10節 会見リポート(トヨタ自動車 45-27 クボタ)

クボタスピアーズ
山神監督(右)、鈴木キャプテン
山神監督(右)、鈴木キャプテン

トヨタ自動車ヴェルブリッツ 45-27 クボタスピアーズ(12月16日)

◎クボタスピアーズ
○山神孝志監督

「クボタ、トヨタにとって共に負けらぬ試合、両選手がアグレッシブで素晴らしい試合であったと思います。今日はラインアウトからのアタック、ボールをできるだけ動かしてトライを取ることを目指したが、トヨタは先週のサントリー戦でのサポートプレーを修正してきて、ラインアウト周辺やラック、モールサイドともに非常に良いディフェンスをされてしまった。ゼブラカードが出たあたりのプレーで『最終的にマクイナリがパスをしてトライを取れなかった部分』が今日の勝負どころだったと思う。あそこで、選手全員が(勝負どころだと)思ったかどうか。今後の大きな課題だと思います。
(前節までの)2試合勝つには勝ったが、本当に我々の目指しているものではなかった。しかし今日の試合、選手たちはよく頑張ってくれた」

○鈴木力キャプテン
「今日は『トップ4』に向けて絶対負けられない試合でしたが負けてしまった。恐らく今シーズンの目標は達成できないだろう。選手は本当にこの目標に向けて頑張って来たが‥‥。残り3試合を頑張りたいと思います」

――(ゴール前のモールの連続で)トライを取れなかったところは、どう思うか。
○山神監督
「あの場面、トヨタはモール(出さずにモールで押してくること)が一番いやだったと思う。バックスで点を取るにはマクイナリは絶対的と思っているので、選手の判断はそれで良かったと思う。私はモールかなと思ったが、あとで選手はどう考えたか聞いて見ようと思っている」
○鈴木キャプテン
「トヨタはモールで2つ反則をしていたので、モールでも良かったが、スタンドからの指示もあったのでそれに従った。結果がうまくいかなかったとしても、チームが決めたことなので悔いはない」


トヨタ自動車ヴェルブリッツ
朽木監督(左)、麻田キャプテン
朽木監督(左)、麻田キャプテン


◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木英次監督

「先週サントリーに敗れて、4位以内に入るためには絶対に負けられない試合でした。しかもポイントが競っている中で5ポイントを獲得していかなければならない。前半節に出来のよかったクボタに勝つことができたことはうれしく思っています。今日の試合のポイントは、ディフェンス面では、(トヨタは)8,15,10の3人がすべての攻撃の基点となっているので、前に出るディフェンスをサントリー戦の時と同じようにやろうとした。しかしサントリーとクボタとの間合いの違いなのか、外側にややスペースがある状態で十分なプレッシャーが掛けられず前半は苦戦をした。アタック面では、クボタはトップチームに比べセットプレーがやや遅いとの分析があったので、ボールキャリヤが前進をして早い展開をする戦法をとったが、前半はうまくいかずに後半はこちらのリズムに持ち込むことができた」

○麻田一平キャプテン
「立ち上がりのリアックションが悪かった。ディフェンスでプレッシャーを掛けようとしたがクボタのアタックに前に出られ、先制点も許してしまった。しかしボールキャリヤ個人の力で前に出ることができたのでリズムを取り戻した。今日一番良かったところは、ラインアウトのところでモール勝負された時に『しっかりトヨタの意地』を守り切ったことで、自信が付いた。次の試合にチャレンジしたい」

――ゴール前、クボタにモールを粘られたが、展開されてホッとしたのではないか。
○麻田キャプテン
「クボタに『これ以上は駄目だ』と思わせたことは、結果、トヨタのねばり勝ち、それで良かったと思う」

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