トップリーグ第6節プレビュー

今週の見どころ感どころ
Week 6(6節)

各国のテストマッチが開催されるウインドマンス前に行われるジャパンラグビー トップリーグ2008-2009第6節。トップリーグは今節終了後、1ヶ月の休止期間を設ける。
先日、10月20日には、11月に活動を開始する日本代表スコッドも発表され、今節はそういった選手に注目してみるもの面白い。

 第6節の注目カードは、10月25日(土)群馬・太田市運動公園陸上競技場で行われる三洋電機ワイルドナイツ対近鉄ライナーズの一戦だろう。順位こそ2位に甘んじているが、アタック、ディフェンスとも他チームを圧倒。先に発表された日本代表スコッドにリーグ最多の10人を送り込んだ三洋電機。リーグ戦の好調を象徴している。対する近鉄ライナーズは、粘り強いディフェンスと勢いに乗ると止まらないアタックで現在勝ち点13とまだまだ上位進出を狙える位置につけている。日本代表スコッドにも選出されたトンプソン主将のリーダーシップに注目したい。また、SH田中対金、SOブラウン対重光というマッチアップも楽しみだ。

 また、同日大阪・近鉄花園ラグビー場で行われる神戸製鋼コベルコスティーラーズ対クボタスピアーズの一戦にも注目したいところ。前節、アキレス腱断裂から復帰したベテランCTB元木選手がチームに安定感を与え、勢いのある近鉄をねじ伏せるなど、本来の力を取り戻しつつある。休止期間前のこの試合をしっかりと勝って後半節に繋げたい。対するクボタは、前節連敗という悪い流れを断ち切った。オツコロ、吉田と核になる選手を出場停止で欠くが、SOドゥラームを中心に着実に得点を重ねて行きたい。マクイナリ選手ら得点力の高い選手をいつ投入するかも注目だ。

 東京・秩父宮ラグビー場では、日本IBMビッグブルー対東芝ブレイブルーパスの試合が組まれている。今シーズン勝ち星のなかった日本IBMは、前節九州電力戦で待ちに待った一勝を上げ、ここから波に乗りたい。HO安江やNo.8パリンガタイ等前に出られるFWがいるのは心強い。対するのは現在首位を走る東芝。縦横無尽にボールを動かすスタイルが定着しつつある印象だ。負傷していたCTB冨岡、WTBロアマヌも復帰。チーム力に厚みが増した。ボールを動かしたい東芝に日本IBMが接点でプレッシャーを与えられれば好ゲームが期待できる。

 翌日26日には、福岡・宮城・千葉で4試合が開催。福岡・レベルファイブスタジアムでは、コカ・コーラウエストレッドスパークス対福岡サニックスブルース、九州電力キューデンヴォルテクス対トヨタ自動車ヴェルブリッツの2試合が行われる。九州ダービーとなる第1試合、開幕戦以降勝利から遠ざかるコカ・コーラウエストにとっては是が非でも勝利を収めたいところ。1つのタックル、1つのトライで勢いに乗れるチームであるだけに、前半からリードする展開で試合を進めたい。対する現在白星先行の福岡サニックス。こちらも地元・福岡では負けるわけにはいかない。PR杉浦、SO小野やWTB藤原など若手選手のはつらつとしたプレーがチームに好影響を与えている。インパクトある外国人選手を上手く活かし好機を見出したい。

 第2試合に登場する地元・九州電力は、今シーズン元気がない。地元の大声援を背にこの状況を打開したい。CTBグレイ、アトキンソンでゲームを作ることが出来るので彼らにボールを多く持たせることが出来ればチャンスは広がる。対するトヨタ自動車は、ようやく自分たちのラグビーが出来てきた。LO谷口、北川ら激しさを持ち合わせ献身的なプレーが出来る選手たちが上手くボールをリサイクルし、攻撃力あるBKに託したい。

 宮城・ユアテックスタジアム仙台では、横河武蔵野アトラスターズ対サントリーサンゴリアスが対戦。横河武蔵野は前節トヨタ戦では前半肉薄するなど着実にチーム力はアップしている。集中したディフェンスからチームを組み立てたい。対するサントリーは前節ヤマハに敗れ今季2杯目を喫した。どのようにチームを立て直してくるかに注目したい。

 千葉・柏の葉公園総合球技場では、NECグリーンロケッツ対ヤマハ発動機ジュビロの1戦が行われる。ホームで迎えるNECは、前節の東芝戦で見せた激しさは健在。No.8箕内を中心に、LO浅野やFLマーシュなどボールハンターを擁し接点での優位を活かしたい。対するヤマハ発動機は前節にサントリーを破り勢いがある。LOダンカン、ソーンのコンビが玄人好みのプレーでチームを支える。SO大田尾選手のゲームメイクにも注目したい。激しい試合が期待できそうだ。

 今節を終えると、今シーズンのトップリーグも折り返し。各チームとも、着実に白星を重ねて、1ヶ月の休止期間に入りたい。間もなく、第6節の熱戦の火蓋が切られる。

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