ファーストステージ・第1節 マッチサマリー(NTTドコモ 29-7 九州電力)

NTTドコモ
レッドハリケーンズ
NTTドコモレッドハリケーンズ
29 合計 7
17 前半 7
12 後半 0
5 勝点 0
5 総勝点 0
九州電力
キューデンヴォルテクス
九州電力キューデンヴォルテクス

NTTドコモレッドハリケーンズ 29-7 九州電力キューデンヴォルテクス

ファーストステージ・第1節 プールA
2013年9月1日(日)17:00キックオフ/愛知・豊田スタジアム

まだまだ夏の暑さが残るなか、昇格3シーズン目となるNTTドコモと、再昇格後、2年目のシーズンを迎える九州電力の対戦が豊田スタジアムで行われた。
前半はNTTドコモのキックオフで開始された。開始早々、NTTドコモがボールを保持し、FWがラックサイドを削り前進するとBKに大きく展開しトライを目指す。しかし、九州電力の白い壁が大きく立ちはだかる。低くて鋭いタックルが何度も突き刺さり、NTTドコモの突破を許さない。

すると前半12分に試合が動いた。NTTドコモはキックカウンターから前進するとハーフウェイライン中央付近にラックができ、SH辻埜が素早く左に展開するとNO.8箕内→CTB中矢が左隅に先制トライをあげる。一方、九州電力は前半20分に敵陣ゴール前の右ラインアウトからFWが細かく前進し、最後はFL小原がインゴールに飛び込みトライをあげる。ゴールも成功し九州電力が逆転する。
しかし、前半24分にNTTドコモはNo.8箕内のビッグゲインでチャンスを作ると、SH辻埜→SO茂木→CTB清瀬が再逆転のトライを決めた。前半30分にもNTTドコモFBフィルヨーンがトライをあげ、前半は17-7とNTTドコモレッドハリケーンズがリードした。

後半も先手を取ったのはNTTドコモだった。後半3分、九州電力がBK展開するが、NTTドコモWTB平瀬がインターセプトすると、50mを独走し右隅にトライをあげ、リードを広げる。
その後は両チームとも効果的にキックを使いエリアマネジメントに徹底する。どちらにも何度かトライチャンスはあったものの、ハンドリングエラーが多くなりトライまで至らない時間が続いた。
後半32分に九州電力がチャンスを迎えた。敵陣5mの左ラインアウトからFWが継続して前進し、BKに展開するがノックオンがありトライチャンスを活かすことができなかった。NTTドコモは後半37分に敵陣22m中央ラックから展開すると、途中出場のパエアからWTBボンボにキックパスが通り、決定的なトライをあげノーサイドの笛が鳴り響いた。最終スコアは29-7でNTTドコモレッドハリケーンズが快勝し、今シーズンの初戦を飾った。(植村元統)


● 記者会見ダイジェスト ●

九州電力キューデンヴォルテクス


平田輝志監督(左)、齊藤玄樹ゲームキャプテン

平田輝志監督

「今日はありがとうございました。開幕戦ということで是が非でも勝ちたかったのですが、ドコモさんの素晴らしいラグビーに完敗でした。
私達がやろうとしている攻撃をしていくというラグビーができず、ドコモさんの素晴らしいエリアマネジメントと勢いのあるアタックによって、攻撃権を得てもミスで自滅するということを繰り返してしまいました。
ただ、長いシーズンの中の1試合なので、これを引きずるわけにはいきません。しっかりと修正をして、次の神戸製鋼さんの試合で自分たちのスタイルを取り戻せるように、開き直ってチャレンジしていきたいです」

齊藤玄樹ゲームキャプテン

「自信を持って臨んだのですが、試合が進むにつれてグラウンドに立っている選手達が何故だろうという思いにかられてきました。原因は単純です。もう一度自分達のラグビーを取り戻したいと思います」

──イージーなハンドリングミスやタックルミスが多かったように思いますが、原因は何ですか。

齋藤ゲームキャプテン

「原因はブレイクダウンです。アタックでは球出しを遅らされ、テンポが出ませんでした。ディフェンスでは早いテンポで振り回されました。ブレイクダウンに入りすぎたところもあったので、ラックサイドの整備をしなければなりません」


NTTドコモレッドハリケーンズ


下沖正博ヘッドコーチ(左)、吉岡宏樹キャプテン

下沖正博ヘッドコーチ

「今日は初戦ということで、選手は緊張とプレッシャーの中で非常にキツかったと思います。特に、前半は耐えに耐え抜いてそこから3トライ、後半は良い形でできました」

吉岡宏樹キャプテン

「まず初戦という中で九州電力さんと試合ができたこと、また大勢のファンの方が応援してくださったこと、このような良い環境でできたことはとても良かったです」

──ブレイクダウンでどのようなことを意識されましたか。

下沖ヘッドコーチ

「春からブレイクダウンには力を入れてきました。もっと早いテンポで展開したかったが、九州電力さんのプレッシャーの中で、なかなか良いテンポで回せませんでした」

吉岡キャプテン

「気持ちで負けないように選手一人ひとりが意識していました」

──去年から成長が感じられるところはどこですか。

吉岡キャプテン

「選手一人ひとりの勝ちたいという気持ちが強くなってきたと思います」

マン・オブ・ザ・マッチはNTTドコモレッドハリケーンズの箕内選手に

(記事:植村元統 写真:清水良枝 広報担当:進藤剛)

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