4節 会見リポート(サントリー 18-23 神戸)

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サントリー 18-23 神戸   サントリー 18-23 神戸   サントリー 18-23 神戸

サントリーサンゴリアス、永友監督(右)と田中キャプテン
サントリーサンゴリアス、永友監督(右)と田中キャプテン


◎サントリーサンゴリアス
○永友洋司監督

「まずは神戸製鋼さんに感謝したいと思います。正直、非常に残念な結果でした。出だしは最高の形でトライが取れたのですが、その後リズムを作れませんでした。前半早々の山下のアクシデンタルな怪我もあり、運もなかったと思います。あそこでたたみかけて1、2本取れていれば違っていたのですが。全般的に神戸のペースで試合をしてしまったと思います。
私を含め、選手に戦い方を落としこむことが必要です。練習していることが出せていませんし、地域の取り方もうまくいっていません。選手が自分たちのことを信じていない感じで、我々コーチサイドの問題だと思います。今日はほとんど神戸の陣地で試合をしていないし、ここ2試合、中盤のボール支配率が圧倒的に少なく、リズムが悪くなっています。ボール確保、陣地の取り方をチェックして行きます。
(今後、ウェールズ戦で勝ったときのようなラグビーを目指すのか、という質問に)我々は基本的にディフェンスで勝とうというチームではありませんが、3-4年前は通用した攻め方も、ディフェンスが進化した今は通用しません。あの戦い方をベースにして新しいものを取り入れようとしています」

○田中澄憲キャプテン
「今日は負けてしまったんですけれど、ボーナスポイントを1点獲得したことが収穫でした。攻撃中心の僕らのラグビースタイルではブレイクダウンが生命線ですが、今日は速い球出しができず、攻めていてもだんだんサポートの数が減ってきてターンオーバーされたりペナルティを取られたりしました。やっていることは間違いないのだけれど、精度の問題だと思います。終わってから皆に精度を高めようと伝えました。ラインアウトでもサインミスがあったり、人が入れ替わったときに誰がどこに行くかちょっとパニックになったりしてしまいました」


サントリー 18-23 神戸   サントリー 18-23 神戸   サントリー 18-23 神戸

神戸製鋼コベルコスティーラーズ、増保監督(右)と松原キャプテン
神戸製鋼コベルコスティーラーズ、増保監督(右)と松原キャプテン


◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○増保輝則監督

「正直、ホッとしています。2試合続けて負けて2週間空いて、しっかり選手が力を出せるか心配な面もありましたが、よくやってくれたと思います。アタックもディフェンスも、まだまだ目指すものは高いのですが、勝つことが選手の自信になってくれればよいと思います。ホラ選手の投入時間帯は、展開しだいでしたが、あそこはチャンスの局面でしたのでトライを取らなくてはと思い切って勝負に出て交代出場させました。バックスはもうリザーブがいない状況でしたが、ここが勝負どころという判断でした。
今日は若干2節とメンバーを入れ替えてトライを取りに行く攻撃的な人選をしました。陣川もディフェンスはちょっと心配ですが、ランニングやコース取りはいいものを持っているので起用しました。クリブ、勝野も縦にいける攻撃的な選手です。しっかりしたプレーができるベテランの八ツ橋、小泉も帰ってきてくれて、八ツ橋はよく追いかけてトライをしたし、小泉もバチンとよく止めてくれたと思います。勝負どころの時間帯にレベルの高い選手を入れることができました。今日は、若干、前回よりフォワードが粘っこく近場を突いたり、最後まで追いかけたりしてくれました。今の日本のラグビーはボールを継続する意味が、相手のオフサイドを誘発するためなど、トライが取りにくくなっていると思います。攻撃面では継続して相手が根負けするような修正をしていきたいと思います」

○松原裕司キャプテン
「勝ててホッとしたというか、嬉しいです。勝ちたかったので、勝てて良かったです。ロンを入れたのも勝負でしたが、うまくいったと思います。小泉さんは雰囲気というか、気持ちで戦う先輩なので、帰ってきてくれてチームが一つになれたと思います。八ツ橋さんは、ちょうど1年前の今日、グラウンドで怪我をされて、当初は復帰できないかもというほどの状態でしたが、辛抱強くリハビリを、この日のためにやってきてくれました。今日のトライは、八ツ橋さんの力ではありますが、そのごほうびだったのではないかと感じました」

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