セカンドステージ・第6節 グループB マッチサマリー(豊田自動織機 14-41 リコー)
セカンドステージ・第6節 グループB 冬の底冷えを感じる快晴の下、リコーブラックラムズのキックオフでゲームが開始された。開始から両チーム共に積極的に攻撃を仕掛ける。風上に立つリコーは強力なランナーを軸に連続攻撃を仕掛け、豊田自動織機シャトルズもターンオーバーから大きく展開し前進を試みる。そんな一進一退の展開から、前半8分リコーNo.8マイケル・ブロードハーストがゴール前のラックから豪快に飛び込み0‐7と先制した。 リコーはSH山本昌太、SO河野好光を起点にブレイクダウンを連取し優勢に試合を進めるが、豊田自動織機も懸命の防御で応戦して、スコアが動かない時間が続いた。その後、リコーは前半32分に優勢なスクラムを押し込み、ブラインドサイドにできたスペースにWTB長谷川元氣が飛び込み0-12とする。続いて36分にカウンターからFB星野将利が大きくラインブレイクし19番柳川大樹へのロングパスが通りトライし0-17とリードを広げて後半を迎えた。 後半に入ると豊田自動織機が息を吹き返す。後半5分にはFL竹内健人が豪快に突破しゴール前に迫ると、素早い球出しからCTB河合航がトライを奪う。続いて後半8分にブレイクダウンを連取しスペースを作り出すと入替で出場した23番ヴァカ・ジョセフ・ウィルソンがディフェンスを3人弾き飛ばし大きく前進、ラックからの好球をフォワードとバックスが一体となってボールをつないで最後はNo.8ライアン・カンコウスキーがトライを決め14-17と点差を詰める。 対するリコーは後半11分にフォワードのパワープレーでゴール前に迫り、LOカウヘンガ桜エモシがポスト下に飛び込んで14-24と再びリードを広げた。スクラムで優位に立つリコーは何度もスクラムでペナルティーを奪い豊田自動織機のチャンスの芽を摘み取り試合の主導権を握る。後半28分にはやや運動量が落ちてきた豊田自動織機のカウンターアタックを組織的なキックチェイスからターンオーバーするとFB星野がライン際を切り裂いてトライを奪い14-31とし、続いて32分にも豊田自動織機のカウンターをターンオーバーしWTB長谷川が飛び込んで14-38とリードを広げた。ノーサイドまで豊田自動織機は懸命に攻めるが、その後リコーが1PGを追加し14-41で勝利を収めた。 ● 記者会見ダイジェスト ●
豊田自動織機シャトルズ 田村誠監督(左)、梅田紘一ゲームキャプテン 田村誠監督 「完敗です。セットプレーでなかなかうまくいかなかった。ブレイクダウンでもいいボールが出ませんでした。後半は自分たちの持ち味が出せたが、継続することができなかった。あと一戦残っているので、今日できなかったことを生かして次につなげたいと思います。ありがとうございました」 梅田紘一ゲームキャプテン 「瑞穂での最後の試合だったので、勝ちたかったが、完敗でした。外国人選手への対応がうまくいきませんでした」 ──ブレイクダウンはどうだったのか? 田村監督 「予定通りいっていたが、ロックに上から手を伸ばされてうまく出ませんでした。ブレイクダウンの戦いになってしまいました」 リコーブラックラムズ 神鳥裕之監督(右)、小松大祐キャプテン 神鳥裕之監督 「アウェーだったがリコーファンも多く、勝ててよかったです。負けたら終わりなので、トーナメントのつもりで戦いました。プラン通りの戦いができたので、次につなげたいと思います」 小松大祐キャプテン 「織機さんは調子がいいので、自分たちより上のチームだという意識で戦いました。われわれはあと一試合勝たないといけないので、がんばります」 ──前節負けて、この一週間のチームの雰囲気はどうだったのか。 小松キャプテン 「負けているので、雰囲気は良くなかったです。ただ、自分たちのやるべきことをやろうという気持ちで練習に取り組んできました」 ──後半追い上げられたあと、いいターンオーバーがあったが? 小松キャプテン 「ブレイクダウンであまりプレッシャーを受けていなかったので、ターンオーバーがうまくできたのはよかったと思います」 マン・オブ・ザ・マッチはリコーブラックラムズ、No.8マイケル・ブロードハースト選手
(記事:中本光彦・佐々木太樹 広報担当:進藤剛) (この他の写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます) |