ファーストステージ第5節 マッチサマリー(豊田自動織機 10-35 東芝)

豊田自動織機
シャトルズ
豊田自動織機シャトルズ
10 合計 35
0 前半 11
10 後半 24
0 勝点 5
5 総勝点 20
東芝ブレイブ
ルーパス
東芝ブレイブルーパス

豊田自動織機シャトルズ 10-35 東芝ブレイブルーパス

ファーストステージ・第5節 プールA
2014年9月20日(土)16:40キックオフ/愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場

秋の気配が深まった涼しい夕刻、豊田自動織機のキックオフで試合開始。お互いに序盤はなかなか突破口を見いだせずこう着状態が続く中、先制したのは東芝。9分にPGで得点をあげ均衡を破る。その後は豊田自動織機・東芝ともにPGを1本ずつ外し、なかなか得点が動かない状況が続いたところで、この試合の初トライをあげたのは東芝。26分にゴール前のラインアウトからモールを押し込んで点差を広げる。その後はお互いに決定的なチャンスを奪えなかったが、前半終了直前に東芝がPGを加えて、0-11で前半終了。

後半はキックオフから東芝のFWがすばらしいプレッシャーをかけたことで、豊田自動織機のPKを誘い、その後のラインアウトモールでトライをあげ、さらに点差を広げる。その後は東芝のペースで20分すぎまで試合が進み、さらに1トライ1ゴール1PGを加え、東芝の一方的な試合展開になる様相を見せたが、ここから豊田自動織機の反撃が始まる。

23分にキックのカウンターからFW・BKがつないでトライをあげ、この試合初の得点をとると、その後も勢いに乗った攻撃を繰り返し、35分に1トライを追加。得点差を縮めるが、東芝は終了直前にこの試合好調のラインアウトモールからサイド攻撃を繰り返し、最後は21番山口がインゴールにボールを押さえ、この試合4本目となるトライをあげて、10-35で試合終了。東芝の安定した試合運びが目立った内容であった。


● 記者会見ダイジェスト ●

豊田自動織機シャトルズ

豊田自動織機シャトルズ
丹生ヘッドコーチ(右)、梅田キャプテン

丹生雅也ヘッドコーチ

「本日はありがとうございました。東芝さん相手にディフェンスでもアタックでも前に出続けて、プレッシャーを与えようと挑みました。選手は頑張って前へ出てくれましたが、あと一つのところでプレッシャーをかけきれず、うちのペースに持ち込めませんでした」

梅田紘一キャプテン

「すべての局面でフィジカルファイトしようというテーマで臨みました。概ねできたところもあったのですが、後半の最初でポンポンと取られてしまったところがすべてだったと思います。愛知県での開催ということで、たくさんの方々が応援に来て下さったことに感謝したいです」

──後半まで点が取れなかったが、どこが機能していなかったか。

梅田キャプテン

「分かりません。後半のキックオフで、キャッチした直後にプレッシャーをかけられ、自陣に釘付けになり、エリア的なことも関係し、最終的には東芝さんのプレッシャーで押し切られてしまいました」

──相手SOのフランソワ・ステイン選手に50mのPGを決められ、反則に対する意識は変わったか。

梅田キャプテン

「試合前からロングキックがあるというのは分かっていたので、ペナルティを無くそうと言っていました」


東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパス
冨岡ヘッドコーチ(右)、梶川選手

冨岡鉄平ヘッドコーチ

「5連戦の最後の試合でしたが、チーム内ではしっかりとした準備をして臨むことができました。イレギュラーなこともありましたが、強いディフェンスを中心にしっかりとやりきってくれました。リザーブ選手も随所に持ち味を出してくれたので、5試合の中でも収穫の多い試合になりました」

梶川喬介選手

「先週の試合で規律の部分で課題が出たので、そこを課題に臨みました。先週よりは良くなってきているがまだ完璧ではないので、次の試合までしっかりとトレーニングを積んでいきたいと思います」

──フランソワ・ステイン選手が初出場しましたが、パフォーマンスはどうでしたか。

冨岡ヘッドコーチ

「向こうとは環境が違うので、体作りからしっかりと準備をさせました。まだまだ30%くらいのパフォーマンスです。その中でも勝利を手繰り寄せるプレーがありました。これからもうちのラグビーや日本語をしっかりと学んで準備をさせたいと思います」

──BK出身のコーチとして、ステイン選手の良いところは。

冨岡ヘッドコーチ

「キックは世界レベルです。サイズもありますし、足の長いパスもあります」

──PGでステイン選手と小川選手が蹴り分けていましたが。

冨岡ヘッドコーチ

「距離のあるキックはステイン選手が蹴り、コントロールキックは小川選手が蹴っています」

──複数の選手が様々なポジションを務めていましたが。

梶川選手

「私も後半にフランカーをやりましたが、全員の選手がストラクチャーを理解しているので、どこで出ても大丈夫です」









マン・オブ・ザ・マッチは、東芝ブレイブルーパス7番 スティーブン・ベイツ選手

(レポート:大林直之 山下岳)

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