三洋電機、神鋼破り今季初勝利

=近鉄も開幕連敗ストップ=

トップリーグ第7節第1日は30日、神奈川・三ツ沢公園球技場と大阪・花園ラグビー場で計3試合が行われ、開幕5連敗中の三洋電機ワイルドナイツが2連覇を目指す神戸製鋼コベルコスティーラーズに50-17で圧勝、今季初勝利を挙げた。神戸製鋼は3敗目(3勝)となり、優勝争いから大きく後退した。

 前半、優位に立つ三洋電機は7分、好タックルから好機をつかむと、自陣から一気に攻めこみ、WTB三宅が先制トライ。さらにSH池田の好リードでバックスが快走を重ね、17分、20分と立て続けに相手ゴールを割り、19-0と大きくリード。後半に入っても、三洋電機の勢いは止まらず、5トライを加えて初代王者を圧倒した。防御が甘い神戸製鋼は最後までリズムがつかめず、完敗だった。

 ヤマハ発動機(ジュビロ)は後半4トライを奪って、ワールド ファイティングブルを突き放し、37-10で快勝、1敗(5勝)を守った。ワールドは3勝3敗。

5戦全敗同士の一戦は近鉄ライナーズが接戦の末、37-31で日本IBMビッグブルーに競り勝った。

 31日はクボタスピアーズ-東芝府中ブレイブルーパス(東京・秩父宮、14時)、トヨタ自動車ヴェルブリッツ-リコーブラックラムズ(愛知・瑞穂、14時)、サントリーサンゴリアス-NECグリーンロケッツ(熊本県民総合、13時)の3試合が行われる。


首位・東芝府中はクボタと
=31日で前半終了、12月4日再開=


トップリーグは前半戦最後の週。日本代表の英国、ルーマニア遠征のため、11月はリーグ戦を中断し、12月4日から再開する。

総トライ数で首位に立つ東芝府中ブレイブルーパスはクボタスピアーズ(31日14時、東京・秩父宮)相手に首位固めを狙う。トライ争いトップのバツベイを軸にしたFWの攻撃力は健在。得意のモール攻撃が威力を発揮するか。前週、NECグリーンロケッツに完敗、2敗目を喫したクボタは踏ん張りどころだろう。

そのNECは、復調の兆しを見せるサントリーサンゴリアス(31日13時、熊本県民総合)と激突する。FWパワーで上回るNECだが、不振が続いたサントリーも近鉄ライナーズ戦では67点を奪うなど、上昇気運に乗ってきた。NECも相手の早い展開に引っ張られると、苦戦を免れない。

開幕3連勝のあと2連敗。リコーブラックラムズも今週は勝負どころ。守りを固めてトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦(31日、愛知・瑞穂)に挑む。勢いでは、前週、神戸製鋼コベルコスティーラーズを破ったトヨタ自動車に分がありそうだ。

このほか、ともに開幕5連敗同士の近鉄-日本IBMビッグブルー戦(30日12時、大阪・花園)はどちらが先に初白星を手にするか。

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