2節 マッチサマリー(リコー 15-26 神戸製鋼)

リコーブラックラムズ 15-26 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
【week2/2012年9月8日(土) at 石川・石川県西部緑地公園陸上競技場】

リコー 15-26 神戸製鋼   リコー 15-26 神戸製鋼
森会長の挨拶 試合の模様

トップリーグ第2節「リコーブラックラムズ 対 神戸製鋼コベルコスティーラーズ」の対戦が、石川県・西部緑地公園陸上競技場で開催された。石川県でのトップリーグ開催は3年振りであり、県内外から熱心なラグビーファン4,013人が迫力あるゲームを観ようと集まった。初戦を快勝した神戸製鋼と連敗を阻止したいリコーの戦いは白熱したゲームとなった。

神戸製鋼のキックオフで前半が開始された。敵陣で優位にゲームを進める神戸製鋼は、前半10分、ラックから一瞬の隙をつきSH猿渡がFL前川へパスをつなげ、左隅にトライ(G成功 0-7)。16分、神戸製鋼サイドの10mライン上のラインアウトで神戸製鋼の妨害行為によりリコーにPKが与えられ、SO河野が慎重にゴールを決めた(3-7)。24分に神戸製鋼、30分にはリコーがPGを失敗するが、34分、神戸製鋼は敵陣25m付近中央で、ノットロールアウェイの反則でPKが与えられ、SOグラントが確実にゴールを決め前半を終了した(3-10)。
リコーはPGの失敗、ハンドリングミスなどで好機を逸してしまった。

後半は、リコーのペースで始まり、3分、FLカウヘンガがゴール前のラックからボールを持ち出し、腕を大きく伸ばしてトライ。SO河野のゴールも成功して10-10となった。11分にはモールからSH池田、途中出場のキニキニラウにつなぎ、トライ(15-10)。逆転に成功したが、SO河野のGKは惜しくも失敗した。
16分、神戸製鋼はモールを押し込み、SO森田からWTB大橋につないでトライ(15-15)。SO森田のGKも決まり逆転(15-17)。神戸製鋼は、24分、敵陣10mライン上でノットリリースザボールの反則で得られたPG(成功15-20)、30分、相手ゴール前でのラインアウトでコラプシングの反則によるPG(成功15-23)、36分、25m付近でのホールディングの反則によるPG(成功15-26)を着実に決め、神戸製鋼がリコーに26対15で勝利した。

神戸製鋼は、得点がとれるところは着実に取っていく、堅実なゲームプランで開幕2連勝を飾り、松原選手の100試合出場に花を添えることが出来たゲームであった。
一方、リコーは開幕2連敗となったが、後半開始にみせた連続攻撃を継続して出来るようになれば、今後の戦いが楽しみである。

マン・オブ・ザ・マッチには、神戸製鋼NO8マパカイトロ パスカが選ばれた。

リコー 15-26 神戸製鋼   リコー 15-26 神戸製鋼
リコー 15-26 神戸製鋼   リコー 15-26 神戸製鋼
会見ダイジェスト
リコーブラックラムズ
山品監督(右)、小松キャプテン
山品監督(右)、小松キャプテン

■リコーブラックラムズ
山品博嗣監督

「石川県のラグビーファンの方々から、たくさんの応援を頂きありがとうございました。前後半を通して、ミスタックル、ドロップボールが多く、これではゲームに勝てないというのが実感です」

──ロイ・キニキニラウの投入について? ねらいは?

「センターにボールを扱える選手を投入するため」

──相手を見て?

「FWは前半から戦えていた。マイケル・ブロードハースト(NO8)を下げても戦えると判断した」

小松大祐キャプテン

「リコーファンの前で勝ちたかったが、負けてしまい残念です。自分達のミスから自滅してしまい、力を出し切れていないので、次に向けて修正してやっていきたい」

リコー 15-26 神戸製鋼   リコー 15-26 神戸製鋼
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田ヘッドコーチ(左)、橋本キャプテン
苑田ヘッドコーチ(左)、橋本キャプテン

苑田ヘッドコーチ(左)、橋本キャプテン
松原選手

■神戸製鋼コベルコスティーラーズ
苑田右二ヘッドコーチ

「試合は華やかではなかったが、泥臭く、我慢できて、4ポイント上げられたことは大きい」

──ゲームプランは?

「我慢強く、泥臭く、1点でも勝つゲームをやっていきたい。見栄えは良くないが、4ポイントを取りに行くゲームプランで戦っている。過去2年、第2節で負けていたが、常のハードワークを出してくれたことが勝因です」

──松原選手については何か?

「試合に出れば100試合になるので、それに相応しいゲームをしようとミーティングでみんなに伝えた」

橋本大輝キャプテン

「ミスが多く、得点を重ねることができず、我慢して勝てたゲームであった」

◎100試合出場 松原選手

「石川の地で勝利し、100キャップ達成できて良かった」

──感想は?

「達成してしまえば早かったが、6度の手術、リハビリを乗り越えここまでこれたことは自分一人の力ではなく、チーム関係のみんな、トレーナー、ファンの皆さんの支えがあったからできたことであり、皆様へ感謝し、喜びをかみしめている」

── 一番印象に残ったゲームは?

「2つあります。一つは開幕ゲームです。日本ラグビーが発展していく上で、重要な開幕ゲームに出られたことは、自分のラグビー人生の中でも良い思い出になった。二つ目は初代チャンピオンになり、歴史に名前を残せたこと」

リコー 15-26 神戸製鋼   リコー 15-26 神戸製鋼
リコー 15-26 神戸製鋼
チーム関係者から花束を受ける松原選手
リコー 15-26 神戸製鋼
ファン、チームメイトから祝福を受ける松原選手

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