2節 マッチサマリー(トヨタ自動車 50-5 コカ・コーラウエスト)

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C:2010, JRFU(Photo by A. HASEGAWA)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 50-5 コカ・コーラウエストレッドスパークス
【week2/2010年9月11日(土) at 大阪・キンチョウスタジアム】

日中の猛暑の予熱が漂う中19時5分にこの試合はキックオフとなった。
その熱波を受けてか、試合はキックでエリアを取りあうという定石を踏まずにいきなり両チームが果敢に攻め合う展開となり、熱戦が期待された。しかし、次第にトヨタ自動車が攻め込む形が見えてきた6分、トヨタ自動車はラインアウトモールから2番 上野がトライを挙げる(5-0)。そして10分には、タッチ際を11番 クーパーが目を瞠るスピードで走り切りトライ(10-0)。さらに15分にはPKから展開しまたもやクーパーがトライ(17-0)。次いで19分にはラインアウトモールから8番 菊谷がトライ(24-0)。
ウォーターブレイクを迎えてトヨタの一方的な展開かと思われたが、ようやく25分、トヨタ自動車BKラインのパスミスをコカ・コーラウエスト11番 小柳拾ってトライ。24-5と追撃に入るのかと思われたが、34分にはトヨタ9番 麻田がターンオーバーのボールをキックし、コカ・コーラウエストが処理にもたつく隙をつき最後14番 遠藤がトライ。31-5のスコアで折り返した。

後半に入ってもトヨタ自動車の勢いは衰えず、2分に相手のパスミスをそのまま受けて、後半からWTBに入った水野がトライを挙げると(38-5)、24分菊谷、35分10番 アイイとトライを奪い、終わってみると50-5と予想外の大差をつけてコカ・コーラウエストを寄せ付けることなくトヨタ自動車が開幕2連勝を飾った。
MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)には、この試合で公式戦出場100試合目を迎えた麻田選手が選ばれ、そのラグビー歴に花を添えた。

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会見ダイジェスト
コカ・コーラウエストレッドスパークス
向井監督(左)、三根キャプテン
向井監督(左)、三根キャプテン


◎コカ・コーラウエストレッドスパークス
○向井昭吾監督
「単純なミスを繰り返して自滅したゲームだった。トヨタFWの厳しいプレッシャーを受けてしまい、コーラらしさ、我がチームのいいところを全く出せずに終わってしまった。
しかし、このままの状態で終わるわけにはいかないので、次のゲームに向けて修正していきたい」

○三根秀敏キャプテン
「DFもアタックも前に出ることを心がけていたのだが、セットプレーで単純なミスが続き、それが負の連鎖となっていったように思う。次節までには修正していいチームづくりをしていきたい」

──後半に5人、特にハーフ団を入れ替えたがその意図は?
○向井監督
「後半プレーのテンポを上げたがったのだが、肝心のハーフ団にいいボールが供給できなかった。後10分あればトヨタも足に来ていたし、違った展開ができたかも知れない」

──ウェブの出来はどうだったのか?
○向井監督
「病み上がりであるし、8割方の出来だと思う。SOだけでなくFBをさせたり、幅広く使って行きたいと考えている」

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トヨタ自動車ヴェルブリッツ
朽木監督(左)、麻田選手(中)、菊谷ゲームキャプテン
朽木監督(左)、麻田選手(中)、菊谷ゲームキャプテン


◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木泰博監督
「この素晴らしいグランドに招待いただいたことにまず感謝したい。それからはるばる駆けつけてくれたトヨタのファン、社員の皆様にもお礼を申し上げたい。この試合は、キャプテンが不在である一方、麻田の公式戦100戦目ということで重要な試合と位置付けて臨んだ。
前半はコカ・コーラウエストのプレッシャーが強く、フェーズを重ねた得点を心がけたが早いフェーズでの得点が多かったと思う。反則も少なくはなかったが厳しい状況になった時には反則なしで切り抜けたことは評価できると思う。
開幕から2連勝できたことは大きいが、今のチームの状態で勝ち続けていけるほどトップリーグは甘くないと思うので、更なる向上を目指していきたい」

○菊谷崇ゲームキャプテン
「この素晴らしいスタジアムの『ラグビーこけら落とし』に呼んでいただいて感謝している。麻田の公式戦100試合は意識していて、できるだけ彼にボールを集めMOMもとってもらうようにしていた。
とにかく80分間走り続けることをモットーにプレーした。前半はいい出来だったように思う、特にラインアウトモールのトライは準備していたオプションだった。ただ、時として乱れることがあってこの辺りは次週に向けて修正していくべき点だと思う」

○麻田一平選手(公式戦100試合とこの試合のMOM)
「公式戦100試合目ということでチームスタッフやメンバーに送り出してもらった、感謝している。また、5トライを挙げて勝利した結果にも満足している。菊谷とは常々勝った時こそ謙虚になるべきだと話している。より上を目指して研鑽を積んでいきたい」

──キャプテンの中山やガレスピー等が今日のメンバーから外れている、その理由は?
○朽木監督
「怪我のせいもあるのだが、チームのプレーに幅を持たせ、拡げるようにしたいと考えている。そのためにメンバーを積極的に変えるようにしている」

──麻田選手は先週、今日とMOMを続けて受賞している、今までにこのような経験は?
○麻田選手
「初めて。皆がいいボールを出してくれたので、それをできるだけ攻撃的な展開に結びつけるよう心がけた」
○菊谷ゲームキャプテン
「私からも披露したいことがある。今日、婚姻届を提出し正式に結婚した選手が今日の登録選手の中にいる。だから、今日は麻田の記録とともにチームにとって特別の日」

──チームのプレーに幅を持たせるということだが、現時点でその評価は?
○朽木監督
「今までのところ、期待を超えるパーフォーマンスを達成してくれていると思う。私としては、相手の弱点を見出し、そこを集中して衝いていくことができるようなチームを育てていきたい。今は、確実にその方向に向かっていると思う」

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