2節 マッチ&会見リポート(ホンダ 19-45 トヨタ自動車)

ホンダ 19-45 トヨタ自動車 ホンダ 19-45 トヨタ自動車 ホンダ 19-45 トヨタ自動車
トヨタのモールドライブ トヨタ、マクドナルド選手のアタック ホンダ、ヤン選手のパスアウト
マッチリポート
ホンダヒート 19-45 トヨタ自動車ヴェルブリッツ
【week2/2009年9月12(土) at三重・鈴鹿スポーツガーデン】

三重県初のトップリーグの試合が4816人の観客を集めて行われた。昼ごろから降り出した雨もキックオフの時間にはすっかり上がり、トヨタのキックオフで記念すべき試合が幕を開けた。

開始20分はトヨタのペースで試合が進んだ。3分、ホンダがペナルティ、トヨタはタッチに出してラインアウトに。モールをドライブして左LOマクドナルドが左中間に先制のトライ。ゴールも決まって0-7。11分には敵陣22mL左ラインアウトから右隅に左CTB難波がトライをし、12-0。この頃からまた雨模様の天候となった。17分には左CTB難波がキックパス、右WTB遠藤が右隅にトライ。ゴールも決まって0-19とリードを大きく広げる。
対するホンダは28分、HL付近からFB山田が50m近くを独走しトライ。ゴールも決まり7-19とする。波に乗りたいホンダだが、トヨタは33分、中央付近スクラムから右WTB城戸がトライ。ゴールも決まって7-26とする。37分にはトヨタ右LOマクドナルドがラフプレーでシンビンに。このシンビンがホンダの後半開始直後の反撃のきっかけとなる。前半は7-26で終了。確実にゲインラインを突破するトヨタ、トヨタのディフェンスに阻まれるホンダという形の前半であった。

後半開始から15分はホンダの時間だった。キックオフのボールを連続攻撃、最後は右FL金が中央にトライ。ゴールも決まり14-26。さらに6分には敵陣ゴール前のラインアウトからモールを形成、最後は再び右FL金が飛び込みトライを決め、19-26と一気に反撃。
しかし、7分にトヨタ右LOマクドナルドがシンビンから戻り、流れが変わる。14分、FBアイイが中央にトライ、ゴールも決まり19-33。ホンダSO小西が反則の繰り返しでシンビンに。31分には敵陣ゴール前でペナルティを得たトヨタはスクラムを選択。NO.8菊谷が飛び込み19-38とする。ホンダ向久保が危険なプレーでシンビンに。35分には左CTB難波がホンダのノックオンしたボールを拾い、そのままトライ。ゴールも決まって19-45とし、三重県初のトップリーグの試合は終了した。
なお、マン・オブ・ザ・マッチにはトヨタの菊谷選手が選ばれた。(後藤樹雄)

ホンダ 19-45 トヨタ自動車 ホンダ 19-45 トヨタ自動車
ホンダ、金選手のアタック マン・オブ・ザ・マッチはトヨタの菊谷選手

会見リポート
ホンダヒート
シェラット ヘッドコーチ(右)、木村キャプテン
シェラット ヘッドコーチ(右)、木村キャプテン


◎ホンダヒート
○ジョン・シェラット ヘッドコーチ
「正直言ってがっかりしている。トヨタが最初の20分強く出てくるのはわかっていた。その20分をうまくプレーしたかった。
後半の入りの15分はよかった。シンプルなことを丁寧にプレーして得点をあげた。イエローカードが出たことも原因となり、プレッシャーの中で状況判断がうまくできなかった」

○木村允彦主将
「前半20分、トヨタにやられた。ペナルティをなくすという全員の意識が甘かった。自分たちで不利なゲーム展開にしてしまった」

──後半の15分がよかったが、ハーフタイムにどのようなことを話したのか。
○木村主将
「チームがばらばらになりかけていたのでチームワークを見せつけようと後半に臨んだ」

──その流れが変わってしまったのは。
○木村主将
「シンビンでトヨタが1人足りない状況でスコアできた。人数がイーブンになってからアタックもディフェンスもたたみかけられなかった。取れるときに取れないのは厳しい」

ホンダ 19-45 トヨタ自動車 ホンダ 19-45 トヨタ自動車 ホンダ 19-45 トヨタ自動車
試合前に開催されたタグラグビー教室 試合前のイベント、ダンスパフォーマンス ハーフタイムに披露された空手演舞

(写真提供:丸山慎一氏、清水良枝氏)

トヨタ自動車ヴェルブリッツ
石井監督(右)、麻田主将
石井監督(右)、麻田主将


◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○石井龍司監督
「初開催の鈴鹿でプレーできて喜びを感じる。また、今シーズンの初勝利に対しても喜びを感じている。前半キックオフ直後にはトヨタらしさが出た。しかし、時間が経つにつれてうまくいかなくなり、シンビンが出てしまった。後半、その悪い流れのままゲームをしてしまった。気持ちの切り替えがうまくいかなかった。イージーなミスも多かった。修正したい」

○麻田一平主将
「初めてのスタジアムだった。いいグラウンドであり、多くのファンのみなさんがいてよかった。先週のゲームの反省をいかして積極的にボールを動かした。収穫のある前半だった。後半の立ち上がりの10分は課題。基本プレーなどを見直して近鉄戦に臨みたい」

──時間が経つにつれて攻められなくなったのは?
○石井監督
「ホンダのディフェンスの意識の高さはわかっていた。トヨタが思うようにいきすぎてプレーが雑になってしまった。基本を大事にプレーしたい」

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