8節 マッチ&会見リポート(近鉄 19-25 リコー)

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C:2009, JRFU(Photo by S. MARUYAMA)

マッチリポート
近鉄ライナーズ 19-25 リコーブラックラムズ
【week8/2009年11月29(日) at大阪・近鉄花園ラグビー場】

前半戦の最終節でNECに対し、SO大西のGKにより劇的な逆転勝利を得た近鉄ライナーズ(勝点14、リーグ戦10位)対リコーブラックラムズ(勝点13、リーグ戦11位)との対戦。両チームとも実力は拮抗しており、一点を争うゲームが予想される。

前半、試合開始4分、近鉄がゴール直前右中間ラックから右展開し、右WTB14番 坂本が右隅にトライを決め、SO大西のゴールも決まり(7-0)と幸先の良い滑り出しでゲームが動き始める。一方のリコーも12分にハーフウェー中央付近のラックから右展開し、右WTB14番 小吹が右中間にトライを挙げ、ゴールもSO10番 河野が決め(7-7)の同点とする。
リコーは、前半だけで反則を12も犯す。近鉄はこのペナルティーのチャンスにCTB12番 イエロメを軸に攻撃を行うが、リコーのディフェンス陣を破ることができず、逆に、リコーは、22分にゴール前10m右中間ラックから右展開し、FB15番 ラーカムが絡み、SO10番 河野が右隅にトライを挙げ(7-12)とゲームをひっくり返し、さらに河野は26分PGを決め(7-15)で前半を折り返す。

後半は、両チームともディフェンスを固めこう着状態が続く。均衡を破ったのは、リコー。15分、リコーが自陣10mL付近左中間ラックからSH9番 池田がキック、ハーフウェー付近で自ら球をとり、そのまま50m独走し中央にトライ。(7-22)と突き放しにかかる。
近鉄も、後半20分からリザーブ選手を投入し巻き返しを図り、28分ゴール前20m左中間PKからSH20番 金の素早いタップキックからSO10番 大西、LO5番 トンプソンと繋ぎ中央にトライ。14-22と反撃に出る。36分にもゴール前15m左中間ラックからSH金の素早い球出しで、最後は右WTBに入ったタフィア・タウファが右隅にトライを挙げるも、時既に遅く、NEC戦のような逆転劇はおこらず、近鉄ファンにとっては悔いの残る一戦となった。(19-25)
終了後、近鉄SO大西には、ゴールキックの練習を黙々と行う悔やまれる敗戦であった。
MOMには、リコーの池田選手が選ばれた。

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会見リポート
近鉄ライナーズ
スローン ヘッドコーチ(左)、トンプソン キャプテン
スローン ヘッドコーチ(左)、トンプソン キャプテン


◎近鉄ライナーズ
○ピーター・スローン ヘッドコーチ
「残念な結果だ。ボールを獲得できなかったわけでもなく、展開もできたのだが、最後のところでつながらず、得点に結びつかなかった」

○ルーク・トンプソン キャプテン
「ボールも獲得できたし、チャンスもあった。しかし、最後まで繋がらずとりきることができなかった。正直なところ、どうしてこうなってしまったのか分らない」

──前の試合は大逆転という結果だった。後半終盤間際にリコーに追いつきそうになったときチームの雰囲気はどうだったのか?
○トンプソン キャプテン
「気分的には盛り上がったが、最後つめきれなかった。要はゲームの最初から緊張感の高いプレイができなければいけないということだ」

──リコーは夏に練習試合をしている相手だが、その頃から変わったと思うか?
○スローン ヘッドコーチ
「夏のリコーはリーグが上がったばかりで、意識は高いもののチームとしての仕上がりはまだまだだと思ったが、今日のリコーはDFが特に良かった。今日の試合はキックによる陣取り合戦に終始することなく試合内容としてはよかった、この点はファンに喜んでもらえたと思う」

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リコーブラックラムズ
ローデンヘッドコーチ(左)、池田キャプテン
ローデン ヘッドコーチ(左)、池田キャプテン


◎リコーブラックラムズ
○トッド・ローデン ヘッドコーチ
「今日は、僅差の試合になるだろうと思っていた。リコーとしてはDFに力をいれたのだが、リコーの勝利はその結果だと思う」

○池田渉キャプテン
「今日の試合はハードなものになると思っていた。この一ヶ月間リコーとしてはDFに焦点を絞って練習を重ねてきた。近鉄が展開をして来たことについては、この一か月で鍛えたフィットネスで対応できた。その点自信を持ってプレイできたと思う」

──後半終了間際になってDFの足がとまったように見えたが?
○池田キャプテン
「プレイしている立場からすると、フィットネスには自信をもっていたので、『足が止まったように見えた』のであれば、選手間でのコミュニケーション不足が原因だと思う。チームとしては日本選手権出場が最大の目標なのでさらに頑張っていきたい」

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