ファーストステージ第3節 マッチサマリー(NTTコミュニケーションズ 30-6 豊田自動織機)

NTTコミュニケーションズ
シャイニングアークス
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
30 合計 6
18 前半 6
12 後半 0
5 勝点 0
10 総勝点 5
豊田自動織機
シャトルズ
豊田自動織機シャトルズ

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 30-6 豊田自動織機シャトルズ

ファーストステージ・第3節 プールA
2014年9月6日(土)16:40キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場

両チームともに1勝1敗で迎えた第3節。お互いに、今日勝って今後のゲームに弾みをつけたいところである。

NTTコムのキックで始まる。
NTTコム、開始直後から豊田自動織機陣内に攻め込む。4分、PGにより3点を先行する。豊田自動織機も8分に10番グッドマンが、ほぼハーフウェイライン付近からのPGを決めて3対3とする。

10分にNTTコムは、豊田自動織機の反則からゴール前5メートルに迫る。ラインアウトからのモールを押し込み、9番西橋がサイドを突きトライ。8対3とする。
その後、NTTコムはグランドを大きく使い、FWとBKが一体となった攻撃を繰り返す。豊田自動織機は防戦一方で、ほぼ自陣での戦いを強いられる。NTTコムも連続攻撃で攻めてはいるが、豊田自動織機の必死のディフェンスをうけ、また反則やミスにより追加点をあげることができない。
26分にNTTコムの10番ヤンチースがPGを決めて11対3とするが、豊田自動織機も10番グッドマンが、先ほどと同じように、ほぼ中央付近からの約50メートルのPGを決めて11対6とする。

その直後、キックオフのボールをNTTコムは獲得。ラックから9番が14番にパス。14番鶴田が大きくゲインしゴールに迫る。豊田自動織機も必死でディフェンスするが、NTTコムは左に展開、最後は12番、2番と渡り11番友井川がトライ。ゴールも決まり18対6と点差を広げる。
前半は、NTTコムがほとんど主導権を握りブレイクダウンでも豊田自動織機を圧倒していた。豊田自動織機は防戦一方で、チャンスらしいチャンスが少なかった。

後半は、豊田自動織機がNTTコム陣内に攻め込む。しかしNTTコムの厳しいプレッシャーを受け、なかなかゲインラインをきれない。懸命に攻め続けゴール前に迫るが、肝心なところでノックオンやミスでゴールを割ることができない。
18分、NTTコムは、豊田自動織機ゴール前22mでのスクラムから8番レレィマフィが持ち出しゴール前に迫り、サイド攻撃から4番鶴谷が押し込みトライ。23対6(ゴール不成功)と差を広げる。

豊田自動織機もディフェンスの切り返しを起点に攻めるなど、執拗に攻撃するが、NTTコムはよく前に出て止め、豊田自動織機にトライを許さない。
31分にはNTTコムは、この日4本目となるトライを奪い勝負を決定づける。ゴールも決まり30対6とする。
豊田自動織機はPG2本だけのノートライで試合は終了した。

NTTコムは、FW、BKがよく走り、攻撃でも防御でも全員が前に出ていた。スクラムやラインアウトなどのセットプレイも安定していた。

敗れた豊田自動織機は、試合後の記者会見で「NTTコムの激しいブレイクダウンに後手に回ってしまった」と丹生ヘッドコーチが話しているように、自分たちのペースで試合を進めることができず、やりたいことができなかった。

● 記者会見ダイジェスト ●

豊田自動織機シャトルズ


丹生ヘッドコーチ(右)、梅田キャプテン

丹生雅也ヘッドコーチ

「お疲れ様です。大事な1セットとして、もちろん勝ちに行った試合でした。しかし、NTTコムさんの激しいブレイクダウンに差し込まれ、自分たちのしようとしたラグビーができませんでした」

──前半の評価は?

「うちのチームのボールにほとんどできず、自陣で試合せざるを得ませんでした。相手の激しいブレイクダウンに、うちが攻めてペナルティで差を縮めたが、キックオフでミスが出て、また突き放されました」

──グッドマン選手からジェラード選手へのスイッチは?

「予定どおりです。宗像サニックス戦で、グッドマン選手が良いパフォーマンスをしてくれました。まず、彼のキックでエリアを取って行き、ジェラード選手でテンポアップしようというゲームプランでした」

──相手の攻めは?

「相手ボールの時はもちろん、うちのアタックでも相手のプレッシャーの下、良いボールが出せませんでした」

梅田紘一キャプテン

「お疲れ様です。ゲームの内容的にも完敗です。ブレイクダウンにフォーカスして備えてきましたが、うちの試合運びができませんでした」

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス


ペニー ヘッドコーチ(右)、溝口キャプテン

ロブ・ペニー ヘッドコーチ

「とても良いパフォーマンスだったと思います。ボールを動かして、プレッシャーをかけられましたし、ディフェンスもしっかりやって、織機がやってきたとおりのラグビーができたと思います」

──チームが徐々に良くなり、若手も伸びてきたが?

「チームのベテランも溝口のような若手も、切磋琢磨して良いパフォーマンスを作り上げてくれています。チームで行う戦略の理解も進んでいます」

──今後の課題は?

「リースBKコーチが5月に来日し、栗原コーチと戦術的な打ち合わせがスムースにできるようになったと思います。いつもパーフェクトなプレーは難しいですが、常に目指していくことにフォーカスさせていきたいです。コーチのヘッドワークや若い選手の活躍が目立ち、素晴らしいスタートが切れたと思います」

溝口裕哉キャプテン

「今日の試合は、自分たちがやってきたことをしっかり出そうと臨みました。それが、ボーナスポイントが取れたことにつながったと思います。今週はトライを獲り切ろうとやってきました」

──アタックで何が良かったのか?

「スターターの所です。ほとんどのスターターでロングゲインでき、チームの勢いが出たと思います。セットピースでも、ラインアウト、スクラムで少しやられながらも、しっかりボールを出せたと思います」

──ヘッドコーチの来日が遅れたが?

「(栗原)徹さんが、しっかりコミュニケーションを取ってくださって、FW、BKともスキルを上げて、少し交流したところにロブが来て、少しずつ、やろうとするラグビーに近づけました」

──後半、停滞したのは?

「停滞は、少しプレーの軽さがあったかもしれません。勝ちに行くときにやはり緊張があったかもしれませんが、やっているうちに解けてきたと思います」

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