トップチャレンジ マッチリポート(NTTコミュニケーションズ 38-35 豊田自動織機)

マッチリポート
NTTコミュニケーションズ 38-35 豊田自動織機
【トップチャレンジシリーズ 第3節/2010年1月30日(土) at 東京・秩父宮ラグビー場】

豊田自動織機猛追するも、NTTコミュニケーションズ逃げ切り、日本選手権出場へ

トップチャレンジ1の最終戦。NTTコミュニケーションズも、豊田自動織機もこれまでマツダを零封におさえ、共にトップリーグへの自動昇格を決めているが、この最終戦に勝ったチームが日本選手権への出場権を得る。また、この両チームは昨年のトップチャレンジ2でも対戦しており、豊田織機がNTTに41-33で勝っている。今年、同時に自動昇格するチーム同士ながら、どちらが上位となるか、雌雄の決着をつけたいところだ。

試合開始直後は、豊田織機のペースで進んだ。FWがよく走り、2次・3次攻撃で出たボールをSOウィリアムスが速いパスさばきでバックスを動かし、チャンスを作っていく。6分にはラインアウトでのNTTのペナルティから豊田織機がすばやくアタックし、SOウィリアムスからFL高田-No.8 斉藤とつなぎWTB井上がトライ(ゴール成功)0-7と、豊田織機としてはいいかたちでのスタートとなった。
しかし、豊田織機の選手に不用意なペナルティや細かなミスが出ると、NTTはこれを着実に10分、22分、27分とSO君島がPGでの得点として、9-7と逆転。29分にも、豊田織機の敵陣ゴール前でのチャンスでSH吉田からバックスへのパスをNTTのCTBネルがインターセプトし、そのまま90m独走しトライし、NTT17-7自動織機でハーフタイムとなった。

後半に入ると、豊田織機サイドに試合の流れが向いてきた。後半6分にはNTTのペナルティを契機に、豊田織機はゴール前でのラインアウト攻撃から、NTTの甘くなったディフェンスの穴をつき、SOウィリアムスがタテに抜け中央にトライ(ゴール成功)17-14と点差をつめた。しかし、NTTもメンバーの入れ替えが功を奏し、8分、SO君島が左サイドを抜け、交替したばかりのNo.8 ミカ・CTBジェラードがこれに好フォローし、トライ(ゴール不成功)、NTTが24-14と再び点差を広げた。その後、両チームともよく走りよくボールを動かすが、一方、ディフェンスになったときの集散は少し鈍ってきた。

14分には豊田織機がラインアウトから3次・4次とつないだ攻撃でFL岡崎がトライ(24-21)、再び点差をつめるが、NTTも22分にCTB佐藤晴がトライ、更に31分にはFWがモールを押し込みHO加藤がトライ、38-21と試合を決めたかと思えた。
しかし、試合時間も残り5分を切った頃、豊田織機が猛反撃に出た。36分にはPKからの速攻でNo.8 斉藤がトライ(ゴール成功、38-28)、更に、39分にはCTBヴァカがトライ、ドロップキックでのゴールも成功したが、ここでノーサイド。38-35でNTTが逃げ切りでの勝利となった。

両チームとも来季はトップリーグで強豪チームと連戦することになるが、強豪チームと比べるとまだまだミスも多く、秋までに改善する課題は多そうである。
トップチャレンジで1位となったNTTコミュニケーションズが2月7日、日本選手権で東海大と対戦する。(正野雄一郎)

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