ファーストステージ・第1節 マッチサマリー(リコー 27-27 コカ・コーラウエスト)
リコーブラックラムズ 27-27 コカ・コーラウエストレッドスパークス ファーストステージ・第1節 プールB リーグ戦新方式の採用で、序盤の試合の取りこぼしが2ndステージのグループ分けに影響するだけに1stステージ前半から目が離せない。 リコーのキックオフで試合が始まった。 後半2分、コカ・コーラウエストのスクラムから左へ展開11番WTB小柳が巧みなステップで対面選手をかわしてトライし反撃開始。(ゴール不成功)17-10 23分、リコー右敵陣10m付近からモールサイドを5番LOカウヘンガが縦突破で抜けて右隅へトライし、再々逆転。右側の難しいゴールを入替で入った23番FBピータースが決めて24-20。 コカ・コーラウエストにとって悔やまれるのは2つのシンビンとキックの精度。トップリーグ復帰の初陣を勝利で飾れなかったが、これからの戦いに注目である。 次節はリコーが三重鈴鹿スポーツガーデンでヤマハ発動機ジュビロと、コカ・コーラウエストは福岡レベルファイブスタジアムで東芝ブレイブルーパスと戦う。(奥山 禎晴) ● 記者会見ダイジェスト ●リコーブラックラムズ 神鳥裕之監督(右)、野口真寛ゲームキャプテン 神鳥裕之監督 「たくさんの応援に感謝申し上げます。開幕戦は本当に難しいです。コカ・コーラさんは激しく速いディフェンスでくると予想していましたが、前半はボールキープしてスコアできました。後半はタックルが甘くなりました。しかし、最後の最後で、ペナルティキックで追いつけたので、あきらめない意志をお見せできたのが収穫です」 ──キャプテンの状態は? 「小松は太ももを痛めていますが、(リーグ)前半戦には戻ってこられると思います」 野口真寛ゲームキャプテン 「お疲れ様です。今日はミスに泣かされたゲームだったと思います。後半は風を意識しすぎて、ミスで焦って失点しました。最後に同点にしたのは次につながったと思います。この反省を生かしていきたいと思います」 ──ミスとは? 「孤立した場面で、ノットロールアウェイを取られたことと、スクラムでメンバーチェンジしたところで難しくなったことです。具体的にはアングルとアーリープッシュの新ルールで反則を取られたところです」 コカ・コーラウエストレッドスパークス 山口智史監督(右)、豊田将万キャプテン 山口智史監督 「トップリーグに復帰するに当たって、昨年から再建に協力していただいたリコーさん相手に、沢山のお客様の前で試合でき、大変嬉しく思います。結果には全然満足していません。前半は風上で、ちょっと上手くやろうとして自分たちのラグビーができませんでした。次は福岡での開幕戦になりますのでしっかり臨みたいと思います」 ──リコーが再建に協力とは? 「トップリーグのチームとなかなか試合が組めない中、合宿で去年の春、秋、今年の春と3回試合を組んでいただきました。今年の春はリコーさんを一つのターゲットとしてチームを強化してきました。リコーさんのメンバーも代わり、フィジカルになった印象です。セットプレーでは、若干、うちが劣っていたと思います」 ──勝ち点3については? 「勝ち点5が見えていたところで3は大きいです。次へつなげて、東芝さん相手にトライを積極的に獲っていきたいと思います。うちはどんな相手でもしっかり勝ち点5を狙っていきます」 豊田将万キャプテン 「トップリーグで試合ができるということにすごい喜びを感じながら80分間プレーすることができました。引き分けという結果に、トップリーグで勝つことは難しいと改めて思いました。次は勝つことを目指して頑張っていきたいと思います」 ──最後はリードして、どういう意識で戦ったのか? 「ここで消極的なラグビーは、僕らがやってきたラグビーじゃないと。継続して、守らず攻めていこうと。僕らも疲れているけれど、相手も疲れていて、リードしている僕らが有利だと伝えました」 ──試合内容は? 「ボールが一番動いた試合で、ベースを作るという意識をチーム全員がもてた試合でした。自信がもてました」 ── 一人足りない中で、攻めて逆転した場面は? 「プレーの中で、絶対僕たちの方が走れていると感じていました。セットピースで人数を勝るのでなく、相手より速く走って、走る中で勝ろうと。シンビンがあったから、逆に切り替えられたと思います。僕らがやってきたアタックの形、特別なことでなく、やるべきことをやろうとした結果でした」 |