5節 マッチ&会見リポート(東芝 55-25 日本IBM)

第一試合に比べると多少、涼しくなり、風に芝が綺麗に揺れるほど良いグラウンドコンディションで第二試合が行われました。
前半3分にIBMのノックオンによるスクラムから東芝は9番、12番とボールを繋いで6番渡邉選手が先制トライをあげたものの、17分にはIBMがトライ・コンバージョンも決め5-7とリード。
その後、お互いにボールが手につかず惜しいところでミスを重ね、またトライを取り合う形になり17-12で辛うじて東芝リードで前半を終了した。

そして、後半開始1分でいきなりIBMのトライ。IBM 15番の高選手がキックしたボールを自らキャッチして右隅にトライ、コンバージョンははずしたものの、同点に追いつき後半の接戦を期待させた。
しかしながら後半は東芝がトライを重ね、残りがあと10分となった時点で43-20と差をつける。
それでも9番伊藤選手は「まだ取り足りない!東芝切れるな!」と仲間にゲキを飛ばし、その後も攻撃の手を緩めない。
最後の最後にIBMが意地のトライをあげ4トライで勝ち点を獲得するも、まだまだ本調子とは思えない東芝に後半は突き放される結果となった。
ハーフタイムにはキッズチアが登場し、観客の拍手に合わせてYMCAで素敵なダンスを披露してくれた。大人のチアとはまた違った魅力があり、和やかな雰囲気のハーフタイムでした。
東芝 55-25 日本IBM   東芝 55-25 日本IBM   東芝 55-25 日本IBM

日本IBMビッグブルー

大西ヘッドコーチ(右)、高キャプテン
大西ヘッドコーチ(右)、高キャプテン

東芝ブレイブルーパス 55-25 日本IBMビッグブルー(10月7日)

◎日本IBMビッグブルー
○大西一平ヘッドコーチ

「後半、ダレてしまったのには起点がいくつかあります。後半の出だしでトライを獲って同点、もう一つ獲って、というところでロトゥのシンビン。勝負勘がうといというか、もう少し経験を積んで、巧みに試合を運べば競り勝つことも見えてくるのですが。
ただ、ここ4試合と比べると明らかに伸びてきたと思います。この2、3週間は、選手たちが自主的に練習しています。そうすると同じ負けでも選手たちの感じ方が違うと思います。最後のトライで1ポイント獲得し、もう一踏ん張りできるところまで来ました。良いことだと思います」

○高忠伸キャプテン
「後半、同点になってからの流れが、確かに、世間で言う『経験不足』だったと思います。だが『経験不足』を言い訳にして、この負けが許されることではありません。技術的な理由もありますから、しっかり修正して次のゲームに臨みたいと思います。一人一人の強さでいえばコーラさんも強かったですが、今日は、東芝さんの個人の強さを生かしたスタンディングプレーがボディブローのように効いてきました。プレッシャーをもう少しかけないと。後半は、多少足が止まったときにインサイドのディフェンスを崩されて外を抜かれました」



東芝ブレイブルーパス

薫田監督(右)、広瀬選手
薫田監督(右)、広瀬選手


◎東芝ブレイブルーパス
○薫田真広監督

「シンプルにやろうと送り出しましたが、あまりにも安易なプレーでボールを動かそうとした試合でした。得点には満足していますが、パワープレイのトライばかりで、理詰めで獲ったトライがなく、非常にフラストレーションが溜まりました。前半は、多分30点くらい取ってもおかしくない試合だったと思います。失トライも今日は4トライと、今シーズン初めてボーナスポイントを与えた試合でしたが、バランスが崩れ、リズム、テンポがないことがすべてです。
昇格したチームを含めて、個性あるチームが増えてきました。IBMさんはギャップに走り込んでくるし、セコムさんもそうでした。チームカラーが見えてきたのは良いことだと思います。うちとしてはまだまだリズムが取れていないので、修正していきたい」

○広瀬選手
「今日は、中身のない試合を80分やってしまいました。観ている方もフラストレーションが溜まったと思いますが、やっている選手たちもそうでした。最後まで集中力に欠け、4トライ獲られてしまいました。デザインがなくて、歯がゆい試合でした。今日は内からのサポートが若干遅れて、一人でボールを出したりする不出来な試合でした」

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