12節 マッチサマリー(トヨタ自動車 53-26 クボタ)

トヨタ自動車ヴェルブリッツ 53-26 クボタスピアーズ
【week12/2010年12月25日(土) at 愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場】

名古屋の冬の名物詩、伊吹おろし、北西からの強風が吹きさす瑞穂ラグビー場。風下のトヨタ自動車のキックオフで開始された。
3分、トヨタはFWがテンポ良く前に出ると相手FWの反則よりSOアイイがPGを成功。3-0と先制。直後トヨタ自動車はゴール前まで攻め込むがノッコンでチャンスを潰す。7分、クボタはラインアウトよりゴール前にしかけ、SOドゥラームよりWTB伊藤に飛ばしパスが通り右隅にトライ。3-5となる。13分にはクボタはトヨタ自動車のミスより自陣から展開し、FBが抜け出しCTBオツコロが中央にトライ。トヨタ自動車も17分にCTBイェーツが抜け出しトライを返す。23分クボタはSOドゥラームが中央に飛び込むも、33分トヨタはSOアイイが巧みなステップで相手を抜き13-19でクボタリードで前半を終えた。トヨタのミスが目立つ前半であった。

後半、風上に立ったトヨタ自動車は、キックとランを上手く織り交ぜるとゴール前よりFWがモールを押し込み1分、7分とトライをし、27-19とトヨタ自動車が逆転。その後、個々の地力で優るトヨタ自動車がFW、BK一体となり4トライ3ゴールを追加し、クボタの攻撃をインターセプトからの1トライ1ゴールに抑え、53-26でノーサイドとなりトヨタ自動車が5ポイントをあげた。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は、SOアイイ選手。

会見ダイジェスト
クボタスピアーズ

◎クボタスピアーズ
○佐野順監督
「前半をリードし良い雰囲気のハーフタイムであったが、後半、点が取れない。選手もスタッフも必死でやった結果が今の実力。トヨタの一人ひとりの力に負けた。残り1試合を恥ずかしくないようにプレーしたい」

○荻原要キャプテン
「多くのファンに応援いただいたが残念な結果。あと1試合トップリーガーとして、クボタらしいラグビーを見せたい」

──試合前より残留が難しいと言われていたが?
○佐野監督
「結果より100%の力で戦おうと伝えた。前半は良かったし、良い気持ちで戦えた」

──後半、点の取れない原因は?
○佐野監督
「いろいろな要素が重なった。チーム全体の問題と捉えている。一生懸命には戦っている」

──ハーフタイムでの指示は?
○佐野監督
「DFが不満。この試合の鍵がDFだったが、もっとやれる」

──試合後のキャプテンからの話は?
○荻原キャプテン
「悔いはない。現実を受け止め、残り1試合を頑張る」

──結果の出なかった1年の要因は?
○荻原キャプテン
「うまくいかない状況がどれだか整理つかない。シーズン後整理したい」
○佐野監督
「このような事態を認識し、やり方をすべて変えないと‥‥。もっていき方、作り方、新しいクボタを作らなくては」

──考えなくてはならないこととは?
○佐野監督
「やらなければならない、足りないものがあるという認識を持つこと」


トヨタ自動車ヴェルブリッツ

◎トヨタ自動車ヴェルブリッツ
○朽木泰博監督
「クリスマス、寒い中たくさんのファンが来てくれて感謝。ホームの最終戦。すべてに勝利でき、5ポイント取れて満足。しかし練習から見ると課題が多い。三洋戦、プレーオフと残り3試合にすべてをかけ、ベストを尽くす」

○中山義孝主将
「最後のホームゲーム、良い状態、結果でシーズンを締めくくりたかった。大味なゲームで申し訳ない。相手SOドゥラームに苦しめられた。後半は粘り強く戦え5ポイント取れた。自力1位の可能性もある。2位までに入り、(プレーオフトーナメントは)ホーム、花園でやりたい」

──1週間の練習の課題? ギャップは?
○朽木監督
「クボタの現状も理解し、今日のゲームを意識づけたが思った以上に筋力疲労もありうまくいかなかった。目標は、攻撃は良いが、エリアマネージメントできないこと。トップ3と戦えない。ポジショニングも含め細かいミスが多い。そこを意識し優勝まで戦えるよう修正する。もっとできるはず」

──三洋戦に向けて?
○朽木監督
「自分達の個性を活かし、どれだけ攻撃力がつくか? 三洋はDFが良い。チャレンジ精神で頑張る」

──杉本の評価は?
○朽木監督
「なかなか良い選手。将来羽ばたいてほしい。及第点」

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