ファーストステージ・第3節 マッチサマリー(トヨタ自動車 17-6 九州電力)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 17-6 九州電力キューデンヴォルテクス ファーストステージ・第3節 プールA トヨタ自動車のキックオフで試合開始。 前半10分、九州電力がキックでゴール前に迫り、相手キックをチャージ、攻め込むもノックオンとなりチャンスを逃した。 前半15分、九州電力、敵陣15メートル付近でペナルティキックを獲得。SO齊藤がペナルティゴールを成功し、7-3。反撃開始か。 前半19分、トヨタ自動車は敵陣22mやや左でペナルティキックを獲得するも、SO文字のペナルティゴール失敗で点差を広げられない。 前半27分にトヨタ自動車、ハーフウェイ付近スクラムから右オープンを攻め、WTB遠藤がビッグゲインするが、九州電力が必死に戻り、タックル。その後左に展開し、再度右オープンを攻めるもインゴールノックオンとなった。 前半32分、トヨタ自動車が22m中央でペナルティキックを獲得。九州電力のNO.8マシューが故意の反則でシンビンとなる。 前半38分、九州電力が自陣10m左でペナルティキックを得て、敵陣22m付近まで攻め込むが、トヨタ自動車がターンオーバー。トヨタ自動車は攻撃のフェイズを重ねるが九州電力の堅いディフェンスをこじ開けられず、ハーフタイムとなった。 曇り空のコンディションではあったが、芝が水を含んでいるのか両チームともハンドリングエラーが多い。相手の反則やミスをどれだけチャンスに変えられるかが、勝敗を分けたポイントのようだ。 後半、先に得点をしたのは九州電力だった。 後半16分、九州電力は敵陣10m中央でのフリーキックをクイックスタートし、左サイドを攻める。ゴール前まで攻めたところでペナルティキックを獲得し、スクラムを選択。 勝負を決めたのは、後半35分。トヨタ自動車は敵陣22m付近のラインアウトから左に展開し、SO文字からFB水野へ飛ばしパス、マークがずれたところをディフェンスラインの裏に抜けだし、WTB和田にパス。ゴール左隅にトライ。ゴールも成功し、17-6。 両チームともディフェンスが強固であった。そして両チームとも積極的にボールを動かそうとしていた。力は互角であった。勝敗を分けたのは、ピンチとチャンスの場面でのミスの有無である。 (小野寺 智) ● 記者会見ダイジェスト ●
九州電力キューデンヴォルテクス 平田輝志監督(右)、齊藤玄樹ゲームキャプテン 平田輝志監督 「ありがとうございました。両チームともハンドリングエラーが多いだろうと、プレイヤーに話していました。トヨタ自動車のミスをチャンスに変えられなかったし、テンポアップできませんでした。逆にこちらがミスをしてしまいました。これがノートライに終わった原因でしょう」 ──(次節の前に)1週間のブレイクがありますが? 「チームは良くなっています。個人の課題が明確なので、それをクリアしていこうと思います。次はサントリー戦なので、メンタルも含めて克服していきたいです」 ──良くなったのはどこですか? 「ディフェンスのフェイズを重ねられても粘り強くなった点です。ディフェンスからターンオーバーが増え、アタックすることができてきました」 齊藤玄樹ゲームキャプテン 「ミスが多かったです。後半に自分たちの我慢が切れたところでトライを取られてしまいました。チームがやるべきことは変わりません。個人が意志を持って、厳しさを持って取り組んでいかなければ、と思っています」 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 廣瀬佳司監督(右)、上野隆太キャプテン 廣瀬佳司監督 「今日はありがとうございました。ミスが多く、自分たちのペースにならず苦しみましたが、勝つことができて良かったです」 ──ミスはコンディションによるものか? 「コンディションによるものもあるが、ラインの深さやコミュニケーションで修正しなければなりませんでした」 ──サントリー戦後に修正したことは? 「ボールの動かし方です。スクラム、ラインアウトのセットプレイは良くなりました。特に勝負所のセットプレイが良くなりました」 ──3戦終わっての感想は? 「どんな相手でも、どんなコンディションでもハードワークを徹底させたいです」 上野隆太キャプテン 「自分たちのミスで首を絞めてしまいました。ゲーム中に修正できたので良かったです」 マン・オブ・ザ・マッチはトヨタ自動車ヴェルブリッツの水野選手
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