前半互いに譲らず、一進一退のゲーム展開であった。前半5分、ヤマハがPGで先取点を挙げたが、その後サントリーが25分に同点PG、前半終了直前のロスタイムに更にPGで逆転し前半が終了した。(6-3)
後半立ち上がりにサントリーがトライ、一方ヤマハもPGを重ねた。サントリーがヤマハのキックをチャージ後トライし、逃げ切るかと思われたが、激しい攻防の中、ロスタイムに入り、ヤマハのワンチャンスを活かした攻めからサントリーのゴール前でのミスキックをインゴールで取り合いになり、ヤマハが押さえ、一点差とし、約40メートルのゴールキックを成功させ21-22でヤマハが厳しい勝利を飾った。
|
|
|
清宮監督
|
|
|
小野澤キャプテン
|
|
サントリーサンゴリアス 21-22 ヤマハ発動機ジュビロ(9月9日)
◎サントリーサンゴリアス
○清宮克幸監督
「トップリーグを全勝で優勝しようと思っていたがそんなに甘くなかった。いい敗戦を経験できた。自分たちに足りないところがあるから負ける、そこを追求してさらにいいチームにしていきたい。観にこられたお客さんには点数的には満足していただけたのでは‥‥」
○小野澤宏時キャプテン
「ヤマハは僕らよりしつこいラグビーをしてきた。前半はFWで圧倒していこうとした、しかしどうしても相手ディフェンスが崩れないところで、キック選択というように多少ネガティブになってしまったところもある。BKはシンプルなミスが多く、またそれに対するリアクションもなかった」
――足りないところとは?
○清宮監督
「何かを恐れているようなところが前半はあった。もっと選択肢はたくさんあったはず、得点チャンスをしっかり握らなければ今日のように自滅していく。どの時間帯でどのように点を取っていくかが課題」
|
|
|
堀川監督(右)、木曽キャプテン
|
|
◎ヤマハ発動機ジュビロ
○堀川隆延監督
「素晴らしい競技場でゲームができて感謝している。最後の最後までわからない試合だった。サントリーにも感謝している。春からやってきた厳しい練習の成果が出たが、点を取るということでは、ターンオーバーされた場面などもあり、もっと修正し、きちっと取っていくチームにしていきたい」
○木曽一キャプテン
「たくさんのサポーターの方に感謝している。がまんくらべのゲーム展開だった。こちらはしっかりとフィールドを取って、前へ進むことを意識した、先にトライを与えてしまったが、最後に勝てて満足している」
――サントリーに対してのゲームプランは?
○堀川監督
「大きく2点。まず相手のバック3のキック力を考えて、きちっとフィールドポジションを取っていき相手陣でプレーすること。もう一つは、サントリーはラックを意図的につくりにこない、そこで1対1のところで繋がれないようにディフェンスし、オフロードでスペースを与えないようにした」
――せったゲームで焦りは?
○堀川監督
「1トライ、1ゴールで逆転できる点差だったし、ヤマハのペースだったので焦りは無かった」
○木曽キャプテン
「1トライ・1ゴールでいけるという開き直りがチーム全体にあった、みんなメンタル的に強いと思う。キャプテンの自分だけが焦っていたような感じだった」
――キャプテンが空中戦を制した感想は?
○木曽キャプテン
「最初はタッチかと思っていたら軌道が変わって、『来た~』という感じ」
|