いよいよトップリーグ再開!!

東芝、トヨタ、ヤマハ、NEC中心にV争い
=トップリーグは4日から後半戦=


トップリーグは、いよいよ12月4日から後半戦がスタートする。優勝争いは、勝ち点25で並んだ東芝府中ブレイブルーパス、トヨタ自動車ヴェルブリッツ、NECグリーンロケッツ、ヤマハ発動機(ジュビロ)の4強を中心に展開されそうだが、前半戦不振をかこったサントリーサンゴリアス、初代王者の神戸製鋼コベルコスティーラーズも巻き返しを図っており、最後まで激しい接戦が予想される。
中でも、総トライ数でトップに立つ東芝府中が頭一つリードか。前半戦1試合平均44点の高い得点力を支えた強力FWが健在のうえ、けが人が相次いだバックス陣に、昨季のリーグ得点王のSO日原、FB立川、CTBマクラウドら主力が戦列に復帰したのは心強い。目下14トライでリーグトップのバツベイを軸にした、力強いモールなどFW攻撃は単調になりがちだったが、バックス陣の整備で一段と戦力アップ。多彩になった攻めで一気に突っ走りたいところ。“4強対決”ではヤマハ戦を残しているだけなのも、有利な材料だ。

ヤマハ発動機も戦力を整えた。先の日本代表の欧州遠征では、途中からの参加組も含めて、FWの木曽、久保、山村、バックスの大田尾、今利が召集されたが、5人も日本代表入りしたのは、ヤマハ発動機史上初めて。これが他選手にも大きな刺激となって、好影響を与えている。リーグトップの防御力(1試合平均失点16)に加え、新加入のSOマクドナルドのリードで展開力も増した。東芝府中、NECなど4強との対戦を残し、優勝への道のりは険しいが、相手にとっても同じだろう。

NECはSOファン・デル・ヴェストハイゼンの加入で攻撃に幅が出てきた。現役の南アフリカ代表。的確なキック、パスといい、状況判断といい、さすがにレベルが高くチームを好リード。フランカー・マーシュ、ナンバー8箕内らを中心にFWも強力だ。

リーグ初昇格でいきなり優勝争いに割り込んできたトヨタ自動車。日本代表キャップ34を持つベテランのSO広瀬がうまくチームをまとめ、躍進した。これまで無欲で勝ち続けてきたが、王座がかかる後半戦はどうか。上位4強の中で、対戦を残しているのはNECだけとはいえ、サントリー、クボタスピアーズなども侮れない。普段通りの力を発揮できるか。

後半戦のカギを握るのは神戸製鋼だろう。往年のFWパワー、スピードは影を潜めたものの、伊藤、元木ら勝負のあやを知り尽くしたベテランが健在。肩の故障で前半戦を棒に振った切り札の大畑が復帰する見込みなのも、チームにとって明るい材料。対戦するヤマハ、NECも甘く見ると、足元をすくわれる。

このほか、前半戦を盛り上げたリコーブラックラムズ、クボタ、新体制で初勝利を挙げた三洋電機ワイルドナイツ、ワールドファイティングブル、サントリーなどにも一層の奮起を期待したい。下位に沈んでいる近鉄ライナーズ、日本IBMビッグブルーも意地を見せてほしい。

RELATED NEWS