1節 マッチサマリー(NTTドコモ 14-38 キヤノン)

NTTドコモレッドハリケーンズ 14-38 キヤノンイーグルス
【week1/2012年9月1日(土) at 大阪・大阪長居第2陸上競技場】

今季トップリーグ初昇格のキヤノンイーグルス、ホームで迎え撃つのは昨季1シーズントップリーグを経験したNTTドコモレッドハリケーンズ。NTTドコモのキックオフでゲームは始まる、両チームともキックを使っていかにエリアをマネジメントできるか?

序盤は手探り状態が続くが、ゲームが動いたのは18分、相手ゴール前に攻め込んだキヤノンはラックから9番福居武が持ち出し8番トマシ・ソンゲタへつなぎ左中間にトップリーグ初トライをあげる。12番三友良平のゴールも決まり7点先取。キヤノンは22分に相手陣25mラックからまたも9番福居がサイドを突き左隅へトライ、さらに29分には相手陣45m左中間から15番和田拓がドロップゴールを決め17点差とする。何とか流れを変えたいNTTドコモは37分にラインアウトから右へ展開し12番ロコツイシュウペリが中央へトライし7点を返し7-17で前半を終える。

後半もキヤノンのペース、4分にゴール前ラックから13番ティム・ベネットが持ち出し左隅にトライ。その後もPGで堅実に加点し7-35と安全圏へ。NTTドコモは31分にゴール前スクラムから8番箕内拓郎がトライを返すが、結果はキヤノンが初勝利に勝ち点1と花を添えた。
キヤノンのエリアマネジメントの上手さとブレイクダウンの激しさに、修正できないままに終わってしまったNTTドコモ、スクラムでは優位に立っていただけにホームでの痛い敗戦となってしまった。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)は、キヤノン福居武選手。

 
ドコモ、キヤノン両チームの入場 ドコモ、エスコートキッズと
会見ダイジェスト
NTTドコモレッドハリケーンズ
高野へッドコーチ(右)、平瀬キャプテン
高野へッドコーチ(右)、平瀬キャプテン

NTTドコモレッドハリケーンズ
高野一成へッドコーチ

「開幕の第1節をホーム長居で、多くのファンの人達に来て頂いた中で、全く結果を残すことができなかった。ドコモ本来のラグビーができず、完敗の結果となった。歯車がくいちがったところを見つけ出し、残り12節を選手と一体となって、チームを立て直していきたい。今日は、申し訳ない気持ちで一杯です」

平瀬健志キャプテン

「開幕第一戦をホームゲームで敗戦は痛手です。キヤノンは、トップリーグ緒戦で初試合、2年目のチャレンジャーとして立ち向かったが、キヤノンの攻めを受けてしまった。この敗戦は痛いが、残り12戦を一戦一戦チャレンジャーとして、立ち向かって、一つでも多く勝てるようにしたい」

──2年目のシーズンで気持ちに余裕があったのか?

高野へッドコーチ

「結果的に少しあったのかなと思う、2年目で厳しく開幕をしっかり迎えたつもりだが、接点で攻められ自分達がやろうとしていたことを、相手にやられた。ちょっと綻んだところを修正して、チームを立て直したい」

 
キヤノン、エスコートキッズと キヤノン、トップリーグ初勝利
キヤノンイーグルス
永友監督(右)、和田キャプテン
永友監督(右)、和田キャプテン

キヤノンイーグルス
永友洋司監督

「本日は有難うございました。今日は、最後全員を使った。新人6名の頑張りとそれをまとめてゲームマネジメント、エリアマネジメントをキャプテン和田がやってくれた。素直に勝利したことが嬉しい」

和田拓キャプテン

「キヤノンとしてのトップリーグファーストゲームを思い切り楽しもうと臨んだ。結果、いい内容で、ラグビー選手の一人として、単純に楽しかった。チームとしても、いいスタートが切れた」

──のびのびしているように思ったが…?

和田キャプテン

「今週の練習では駄目で、不安な気持ちで乗り込んできたが、みんなが、楽しもうと言っていたので、いい意味で頼もしかった」

永友監督

「今年の新人6名に限らず、2年目、3年目と若い人が半数以上グラウンドに立っていることは、キヤノンにとってもトップリーグの頂点を目指す、歴史の第一歩だと思う」

マン・オブ・ザ・マッチの福居選手

(記事:北畑幸二、玉川育夫 写真:北畑幸二 広報担当:村島博)

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