セカンドステージ・第7節 グループA マッチサマリー(パナソニック 27-15 NEC)

パナソニック
ワイルドナイツ
パナソニック ワイルドナイツ
27 合計 15
7 前半 10
20 後半 5
4 勝点 0
36 総勝点 7
NEC
グリーンロケッツ
NECグリーンロケッツ

パナソニック ワイルドナイツ 27-15 NECグリーンロケッツ

セカンドステージ・第7節 グループA
2014年1月19日(日)12:00キックオフ/京都・西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場

2ndステージ順位もほぼ決まり『プレーオフトーナメント』『ワイルドカードトーナメント』と次のステージでの戦いを見据えての一戦であった。2ndステージ全勝のパナソニック ワイルドナイツは主力を怪我で欠き新たなメンバーでの布陣。一方、2ndステージで全敗のNECグリーンロケッツ。最終戦で何としてでも1勝を挙げワイルドカードトーナメントに弾みをつけたいところである。

前夜に降った雪も地元高校生をはじめ関係者で除雪され、グラウンドコンディションは良い状態でNEC SO田村優のキックオフでスタート。フィールドの雪は除雪されたが小雪舞う寒さが両チームのハンドリングに影響を及ぼす。NEC田村からのパスが繋がらずリズムに乗りきれないところ前半14分、NEC FWの連続ラックでの攻撃でパナソニックのオフサイドを誘いペナルティ。これをFBウェブ将武がきっちりと決め0-3と先制。
アタックでは調子に乗れないパナソニックだが左PR稲垣啓太に代表されるように運動量が優れた選手が多くいるのが強みでありディフェンスはしっかりと機能している。

18分、NEC陣地 右側10m付近からのラックからのボールを右PR キム・カンシクがノックオン。そのボールをパナソニックNo8バツベイ シオネが素早くセービング。SHイーリニコラスが捌きCTB大澤雅之とパスが繋がり、スピードに乗ったCTB JP・ピーターセンに渡り中央にトライ。大澤のゴールも決まり7-3と逆転。

NEC田村のキック、FLニリ・ラトゥ、キムの突破で大きくゲインするがパナソニックの分厚い防御に阻まれトライには結びつかない中で後半25分、NEC SH櫻井朋広の好タックルで得たパナソニック陣右側ゴール前5mでのスクラムから左にバックスに展開しゴールポスト前でできたラックを9回連続し、ポストを大きく揺らしながらもNo8日高健がトライ。ウェブのゴールも決まり7-10。
前半終了直前、パナソニックがゴール前まで攻め込み左側にできたラックより出たボールをNEC LO浅野良太キャプテンがインターセプト。大きくパナソニック陣までゲインし、連続で攻め込むがトライまで結びつかず7-10とNECの3点リードで前半終了。

後半9分、NEC陣中央10m付近でNECがペナルティ。パナソニック大澤がPGを決め10-10と同点。23分、NEC WTB大東功一のインターセプトを起点にラトゥが左端にトライし10-15と逆転。29分、ラックでの反則でNECにペナルティ。パナソニックSO野口に代わり出場したベリック・バーンズがきっちり決めて13-15と2点差に詰め寄る。

33分、NECのキックを受けパナソニックWTB山田章仁、ピーターセンのカウンターアタックでNEC陣に攻め込みラックからニコラスが持ち出しバツベイに繋がり中央にトライしゴールも決まり20-15と逆転。NECも果敢に攻め込むがパナソニックの厚い防御に阻まれる。交替出場の若松大志のナイスタックルにパナソニックが勢いづく。試合終了寸前、パナソニック山田がインターセプトで中央にトライ。ゴールも決まり27-15でノーサイド。
主力を怪我で欠いた布陣であったが地力で勝りパナソニックが勝利。随所に光るプレーを見せたJP・ピーターセンがMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出された。


● 記者会見ダイジェスト ●

NECグリーンロケッツ


グレッグ・クーパー ヘッドコーチ(右)、浅野良太キャプテン

グレッグ・クーパー ヘッドコーチ

「強力なチームであるパナソニックに勝つべく準備してきたが、アンラッキーなところがあり勝利できずに残念である。ワイルドカードトーナメントに向けてしっかりと準備していきたい」

浅野良太キャプテン

「我孫子より遠路、応援に駆け付けてくれたファンに感謝申し上げます。この1週間、試合に出場できない選手たちの熱い思いを練習からすごく感じて、彼らの思いを背負って戦った。その結果が出なかったのは残念だが、これからの2ヶ月間その気持ちを持ち続け自分たちにフォーカスして、正しいスキルを精度高く試合に出るように磨き、ワイルドカードに挑みたい」



パナソニック ワイルドナイツ


中嶋則文監督(左)、堀江翔太キャプテン

中嶋則文監督

「前夜に降った雪を除雪していただき良いコンディションで試合に臨めました。作業に当たっていただいた高校生をはじめ関係各位に感謝します。
NECが高いモチベーションで向かって来ると予想して、そのモチベーションを前半で折ってしまおうと選手に話していたが、我々の思う以上であり受けてしまった部分があり自分たちのペースにならなかった。プレーオフトーナメントではそういう部分が致命傷になる。プレーオフまで二週間あるのでプレーの面でも精神面でもしっかりと準備していきたいと思います」

堀江翔太キャプテン

「新しいメンバーが入り、あそこまで我慢できて勝利した事は良かったと思います。プレーで合わない部分があったがクロスゲームの経験を積むことで自分たちにプラスになったと思います」

──プレーオフトーナメントに向けて。

中嶋監督

「今シーズン2回目、3回目と対戦する事になるが対戦相手によって自分達の強みをどうやって出していくかを見極めたい」

堀江キャプテン

「もう一度、チーム一丸となり試合に挑みたい。試合相手に向けてのフォーカス、自分たちに向けてのフォーカスをバランス良く取り、次戦に向かいたい」






マン・オブ・ザ・マッチはパナソニック ワイルドナイツ、CTB JP・ピーターセン選手

(記事:酒井博達 写真:小巻真司 広報担当:酒井博達)

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