トップチャレンジ マッチサマリー(東京ガス 15-40 ホンダ)

トップチャレンジ2
東京ガス 15-40 ホンダヒート
トップチャレンジ2 第3節/2011年1月3日(月) at 東京・秩父宮ラグビー場】

ホンダヒート、トップチャレンジ2を1位通過、トップリーグ復帰への夢をつなぐ

昨年、トップリーグを1年だけで降格となったホンダヒートにとっては、今年は必ずトップリーグへの復帰を果たすことが大きな目標だ。ホンダヒートが、東京ガスに勝ち、トップチャレンジ1へ進むこととなり、トップリーグ復帰への夢をつないだ。

これまでの戦績から見ても、実力はほぼ互角。チームがより、ひとつにまとまり、また、トップリーグのチームと同等のレベルのディシプリン(反則の少なさ)が保て、ミスの少ないチームが勝利をつかむことになる。

前半は両チームとも、積極的にボールを展開し、トライを狙っていった。しかし、FWでボールを獲得し、SHからペースよくバックスに展開するが、ミスや反則につながり、なかなかトライは取れない。逆に、反則から相手チームにPGを与えることとなるケースが多くなった。
ホンダは韓国代表のSH梁(ヤン)のテンポのいいボール捌きから、豪州代表のCTBヨハンソンを軸とした攻撃で得点を狙う。そのような中、前半23分にはPR藤田がトライ(ゴール成功)、3-13とリードした。ホンダが攻め込み、東京ガスがディフェンスしきれずに、反則を犯すと、ホンダは、SO古屋が着実にPGで3点ずつ加点していく。前半の最後に東京ガスWTB西尾が中央から抜けてトライ(ゴール成功)したが、前半だけで4PGを決めたホンダが10-19とリードして、ハーフタイムとなった。

後半に入り、東京ガスも攻撃のきっかけを何度かつかむが、そのたびに反則でチャンスをつぶす。ホンダもミスや反則でなかなかトライにはつながらないことが多いが、8分にラインアウトのモールから出たボールにWTB木村がいいスピードで反応し、トライ(ゴール成功)、10-26とし、その後も、20分にはFWのモールからLOスタンフォードがトライ(ゴール成功)10-33と点差を広げた。
その後、東京ガスが、ホンダをゴール前に10分近くくぎ付けにするFW/バックス一体となった長い攻撃の後、後半30分に、ようやく、よくフォローしたPR小関がトライ(ゴール不成功、15-33)するも、37分にはホンダWTBが、CTBヨハンソンのグラバーキックを抑えてチーム4つ目のトライ(ゴール成功)を取り、15-40のスコアで、ホンダの勝利となった。4本のPGと4本のゴールをすべて決めた古屋と嶋の安定したコンバージョンも勝利に大きく貢献した。

両チーム合計の反則数は29PK。ホンダにとっては、今後、チャレンジ1でいい結果を残すため、さらには、トップリーグへの復帰をめざすためには、反則数とミスを減らすことが課題になろう。(正野雄一郎)

会見ダイジェスト
上野監督(右)、田中キャプテン
上野監督(右)、田中キャプテン

(勝利チームのみ会見実施)
◎ホンダヒート
○上野三四郎監督
「ありがとうございます。今日の試合はとにかく勝たなければいけない試合でしたので、試合内容、点差などよりも、勝つことが大切な試合でした」

○田中貴士キャプテン
「勝てたことがとにかく嬉しいですが、ここからがスタートだと思っています。1試合ずつ頑張りたいです」

──トップウエストでNTTドコモレッドハリケーンズに負けて、それからどこを修正してきましたか?
○上野監督
「ウエストでは1位通過を目標でやってきましたが、今はトップチャレンジ1位通過が目標です。戦い方の修正ができていなかったので、重点的にやってきました」
○田中キャプテン
「チームの意思統一を重点的にやってきました」

──昨年から中心選手が抜けていますが、どのように戦ってきましたか?
○上野監督
「選手自身がしっかりと戦ってきて力をつけている」
○田中キャプテン
「今年のホンダラグビーのスタイルは、スピード感ある展開ラグビーです。それがしっかりとチームに浸透しています」

──チームの意思統一はどこまで出すことができましたか?
○田中キャプテン
「気持ち。不安なども抱えていますが、気持ちがぶれずに戦えています」
○上野監督
「NTTドコモに負けて、自信をなくしていました。エリアマネジメントを修正してきました。まだまだミスが多いですが」

──次のステージに向け、どう戦いますか?またケガの選手などの状況は?
○上野監督
「チーム全体で速いテンポでしっかり仕上げていきたいと思います。バックスはケガ人が戻ってきました。フォワードはまだ数人いますが、トップチャレンジ1リーグ初戦には間に合うと思います」

──今日の後半の戦い方がトップチャレンジで出したい戦い方ですか?
○上野監督
「やはり、固く展開していましたが、もっと早い段階でホンダのペースにしたいと思っています」


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