「ワイルドカードトーナメント 1回戦」マッチサマリー(キヤノン 25-41 近鉄)

キヤノン
イーグルス
キヤノンイーグルス
25 合計 41
15 前半 24
10 後半 17
近鉄
ライナーズ
近鉄ライナーズ

キヤノンイーグルス 25-41 近鉄ライナーズ

ワイルドカードトーナメント 1回戦
2014年2月2日(日)12:00キックオフ/愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場

前日より降り続いていた氷雨も試合前にはあがり、まずまずのグラウンドコンディションの中、キヤノンのキックオフでゲームが開始された。日本選手権出場に向けて気合い十分の両チームは、試合開始からお互い積極的に攻撃を仕掛ける。

前半9分キヤノンは左中間ゴール前ラックから、SO10番カラム・ブルースがディフェンスライン裏にキックパスし、CTB13番ティム・ベネットがキャッチ、そのまま右中間にトライ(ゴール成功)7-0と先制。続けて13分キヤノンは右中間ゴール直前ラックからNo.8 8番ジョシュア・マウが左サイドに飛び込みトライ(ゴール不成功)12-0。このままキヤノンのペースになるかと思いきや、17分近鉄はSO10番 重光がPG成功で12-3と反撃を開始すると、20分左中間ゴール前5mラックより左サイドへまわし、SH9番 金→CTB13番ジーン・フェアバンクスと渡りトライ(ゴール成功)。12-10とゲームの流れを押し戻す。

31分キヤノンはCTB12番 三友がPG成功し15-10とするも、32分近鉄は右中間ラックから左へ展開SH9番 金→SO10番 重光と渡り、左中間にトライ(ゴール成功)で15-17とついに逆転。キヤノンは直後のキックオフで、気持ちが逸りWTB14番 和田が危険なタックルでイエローカードを受けてしまう。近鉄は人数で優位に立ち、37分ハーフライン右中間ラックから左オープン攻撃によりWTB11番 李が左中間にトライ(ゴール成功)し、15-24で前半終了。

後半に入り、開始早々近鉄が敵陣奥深くまで攻め込むも、キヤノン必死のディフェンスにトライを奪えず、逆に5分キヤノンが自陣22m付近右中間ラックから左へ展開し、一気にCTB13番ティム・ベネットが左隅にトライ(ゴール不成功)20-24と追い上げる。すぐさま近鉄も9分SO10番 重光がPG成功で20-27突き放しにかかるが、21分キヤノンは敵陣22m右ラインアウトから左オープン攻撃によりFB15番 橋野が左隅にトライ(ゴール不成功)し、25-27とほぼ互角の勝負に持ち込む。

その後一進一退の攻防が続くが、32分近鉄は相手BKディフェンスの隙をつき、一気に敵陣ゴール前まで攻め込み、左中間ゴール直前ラックからSH9番 金が飛び込み、勝利をほぼ手中におさめるトライ(ゴール成功)25-34。さらにホーン後のラストプレーでキヤノンが一矢報いようと必死のつなぎをするも、近鉄は自陣10m付近でFB15番 高がインターセプトにより中央にトライ(ゴール成功)。25-41で近鉄が激戦をものにした。


● 記者会見ダイジェスト ●

キヤノンイーグルス

永友洋司監督

「残念だが、シーズンを通して同じようなミスをしてしまった。勝ち切れるチームとそうでないチームとの違いが出た。しかし、チームとしては良いシーズンを過ごせた。来シーズンは勝つ文化を作りたい」

和田拓キャプテン

「とても残念だ。良い時間帯は作れたが、勝ち切れない。今シーズンの象徴のような試合だった。しかし、シーズンを通してチームがよく成長できた」

近鉄ライナーズ

前田隆介監督

「どのような形でも勝って帰ろうと来た。その中で勝てたので良かった。次に向けてしっかりと準備したい」

森田尚希ゲームキャプテン

「ファーストステージで負けた相手だったので、勝ててとてもうれしい」

(記事:寺田泰人、正道範男 広報担当:進藤剛)

(写真については、関西協会ウェブサイトでご覧いただけます)

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