ファーストステージ・第5節 マッチサマリー(豊田自動織機 17-24 サントリー)

豊田自動織機
シャトルズ
豊田自動織機シャトルズ
17 合計 24
7 前半 21
10 後半 3
1 勝点 4
6 総勝点 21
サントリー
サンゴリアス
サントリーサンゴリアス

豊田自動織機シャトルズ 17-24 サントリーサンゴリアス

ファーストステージ・第5節 プールA
2013年10月6日(日)12:00キックオフ/大阪・近鉄花園ラグビー場

開幕以来、4試合連続して敗戦が続くもののいずれも接戦でこれまで勝点5と健闘を続ける豊田自動織機シャトルズと、NECグリーンロケッツにまさかの敗戦を喫しはしたものの3勝、勝点17と進撃を続けるサントリーサンゴリアスの一戦。10月とは思えない強い日差しが鮮やかな芝の緑に照り映える中で、試合は豊田自動織機のキックオフで開始された。

試合はまず4分、サントリーがゴールライン直前のラックから右に展開し、逆サイドから鋭角に走り込んだWTB長野直樹に繋ぎ中央にトライ。ゴールも成功し0-7と先攻する。しかし、この日サントリーは豊田自動織機の固いディフェンスに攻撃を阻まれ、ノット・リリース・ザ・ボールの反則を繰り返す。逆に豊田自動織機は相手の反則から深く攻め込むものの後一つフェーズを重ねることができず、得点に繋がらない。

そして前半、得点を重ねるのは試合巧者のサントリー。27分に自陣で相手ボールをターンオーバーし、ピッチ右一杯に展開しWTB成田秀悦がトライ。そして35分には同じくBKのライン展開からSO小野晃征がトライ、いずれもゴールが決まり0-21とする。一方、豊田自動織機は前半終了直前の38分に相手反則から速攻、ラックを連取し、最後FL竹内健人がインゴールに飛込み7-21と追いすがる。

後半も先行したのはサントリー。2分CTBニコラスライアンがPGを決め、7-24と差を拡げる。しかしここからは、前半とは変わって、豊田自動織機がペースを掴む。まず9分、自陣22ml付近でWTB赤石斉之がパス・インターセプト。80m近くを走り切ってトライ(ゴール成功)し14-24と差を詰める。この頃から豊田自動織機のブレイクが目を惹くようになり、34分には、CTB大西将太郎がPGを決め1トライ・ゴール差とし、ノーサイドまで連続攻撃でサントリーを追い詰める。しかしやはり、最後の1フェーズがつながらず、勝点1を獲得するものの、試合はサントリーが僅差で勝利を得た。

マン・オブ・ザ・マッチは、キャプテンとして、体を張ってサントリーを勝利に導いたLO真壁伸弥が受賞した。


● 記者会見ダイジェスト ●

豊田自動織機シャトルズ


田村誠監督(左)、梅田紘一ゲームキャプテン

田村誠監督

「沢山の観客に見ていただく中で、昨年度のチャンピオンチームに対して高いモチベーションで戦うことができました。ただ、前4節含め良いチャレンジができていますが、結果が出ていない」

梅田紘一ゲームキャプテン

「良いチャレンジができました。ただ、こうした試合で落とし続けています。次節以降は勝てるよう頑張りたいです」

──差が出た点は?

田村監督

「セットプレーで差がありました。あと、ラインブレークできる局面もありましたが、サントリーの分厚いディフェンスに阻まれてしまいました」

梅田ゲームキャプテン

「スクラムとラインアウト。特にスクラムは、ほとんどボールを出せませんでした」

──前半の終了間際にトライを返して手ごたえがあったと思うが、後半への指示は?

田村監督

「この試合は4トライをとること(そうでなければ勝てない)を目標にしていましたので、あと3トライは何としてでもとろうということです」


サントリーサンゴリアス


大久保直弥監督(左)、真壁伸弥キャプテン

大久保直弥監督

「予想通りの展開。決して隙があったとか、手を抜いたとかではありません。豊田自動織機に翻弄されたというのが本当のところです。引き続きハードな練習をして立て直していくしかないです」

真壁伸弥キャプテン

「豊田自動織機のミスに助けられて、勝つことができたという試合です」

──現状の課題は?

大久保監督

「1試合には130回前後のブレークダウンが発生すると思いますが、このブレークダウンを支配することが前提になります。やはり、人まかせにしていることが散見されました。ここを謙虚に修正していきたいです」

──BKの主軸が怪我の中で、若手の長野・竹本選手の評価は?

大久保監督

「経験が少ない中で、豊富な仕事量でチームに貢献してくれていると思います。前半はうまくスペースができて彼らの持ち味が出せましたが、後半はFWの仕事量が少なくボールを供給できませんでした」

──小野沢・平選手の復帰のメドは?

大久保監督

「こうしたチーム状況の中で復帰を早めるということでなく、やはり80分間走れるということを前提に考えています」


マン・オブ・ザ・マッチはサントリーサンゴリアス、真壁伸弥キャプテン

(記事:蜷川善夫、村島博、高橋茂治 写真:柳元啓志 広報担当:村島博)

(この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます)

RELATED NEWS