2009年度、トップチャレンジシリーズ全日程終了

今シーズンのトップチャレンジ終了
来季、2010-2011シーズンに、NTTコミュニケーションズと豊田自動織機がトップリーグへの初昇格を決めました。

2月13日に行われるトップリーグ入替戦には、マツダブルーズーマーズに加え、横河武蔵野アトラスターズが出場決定。

また、第47回日本選手権出場権は、NTTコミュニケーションズが初の出場となりました。

3チームそれぞれの、30日の記者会見の模様をお伝えします。

NTTコミュニケーションズ 38-35 豊田自動織機
【トップチャレンジシリーズ 第3節/2010年1月30日(土) at 東京・秩父宮ラグビー場】
豊田自動織機の田村監督(右)、吉田ゲームキャプテン
豊田自動織機の田村監督(右)、吉田ゲームキャプテン


◎豊田自動織機
○田村誠監督
「ゲームプラン通り試合を進められて、前半はかなり良かったが、反則が多く、敗因はそれに尽きます。大きな場面でのミスが出たのは、ベーシックスキルが低かったためと感じています。お互い、同じくらいのレベルで、勝負どころでミスが出てしまいました。5トライ獲って負けるのは、ちょっといただけません。これでは、トップリーグに通用しません」

──トップリーグに向けて強化する点は?
「セットピースはもちろんですが、全体的にゲームのスピードを上げたいと考えています。速さの点で追いついていかないと、そこがキーポイントになると感じています。また、スローダウンされた時のオーガナイズもやっていきたいと考えています。
戦力になる人材については交渉中ですが、ルール上、できる範囲でやるだけのことはやりたいと考えています」

──予算は?
「それはトップの方々にお願いすることになりますが、トヨタグループの一員として、やれるだけのことはやってくださるとのことですので、良い補強ができると考えています」

○吉田正明ゲームキャプテン
「自分たちのミスやペナルティで獲られたのが大きく、反省していきたいと思います。トップリーグに向けて、一生懸命頑張っていきたいと思います。自分たちのペースで試合を進められれば、良い流れがつかめることは分かりました」

──来季、このチームでトップリーグで勝つためには?
「スピードも必要ですが、ブレイクダウンの強さが必要です。それぞれのボールを出せるか、出せないかが大きく関わってくると感じています」

石NTTコミュニケーションズシャイニングアークスの山本監督(右)、中山キャプテン
NTTコミュニケーションズシャイニングアークスの山本監督(右)、中山キャプテン


◎NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
○山本和林監督
「本日はありがとうございました。たくさんの観客の皆様の前で、我々、シャイニングアークスのメンバーが精一杯戦ってくれたと感じています」

──トップリーグでやっていくために?
「人的なものはこれからです。現在、日本人選手2人を除いて、全員、社員です。会社の理解を得て、ラグビーに割く時間を沢山いただいています。ハード面としては、マシンで冷水をつくりたいと考えています」

──昨シーズンから大事にしてきたものは?
「大事というか、結果として、我々も強化3年目で、他のチームからも選手に移籍してもらっていますが、なぜか分からないが、仲が良いことです。それが積もり積もって、今日の試合の結果に繋がったと感じます」

──日本選手権をどう戦うのか?
「今シーズンの我々は、分かりやすいゲームだったと思います。日々、ハードワークして、精度を高めて来ました。日本選手権への出場は、もちろん嬉しいですが、これまでやってきたことを最大限出すだけです」

○中山浩司キャプテン
「本日はありがとうございました。今日の試合はリーグ戦の一つ一つの試合で学んだことを出して、昨年、負けた織機さんに勝つことができました。心より嬉しく思います。チームとしても個々としても、目の前のプレーひとつひとつで、練習してきたことを試合に出せるようになって、レベルアップしたと思います。ディフェンスもプレッシャーをかけられるようになってきました」

──日本選手権を初めて戦うが?
「今までの試合もそうでしたが、相手がどこでも、自分たちのラグビーをやっていきたいと思います。積み重ねてきたことを出すだけです」

──このチームの良さと課題は?
「選手同士、コミュニケーションがとれていて、外国人も若手も、我々おじさんも仲が良いところです。しかし、これからトップリーグで戦うためには、お互い、厳しいことも言い合っていかねばなりません。ステップアップするために、お互いの意識を高めあっていきたいと思います」

横河武蔵野 29-23 NTTドコモレッドハリケーンズ
【トップチャレンジシリーズ 第3節/2010年1月30日(土) at 東京・秩父宮ラグビー場】

横河武蔵野アトラスターズのラファイアリ ヘッドコーチ(右)、佐藤ゲームキャプテン
横河武蔵野アトラスターズのラファイアリ ヘッドコーチ(右)、佐藤ゲームキャプテン


◎横河武蔵野アトラスターズ
○レオ・ラファイアリ ヘッドコーチ
「タイトな試合でしたが、我々の持っているレベルの力で戦うことができました。NTTさんも頑張っていましたが、良い結果になって嬉しく思います。チームとして、昨年より強くなっていると実感しています」

──前半は苦しかったが?
「前半は相手が上でした。自陣でディフェンスをしっ放しでしたので、攻撃的なスピードのあるラグビーをやろうとハーフタイムに指示しました。選手たちがしっかりそれを実践してくれて、勝つことができました」

──入替戦に向けて?
「とにかく、その試合に向けてしっかり準備し、勝つことを信じて80分、力を出し切ることです。我々はこれは大きなチャンスととらえています。もちろん、修正する点もありますが、自信を持って挑戦したいと思います」

○佐藤慎之介ゲームキャプテン
「勝ったことは、凄く良かったです。しかし、良かった面と悪かった面の両方が出た試合でした。しっかり反省して、近鉄戦に向けてやっていきたいと思います」

──遅いラグビーになってしまうのは?
「うちのチームの今シーズンの傾向です。今日もそれが出てしまいました。前半から気持ちは出していけたのですが・・・」

──入れ替え戦に向けて?
「自信はあります。今年2回戦って2回とも負けている相手にリベンジする機会が得られて嬉しく思っています」

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