第7節、三洋電機ワイルドナイツ対神戸製鋼コベルコスティーラーズは、三洋にとって2週連続の地元となる太田市運動公園陸上競技場で行われた。リーグ4強争いを占う注目のカードとして、また永年にわたるライバルチームの対戦を楽しみに、前節を上回る4,133人のファンがスタジアムを訪れた。
序盤の均衡を破る前半19分の北川のトライをきっかけに三洋がほぼゲームを支配した。前節で不調だったFWがセットプレー、接点ともに相手を圧倒。BKラインも意思統一されたディフェンスで相手に大きなゲインを許さなかった。
神戸も後半42分、ベテラン元木、伊藤の突進から相手陣に切り込み、モールを押し込んで意地のトライをあげ、"アウェイ"で声援を送る神戸ファンに応えた。
トップリーグの試合に先立ち、全国高校ラグビー大会の県予選「桐生第一対渋川工業」が行なわれ、多くのファンが好試合に拍手を贈った。 |
 |
|
 |
|
 |
|
| 桐生一高vs渋川工高 |
|
オライリー→池田とつなぎトライ |
|
プレッシャーを受けつつ懸命な球出し |
|
|
 |
|
増保監督(左)、松原キャプテン
|
|
三洋電機ワイルドナイツ 44-15 神戸製鋼コベルコスティーラーズ（10月21日）
◎神戸製鋼コベルコスティーラーズ
○増保輝則監督
「今日の三洋は気合の入った素晴らしいラグビーをしていた。セットプレーでも接点でも三洋は力強く、我々は後手にまわってしまった。大畑や松原が戻りベストメンバーが揃ったが、大畑1人で得点できるほどトップリーグの試合は甘くない。チーム全体が機能しなければトップの試合で勝つことはできない。力負けしているような場面はないので、この悔しさをしっかり刻んで後半戦に臨みたい」
○松原裕司キャプテン
「80分間を通して、神戸が自ら悪い空気をかえることができなかった。勝てる場面や追いつける場面があったが、イージーなミスでそれをつぶしてしまった。反省すべき点が多い試合となった」
|
 |
|
 |
|
 |
|
| 果敢に前進 |
|
北川、今日も2トライ |
|
観客に勝利を報告する三洋フィフティーン |
|
|
 |
|
宮本監督(左)、ブラウン ゲームキャプテン
|
|
◎三洋電機ワイルドナイツ
○宮本勝文監督
「先週の大敗を反省し、トニーを中心に入念な練習を行なって臨んだ試合だった。正直ほっとしました。トニーに引っ張られて今シーズン初めて三洋らしいゲームを見せることができた。トップ4争いのプレッシャーを跳ね返してくれた選手に、また大きな力を我々に与えてくれた地元ファンの皆様に感謝したい」
○トニー・ブラウン ゲームキャプテン
「先週の残念な試合から立ち直り、満足のいくゲームができた。我々のプレーを喜んでくれたファンに感謝したい。また、よく戦ったチームメイトを誇りに思った。大事なことは、これからも長い道のりがあるのでしっかりと向上していくこと」
――具体的には？
○ブラウン ゲームキャプテン
「ディフェンスをさらに向上させたい。自信をもって今よりももっと前につめることができれば、トップリーグのどのチームにも負けることはないだろう」
|
