ファーストステージ・第3節 マッチサマリー(トヨタ自動車 17-6 九州電力)

トヨタ自動車
ヴェルブリッツ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
17 合計 6
10 前半 3
7 後半 3
4 勝点 0
8 総勝点 0
九州電力
キューデンヴォルテクス
九州電力キューデンヴォルテクス

トヨタ自動車ヴェルブリッツ 17-6 九州電力キューデンヴォルテクス

ファーストステージ・第3節 プールA
2013年9月15日(日)17:00キックオフ/宮城・宮城県総合運動公園宮城スタジアム

トヨタ自動車のキックオフで試合開始。
開始3分、トヨタ自動車がスクラムでプレッシャーをかけ、九州電力のノットストレートからフリーキック。トヨタ自動車はスクラムを選択し、スクラムサイドを攻める鮮やかなサインプレイで、FB水野がトライ。ゴールも決まり7-0。

前半10分、九州電力がキックでゴール前に迫り、相手キックをチャージ、攻め込むもノックオンとなりチャンスを逃した。
前半13分、九州電力が22m付近ペナルティキックからクイックスタート。ゴール前に迫るもまたもノックオン。

前半15分、九州電力、敵陣15メートル付近でペナルティキックを獲得。SO齊藤がペナルティゴールを成功し、7-3。反撃開始か。

前半19分、トヨタ自動車は敵陣22mやや左でペナルティキックを獲得するも、SO文字のペナルティゴール失敗で点差を広げられない。
前半22分、九州電力、ハーフウェイ付近右ラインアウトからオープン攻撃で左右に揺さぶるも、ゲインラインを突破できない。同じくトヨタ自動車は積極的にボールを動かすも九州電力のディフェンスが堅くゲインできず、両チーム一進一退を繰り返す。

前半27分にトヨタ自動車、ハーフウェイ付近スクラムから右オープンを攻め、WTB遠藤がビッグゲインするが、九州電力が必死に戻り、タックル。その後左に展開し、再度右オープンを攻めるもインゴールノックオンとなった。

前半32分、トヨタ自動車が22m中央でペナルティキックを獲得。九州電力のNO.8マシューが故意の反則でシンビンとなる。
前半33分、ゴール前ほぼ中央でペナルティキックを得て、トヨタ自動車のSO文字がペナルティゴール成功で10-3。

前半38分、九州電力が自陣10m左でペナルティキックを得て、敵陣22m付近まで攻め込むが、トヨタ自動車がターンオーバー。トヨタ自動車は攻撃のフェイズを重ねるが九州電力の堅いディフェンスをこじ開けられず、ハーフタイムとなった。

曇り空のコンディションではあったが、芝が水を含んでいるのか両チームともハンドリングエラーが多い。相手の反則やミスをどれだけチャンスに変えられるかが、勝敗を分けたポイントのようだ。

後半、先に得点をしたのは九州電力だった。
後半13分、九州電力が敵陣15m付近中央でペナルティキックを獲得、SO齊藤がペナルティゴールを成功させて10-6。1トライで逆転可能の点差に縮めた。

後半16分、九州電力は敵陣10m中央でのフリーキックをクイックスタートし、左サイドを攻める。ゴール前まで攻めたところでペナルティキックを獲得し、スクラムを選択。
しかし、ノットストレートの反則でチャンスを生かすことができない。
その後両チームはハイパントやオープン攻撃を織り交ぜながら、ゴール前に迫ろうとするが、両チームともディフェンスが固く、一進一退の攻防が続いた。

勝負を決めたのは、後半35分。トヨタ自動車は敵陣22m付近のラインアウトから左に展開し、SO文字からFB水野へ飛ばしパス、マークがずれたところをディフェンスラインの裏に抜けだし、WTB和田にパス。ゴール左隅にトライ。ゴールも成功し、17-6。
終了間際、九州電力は敵陣22m付近まで攻め込むが、得点することはできず、そのままノーサイドとなる。

両チームともディフェンスが強固であった。そして両チームとも積極的にボールを動かそうとしていた。力は互角であった。勝敗を分けたのは、ピンチとチャンスの場面でのミスの有無である。
勝負所となる時間帯にチャンスを生かしたトヨタ自動車が少しの差で上手であった。

(小野寺 智)


● 記者会見ダイジェスト ●

九州電力キューデンヴォルテクス


平田輝志監督(右)、齊藤玄樹ゲームキャプテン

平田輝志監督

「ありがとうございました。両チームともハンドリングエラーが多いだろうと、プレイヤーに話していました。トヨタ自動車のミスをチャンスに変えられなかったし、テンポアップできませんでした。逆にこちらがミスをしてしまいました。これがノートライに終わった原因でしょう」

──(次節の前に)1週間のブレイクがありますが?

「チームは良くなっています。個人の課題が明確なので、それをクリアしていこうと思います。次はサントリー戦なので、メンタルも含めて克服していきたいです」

──良くなったのはどこですか?

「ディフェンスのフェイズを重ねられても粘り強くなった点です。ディフェンスからターンオーバーが増え、アタックすることができてきました」

齊藤玄樹ゲームキャプテン

「ミスが多かったです。後半に自分たちの我慢が切れたところでトライを取られてしまいました。チームがやるべきことは変わりません。個人が意志を持って、厳しさを持って取り組んでいかなければ、と思っています」


トヨタ自動車ヴェルブリッツ


廣瀬佳司監督(右)、上野隆太キャプテン

廣瀬佳司監督

「今日はありがとうございました。ミスが多く、自分たちのペースにならず苦しみましたが、勝つことができて良かったです」

──ミスはコンディションによるものか?

「コンディションによるものもあるが、ラインの深さやコミュニケーションで修正しなければなりませんでした」

──サントリー戦後に修正したことは?

「ボールの動かし方です。スクラム、ラインアウトのセットプレイは良くなりました。特に勝負所のセットプレイが良くなりました」

──3戦終わっての感想は?

「どんな相手でも、どんなコンディションでもハードワークを徹底させたいです」

上野隆太キャプテン

「自分たちのミスで首を絞めてしまいました。ゲーム中に修正できたので良かったです」

マン・オブ・ザ・マッチはトヨタ自動車ヴェルブリッツの水野選手

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