1節 マッチサマリー(ヤマハ発動機 55-18 NTTコム)

ヤマハ発動機ジュビロ 55-18 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
【week1/2011年10月29日(土) at 静岡・ヤマハスタジアム】

ヤマハ発動機 55-18 NTTコム
シーズン開幕スタンド一杯の静岡のファン
再起に向けて動き出したヤマハ、安定感のある勝利

ワールドカップ2011が終了し、9年目のトップリーグが今日スタートした。
快晴のヤマハスタジアムでの今シーズンの開幕戦は、入替戦を切り抜けた昨年11位のヤマハ発動機ジュビロと同12位のNTTコミュニケーションズシャイニングアークス。両陣営とも今年のチーム力を確かめる大切なゲームが9,514人の観衆を集めて始まった。

試合は開始から攻撃を仕掛けていたヤマハが6分FB五郎丸のPGで先行したが、直ぐにNTTコムもSO君島がPGを決めて追いつき一進一退の攻防が続く。FB五郎丸のPG失敗後も敵陣で攻め続けたヤマハは13分ラックから左に展開し、ライン参加したFB五郎丸がトライし、試合の主導権を掴む。その後ヤマハは、NO.8トゥイアリイのサイド攻撃からのトライを追加したが、NTTコムも深く攻め込んだラインアウトのチャンスから左隅にHO濱田がトライし、GKも決め17-13と喰らいつく。しかし、ヤマハFB五郎丸が50mのPGを決め、前半終了のホーンが鳴った。

後半も先手を取ったのはヤマハ。ハーフウェイライン付近のターンオーバーから左WTBの徐がタッチライン際を快走し、フォローしたSO大田尾がトライを決める。その後もヤマハはCTBサウと右WTB田中のBK陣が走力を存分に発揮してトライを重ねた。
29分久しぶりに敵陣でプレーしたNTTコムも少ないチャンスを確実に活かしてNO.8アウエルアがラックサイドを突いてトライして反撃する。しかし、今日のヤマハはディフェンスが良く簡単には追撃を許さない強さがあった。終了間際にもFB五郎丸のパントキックを左WTB徐がチェイスし、最後は右LO八木下が押さえ込んでゲームセット。

ヤマハは、確実に昨年より戦力アップしていることが分かる安定感のある試合運びで、シーズンを白星スタートさせた。戦い終えた選手達に送られた温かい拍手は、まさに今年にかけるファンの熱い思いが詰まったホームの贈り物だった。
NTTもチャンスを必ず得点に繋げるしぶとさはあったが、ヤマハのディフェンスを崩すまでには至らなかった。これからの巻き返しを期待したい。

マン・オブ・ザ・マッチはBK攻撃の中心として随処に好走し、後半7分には相手のタックルをかわして40m独走トライをあげたヤマハ左CTBマレ・サウ選手。

ヤマハ発動機 55-18 NTTコム
ヤマハ矢富のサイドアタック
会見ダイジェスト
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
大沼監督(右)、友井川キャプテン
大沼監督(右)、友井川キャプテン


◎NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
○大沼照幸監督
「残念な結果。ヤマハにセットプレーでもっと対抗できると思ったが、スクラムで崩され、ほとんどアタックができなかった。全くウチのラグビーをさせてもらえなかった。トータル的に見ても、ヤマハの方が上だったと思う。すぐ次節がくるので気持ちを切り替えて行きたい」

○友井川 拓キャプテン
「開幕戦がアウエーで、難しい試合になると思っていたが、半年間やってきたことをだそうとした。チームの雰囲気は悪くなく、むしろ良いコンディションでウォームアップもできていた。セットプレーが安定せず、ブレイクダウンで勝てなかった。もっとアタックする機会を増やしていきたい」

ヤマハ発動機 55-18 NTTコム
激しいブレイクダウンの攻防
ヤマハ発動機ジュビロ
清宮監督(右)、五郎丸ゲームキャプテン
清宮監督(右)、五郎丸ゲームキャプテン


◎ヤマハ発動機ジュビロ
○清宮克幸監督
「今日は最高のスタートを切ることができた。ここからが勝負、チーム全員で切磋琢磨していきたい。今日、このスタジアムの盛り上がりを見て、試合にでられなかったメンバーが燃えてくるだろう。この先もチーム内の熱い競争を続けていきたい。スクラムについては合格だ」

○五郎丸歩ゲームキャプテン
「試合前のロッカールームで昨年の悔しさを忘れてはいけない、とチームメイトに言った。点差が開いたが、ホームのプライドを持って最後の最後まで気持ちが切れることなくプレーできたのは良かった」

ヤマハ発動機 55-18 NTTコム
DFのギャップを衝くNTTコム

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