セカンドステージ・第5節 グループA マッチサマリー(NEC 17-33 神戸製鋼)
NECグリーンロケッツ 17-33 神戸製鋼コベルコスティーラーズ セカンドステージ・第5節 グループA 2ndステージに入って勝ち星のないNECに対して、神戸製鋼は2連敗の後2連勝と勢いを取り戻しつつある。 神戸製鋼のキックオフで試合開始。 反則が多く、なかなか調子がつかめなかった神戸製鋼は15分、NEC陣ゴール前のラックから右に展開、SO正面健司の相手ディフェンスの間を突くグラバーキックから、CTBクレイグ・ウィングがファインキャッチしゴールポスト下にトライ、ゴールも成功し3-7と逆転。 NECも22分、神戸製鋼陣22m中央付近のラックから右に展開。SO田村優が相手ディフェンスをズラして、パスを受けたWTB釜池真道が右中間付近にトライ、ゴールも成功し10-7と再逆転する。しかし35分、神戸製鋼がNEC陣10m付近のラックから右に展開、10⇒7⇒8とパスが繋がり、最後はWTB今村雄太が右中間付近にトライ(ゴール失敗)。 後半、NECのキックオフで試合再開。 負けられないNECも31分、神戸製鋼のパスを後半途中出場のWTBネマニ・ナドロがインターセプト。自陣10m付近から独走しゴールポスト下にトライ、ゴールも成功し17-26と詰め寄る。 しかし37分、神戸製鋼はNEC陣ゴール前のパスミスをCTB今村雄太がファインキャッチしゴールポスト下にダメ押しのトライ。ゴールも成功し17-33と点差を広げタイムアップ。 この結果、神戸製鋼はボーナスポイントを含む勝点5を加え総勝点17とし、グループA4位に浮上。プレーオフトーナメント進出に一歩近づくも、残り2戦は上位チームとの対戦となり負けられない戦いが続く。 マン・オブ・ザ・マッチには、安定したプレーで勝利に貢献した、神戸製鋼 PR山下裕史が選ばれた。 ● 記者会見ダイジェスト ●
NECグリーンロケッツ グレッグ・クーパー ヘッドコーチ(右)、浅野良太キャプテン グレッグ・クーパー ヘッドコーチ 「勝利できなかったことは残念です。必死に勝ちに行きましたが、神戸製鋼さんはスター集団で、調子も上がってきたチームです。後半、致命的なプレーをして、勢いを与えてしまいました。結果として勝てませんでした」 ──SOに田村、FBにウェブの布陣は? 「田村のアタック力を加えて、マインドの変化も促したかったためです。トライもラインブレイクもあって、FWもストロングパフォーマンスがありました。ハーフタイムで、10-12で変更はしませんでした。田村はよく動いたし、ウェブもよく機能できることを証明したと思います」 ──悔やまれるプレーは? 「誰かを名指しする形で言いたくはありません。我々はスター集団ではないので、毎回、ベストのパフォーマンスをする必要があります。セカンドラウンドは全部テストマッチと同じです。よりハードな試合が続きますが、皆の献身が良ければ良いゲームになります」 浅野良太キャプテン 「今日、NECが秩父宮では最後の開催試合で、新年早々、大変多くの方に応援に来ていただき感謝申し上げます。年末のヤマハ発動機戦から、神戸製鋼戦にかけて、自分たちのストラクチャーを守って正しく戦おうとやってきました。良いチャンスも作れたが、自分たちのミスでエリアを神戸製鋼さんに与えてしまったのが、やっていて残念でした。神戸製鋼さんのプレッシャーもありましたが、僕らの精度も上げていかなくてはいけないと思います。残り2戦、愛知と京都、少しでも上へ行けるようにチーム一つとなってやっていきたいと思います」 ──前後半の立ち上がりにスコアできなかったのは? 「ミスが起こるのは仕方がないと思います。練習からミスが起きないように意識あるプレーをしています。その上でのミスは致し方ないが、その後のリスタートの部分、エリアの部分、我々が神戸製鋼陣に入っていれば相手ボールでもプレッシャーは掛け続けられます。マイボールにするチャンスも多い。ミスを重ねるとやられます。ゴールに近づいた時に、ミスしない事です。リカバーをもっと上手くやれれば、もっとプレッシャーを掛けられました。チャンスのところ、1トライでも獲れていれば、もっと楽になったと思います」 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 苑田右二ヘッドコーチ(右)、橋本大輝キャプテン 苑田右二ヘッドコーチ 「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。素晴らしい環境で試合できましたこと、感謝申し上げます。実は、昨日の有楽町の火災で、5時間ほど新大阪で待ちぼうけを食い、その影響からか、前半は固かったが、後半、何とか勝つことができて良かったと思います」 ──新大阪でのことを詳しく? 「13時56分発の予定でしたが、結局乗ったのは15時過ぎで21時にホテルに着いて、21時半頃から食事して、治療をしたり、睡眠したり。治療した選手はいつものルーティンができない状態で試合に臨みました。休むことはできましたが、身体は多分厳しかったと思います」 ──勝ち点に向けてフォーカスしたのは? 「勝ち点5を取れるように、アグレッシブなメンバーで構成しました。正面のSOは、練習試合でも経験があって、その時に非常に良いプレーがありました。よりアグレッシブに行くために、何かリスクを背負うかもしれないが、チームの柱として臨めるようにと選びました。正面もインターセプトが1本ありましたが、それ以外はチームの推進力となってプレーしてくれました。日本語で指示できるハーフ団もプラスになっています。BK20名全員で練習できていますし、その中で良い競争ができています」 橋本大輝キャプテン 「本日は、昨日の影響からか、前半、自分たちのラグビーができず、苦しんでいましたが、後半は自分たちのラグビーができて5ポイント取れたのは非常に大きかったと思います」 ──待たされたメリット、デメリットは? 「メリットはチームメイトと話す時間があったことです(笑)。色んな話ができて良かった。デメリットは身体のことです。重く感じました。言い訳にせずやろうと言いましたが、勝てて良かったです」 ──コンディショニングへの影響は? 「そういうことは話さず、いつも通りでした」 ──新大阪では? 「駅近くのホテルの喫茶店が空いていましたので、チームでまとまって残っていました」 マン・オブ・ザ・マッチは神戸製鋼コベルコスティーラーズ、PR山下裕史選手
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