3節 マッチ&会見リポート(東芝 28-12 福岡サニックス)

第一試合の雨があがり、第二試合に挑む東芝は第一節(10/26)より二度目のナイトゲームとなった。試合は午後7時、福岡サニックスのキックオフで始まった。
開始早々、東芝はサニックス陣内にテンポの早い攻撃を仕掛け、前半6分には相手ペナルティより敵陣20m付近ラインアウトからモールを作り、右オープンに展開し左右に振ってSO廣瀬選手よりの絶妙なパスを受けたFB松田選手がセンター付近に先制トライ(ゴール成功)。続けて前半9分には敵陣15m付近ラインアウトよりボールをつなぎ左サイドにWTB吉田選手が左サイドにトライ(ゴール成功)。前半34分には(東芝)PR高橋選手がトライ(ゴール成功)。終始敵陣で試合をした東芝ペースと思われた前半終了間際、サニックスは東芝敵陣深く攻め込むもチャンスをモノにできずに前半を終了した。

再び冷たい雨が強く降り始めた後半は、サニックスが前半とは逆に東芝陣に攻め込み、後半8分に東芝陣ゴール前5m付近ラインアウトよりモールを押し込みWTBピラがトライ(ゴール失敗)。後半16分にはSO沼田選手のハイパントより連続攻撃で左サイドにPR杉浦選手のトライと思われたが八嶋タッチジャッジのフラグが一瞬早く挙がっておりアドバンテージをみていた藤レフリーは東芝のハイタックルを適用しトライは認められなかったが、その後も攻め続けたサニックスは後半20分、東芝陣22m付近スクラムにて東芝のアーリープッシュよりのフリーキックに、No8マカ選手が突進し繋いだボールをCTB雀選手が中央にトライ(ゴール成功)し東芝を追撃(21-12)態勢へ。しかし後半31分に故意の反則によりNo8マカ選手にイエローカードが適用され14人となったサニックスは東芝ゴール前まで攻め込むが東芝の厚い守りを突破できず、東芝は試合終了間際に敵陣ゴール前5m付近ラインアウトよりモールで押し込みLOホルテン選手が抜け出しトライ(ゴール成功)し勝点5を勝ち取った。(佐藤克則)
東芝ブレイブルーパス 28-12 福岡サニックスブルース   東芝ブレイブルーパス 28-12 福岡サニックスブルース   東芝ブレイブルーパス 28-12 福岡サニックスブルース
福岡サニックスブルース

藤井監督(右)、古賀キャプテン
藤井監督(右)、古賀キャプテン

東芝ブレイブルーパス 28-12 福岡サニックスブルース(11月10日)

◎福岡サニックスブルース
○藤井雄一郎監督

「キックで敵陣に攻めていくというプランでしたが、最初、ちょっとしたミスから立て続けに2本獲られたのが敗因です。後半勝負と踏んでいたのですが」
――トライについて。
「予定していたサインプレーから1本獲れましたが、もう1本ほしかったですね。前半、ボールが落ち着かないうちに取られたという感じです」
――東芝を最後まで苦しめたが。
「東芝よりうちのほうが弱かった、それだけです。ひとつのミスが浮き彫りになってきました。序盤のミスをなくすのが課題です」

○古賀龍二キャプテン
「プランどおり行っていれば勝てた試合でした。後半はプランどおり、きちっとできました。前半がちょっと悔いの残る試合でした」
――モールは?
「はい、押せると思っていた通りでした」
――どのくらい食いついていけるように?
「まず、今まではファイト、タックルなど受けてしまって、チャレンジできなかった部分がありましたが、それなりに練習してきて通用できてきました。体を当ててみて、勝っている部分もありました。細かい部分の反応がちょっと劣るところがあるかもしれませんが。僕らはチャンピオンじゃないから1試合、1試合全部勝つつもりでやっていくしかありません」
――今日も勝つつもりで?
「もちろんです」
――収穫は。
「やっぱりモールで獲れたことは大きいです。ディフェンスも前に出て止められました」
――後半、ほとんど敵陣で試合して自信になったか。
「自信は試合前からありましたし、前半のミスがなければ勝っていた試合です。後半、ゴール前でミスが出たのでその辺かな、と思います」
――九州勢が素晴らしい調子だ。
「お互いに意識し合っているから、この結果になっていると思います。(九州勢の)どこにも負けたくないと思っていますから」


東芝ブレイブルーパス 28-12 福岡サニックスブルース   東芝ブレイブルーパス 28-12 福岡サニックスブルース   東芝ブレイブルーパス 28-12 福岡サニックスブルース
東芝ブレイブルーパス

瀬川監督(右)、廣瀬キャプテン
瀬川監督(右)、廣瀬キャプテン


◎東芝ブレイブルーパス
○瀬川智広監督

「雨の中、また寒いなか、会場へお越しいただき、ファンの皆様に感謝します。前半と後半、まったく違うリズムの試合で一時はどうなるかと心配しましたが、選手を信じて、また選手が応えてくれて、勝ち点5を取ったという試合でした」
――次節は今日サントリーに勝ったコーラだが。
「僕らの知っている向井さんらしい、全員がひたむきにやる試合でした。東芝らしい試合をしたいと思います」

○廣瀬キャプテン
「まず、寒いなか、来ていただいた皆様に感謝いたします。収穫は勝ち点5だけという試合でした。反省点はいっぱいありますが、最後に修正してトライを獲れたのは大きかったです。後半に関しては陣取り合戦でこちらのキックが相手の正面に行くなど、後手を踏んで、メンタル的にも自陣できつかったと思います」
――次節、サントリーを破ったコーラとだが。
「コーラさんも力があると思っていましたし、東芝もより一層引き締まった良いゲームができると思います。今日の試合の反省点を修正して臨みたいと思います」
――サニックスの良い点は。
「本来、ボールを回すチームスタイルだと思いますが、接点のところで今まで以上にファイトしていたと思います。東芝もいつもならターンオーバーのシーンがもっとあったかと思いますが、動きが悪かったんですかね。ずっと自陣でやって、疲れた部分もあったかと思います」

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