1節 マッチ&会見リポート(ヤマハ 26-20 トヨタ)

台風の影響から大雨のなか、東海ダービーはキックオフ。大粒の雨とお互いに堅いディフェンスの均衡を最初に破ったのはトヨタ自動車ヴェルブリッツでした。前半25分にモール攻撃からプロップ中村のトライで先制点を奪うと、ゴールを馬場が成功させ、0-7とリードを奪います。しかし、ワールドカップで活躍したヤマハ発動機ジュビロの大西がPGを成功、さらに前半終了間際にヤマハ新人のウイング徐が左コーナーに飛び込み、10-7とヤマハが3点リードで折り返します。

後半はトヨタの反則からヤマハが大西の3本のPGでリードを広げると、後半23分にヤマハ、スタンドオフ大田尾の絶妙なグラバーキックをロック石神がおさえてトライをあげ、24-10と、勝負を決めました。しかし、終了間際にトヨタはPGを選択、ベテラン廣瀬が綺麗に決めて、黒星ながらも勝ち点1を獲得。26-20でヤマハ発動機ジュビロがトップリーグ5シーズン連続の初戦白星スタートをホームの磐田にて飾りました。
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
石井監督(右)、麻田主将
石井監督(右)、麻田主将

ヤマハ発動機ジュビロ 26-20 トヨタ自動車ヴェルブリッツ(10月27日)

◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○石井監督

「監督としての初戦でしたが、まだまだ私の指導力が不足していました。ヤマハは早いプレッシャーと、しっかりとした戦術を持つ素晴らしいチームでした。終了間際にPGを選択したのは、トライを狙って失敗するよりも、あの時間帯で確実にポイントを取り、次につなげるため。正しい選択だったと思っています」

○麻田主将
「雨なので、泥臭い、シンプルなラグビーをしようと指示しましたが、自分たちの反則からPGを決められてしまいました。しっかりと反省点を洗い出し、次の試合に向けて頑張りたいと思います。負けましたが、収穫もある試合でした」


ヤマハ発動機ジュビロ

堀川監督(右)、木曽主将
堀川監督(右)、木曽主将


◎ヤマハ発動機ジュビロ
○堀川監督

「この試合はトップリーグの13分の1ではなく、それ以上に意味のある試合。フィジカルに強いトヨタさんに勝てたことは非常に大きいと思っています。この試合では新人選手が出場し、それぞれ活躍してくれました。ウイングの徐(そ)選手はトライを奪う嗅覚がある選手。初トライを決めたことで、今シーズン、ブレイクしてほしいと願っています。デーリック(トーマス)選手も突破役を見事に果たしてくれました。また、小林選手も日本代表の遠藤選手にビッグタックルを決めてくれ、期待にこたえてくれ、非常に頼もしい限りです」

○木曽主将
「まずは、この大雨の中、ヤマハスタジアムに来てくださった皆様に感謝しています。試合に関してですが、一人一人が体を張ったプレーをしてくれ、責任を果たしてくれました。初戦を勝てたことは、チームにとって大きな自信になります」

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