トップリーグ第9節(12月5日・6日)プレビュー

今週の見どころ

一ヶ月ぶりに再開したジャパンラグビー トップリーグ2009-2010。年の瀬に入り寒さは厳しくなるが、グラウンドの熱は高まる一方だ。プレーオフトーナメントはもちろん、日本選手権出場を見据え、順位争いも熾烈だ。第9節を迎える今週も、全国各地での熱戦に期待したい。

■トヨタ自動車ヴェルブリッツ 対 NECグリーンロケッツ 愛知・瑞穂(12月5日)
後半戦好調なスタートを切ったトヨタ自動車ヴェルブリッツが、地元でNECを迎え撃つ。前節MOMを獲得したNo.8菊谷を中心にFWが安定しているのが強み。接点の強さには定評があるNECとの対戦となるだけに、密集周辺の攻防で優位に立ちたい。
対するNECグリーンロケッツは、調子は上向きだが、なかなか結果に結びつかずに苦しんでいる。LO熊谷主将、ニュージーランドから帰った浅野らの激しいプレーでチームを牽引していきたい。トヨタ自動車:アイイ、NEC:ヤコのSO対決も注目したい。

■コカ・コーラウエストレッドスパークス 対 リコーブラックラムズ 福岡・本城(12月5日)
トップリーグ初開催となる本城陸上競技場のある福岡県北九州市は、数々の名プレーヤーを輩出した八幡製鉄(現:新日鐵八幡)の本拠地であり、非常にラグビー熱の高い地域である。コカ・コーラウエストレッドスパークスは、前節敗れはしたものの積極的に仕掛けていくラグビーは相手にとって脅威だ。SH香月、SO福田のHB団のゲームコントロールがキーとなるか。
対するリコーブラックラムズは、後半節を白星でスタートして勢いがある。FBラーカムばかりが注目されがちだが、SO河野、CTB金澤らのBKが攻守ともに安定しているのも心強い。両チームとも勝星・勝点で並ぶ。この試合を制し、上位進出への足がかりとしたい。

■ホンダヒート 対 東芝ブレイブルーパス 大阪・近鉄花園(12月6日)
前節トップリーグ初勝利を挙げたホンダヒートは、今節前年王者に挑戦する。CTBトゥプアイレイ、WTB木村主将がトライを獲ればチームは勢いを増すだけに、チャンスを見逃すことなくフィニッシュまで持っていきたい。
対する東芝ブレイブルーパスは、しっかりと勝って勝点を重ねたいところ。堅実な動きでチームを牽引する廣瀬主将のリーダーシップにも注目したい。

■近鉄ライナーズ 対 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 大阪・近鉄花園(12月6日)
昨年に続き、近鉄花園ラグビー場での対戦となったこの試合、熱狂的なファンの声援を背に戦う近鉄ライナーズは、前節LOトンプソン主将が復帰し一気に上位を狙いたいところだったが、終盤取りきることができず惜敗、黒星スタートとなった。地元で勝利し、巻き返しを図りたい。
対する神戸製鋼コベルコスティーラーズも、前節三洋電機に完敗。この試合を建て直しのきっかけとしたい。WTB大畑主将の状態も気になるところだが、チーム一丸となって勝利を手にしたいところ。

■クボタスピアーズ 対 三洋電機ワイルドナイツ 愛媛・ニンスタ(12月6日)
虎視眈々と4強を狙うクボタスピアーズは、相手の強みを消しつつ、トライが取れるWTB根岸らを揃えるBK3にボールを持たせるために積極的に攻撃を仕掛けたい。
対する全勝街道まっしぐらの三洋電機ワイルドナイツ。大崩れしないディフェンスと一瞬の隙をトライまで持っていくアタックは風格さえ感じさせる。悲願のTL制覇に向けた足固めをしたいところ。ドゥラーム、ブラウンの両SOのキックもゲームの鍵を握る。

■九州電力キューデンヴォルテクス 対 ヤマハ発動機ジュビロ 熊本・KKウイング(12月6日)
苦難のシーズンを戦う九州電力キューデンヴォルテクス。長く戦列を離れていたPR中村主将も戻り、チームにとって良い風は吹いている。暗いトンネルを早く抜け出したいところ。
対するヤマハ発動機ジュビロは、前節SH矢富、FB五郎丸らが躍動。チーム一丸となって勝利を掴んだ。3年ぶりのプレーオフトーナメント進出のためには、一つでも多くの勝ち星を重ねたいところ。

■福岡サニックスブルース 対 サントリーサンゴリアス 熊本・KKウイング(12月6日)
鍛え抜かれたフィットネスを武器にグラウンドを大きく使ったラグビーで上位チームを苦しめる福岡サニックスブルースは、常に献身的な働きでチームを支えるFL菅藤主将を軸に勝利を掴み取りたい。
対する現在2位のサントリーサンゴリアスは、トライランキングの上位に顔を出しているWTB小野澤と長友、FB有賀のBK3の得点力は脅威。彼らが自由に走り出すとチームの勢いは増していくだろう。

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