セカンドステージ第2節 マッチサマリー(東芝 33-13 パナソニック)

東芝
ブレイブルーパス
東芝ブレイブルーパス
33 合計 13
13 前半 3
20 後半 10
4 勝点 0
11 総勝点 9
パナソニック
ワイルドナイツ
パナソニック ワイルドナイツ
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東芝ブレイブルーパス 33-13 パナソニック ワイルドナイツ

セカンドステージ・第2節 グループA
2014年12月6日(土)14:05キックオフ/東京・駒沢陸上競技場

ジャパンラグビートップリーグ、セカンドステージ第2節、東芝ブレイブルーパスvsパナソニック ワイルドナイツの一戦がここ、駒沢オリンピック陸上競技場で行われようとしていた。
この試合は今季2回目の対戦でファーストステージの開幕ゲームでした。その時は蒸し暑いナイターで前半に逆転した東芝が最後は5トライを取って完勝しましたが、今日はパナソニックがリベンジをするか? それとも東芝が返り討ちにするのか? 東芝は前節からFW、BKのメンバーを多少入れ替えて、パナソニックはほぼ固定メンバーで試合に臨みます。

パナソニックのキックオフで試合が始まった。

1分、東芝がオフサイドの最初のペナルティにパナソニック10番SOバーンズ選手の左40mのPGを決めて先制した。  0-3

11分、パナソニックのノットロールアウェイのペナルティに東芝12番CTBステイン選手が左30mPGを決めてすかさず同点に追いついた。  3-3

15分、パナソニックがマイボールスクラムを故意に落とすコラプシングのペナルティで東芝12番CTBステイン選手が40mのPGを決めて逆転した。 6-3

34分、東芝がゴール5mラインでモールやラックで攻めを繰り返して最後はSHから早い球出しで10番SO廣瀬選手が右サイドのインゴールに持ち込んで両チーム最初のトライをあげた。12番CTBステイン選手が右30mGを決めた。  13-3

前半の東芝は相手の少ないペナルティをPGで上手く得点をあげているのに対してパナソニックは相手陣地に行っても最後の攻め手に欠いているようであった。パナソニックは後半はどう修正してくるのか。

東芝のキックオフで後半戦が始まった。
1分、パナソニックのラインオフサイドで東芝12番CTBステイン選手が左30mのPGを決めた。  16-3

4分、パナソニックのオフサイドに12番CTBステイン選手が右15mのPGを決めてジワジワとパナソニックを引き離しにかかった。 19-3

10分、東芝スクラムのコラプシングのペナルティにパナソニックの10番SOバーンズ選手が中央35mのPGを決めて追いすがった。  19-6

17分、ハーフウェイ付近から東芝10番SO廣瀬選手の左サイドゴール前へのキックに対してパナソニックの14番WTBの北川選手がボールを処理してキックで外に蹴り出そうとするところをトイメンの東芝11番WTBの大島選手がチャージして転がったボールが大島選手の胸に入って左隅へトライをあげて25m左隅の難しい位置からのGを11番WTB大島選手自らが決めて引き離した。  26-6

23分、東芝10番SO廣瀬選手へのレイトチャージでゴール前のラインアウトを得た東芝はしっかりボールをキャッチしてFWで押し込み、最後はスローワーの2番HO湯原選手がインゴールになだれ込んで勝利を決定づけるトライをあげて、右隅の難しいGを11番WTB大島選手が決めた。  33-6

34分、東芝がゴール前のスクラムでコラプシングのペナルティを犯してNo.8ホワイトロック選手がクイックスタートで左隅へ意地のトライをあげて、23番CTB三輪選手がGを決めた。  33-13

開幕戦同様に東芝が大差で勝利を挙げたが、その勝因の一つがパナソニックのペナルティを確実にPGで得点をあげて試合の主導権を握ったことだと思われた。
東芝はファーストステージのプールA・プールBそれぞれ1位のパナソニックと神戸製鋼に連勝して首位に躍り出た。パナソニックは前半同様に最後に得点を取る決定力にかけているように思われた。

マン・オブ・ザ・マッチはキックチャージからトライをあげて後半はG も2本決めた東芝ブレイブルーパスの11番WTB大島脩平選手が選ばれた。

次節は東芝ブレイブルーパスは12月13日(土)11時40分~秩父宮ラグビー場でサントリーサンゴリアスを迎え撃つ。ここで勝利をあげると東芝が頭一つ抜け出すことになる。
一方、パナソニック ワイルドナイツは12月13日(土)14時~神戸製鋼コベルコスティーラーズと戦う。昨年の上位4チームが秩父宮ラグビー場に集結してセカンドステージの天王山を迎えることになる。勝利の女神はどちらのチームに微笑むのか? 目が離せない。



● 記者会見ダイジェスト ●

パナソニック ワイルドナイツ

パナソニック ワイルドナイツ
ディーンズ監督(右)、堀江キャプテン

ロビー・ディーンズ監督

「今日は東芝がいいプレーをして東芝の快勝となりました。前半は東芝のトライを1つに抑えて、パナソニックとしては悪くはなかったと思います。後半は風上だったのでもっと敵陣でプレーしたかったのですが、東芝フィフティーンがいいプレーをして、それができませんでした」

──今日の試合では敵陣にあまり入れませんでしたが、その理由は? また、東芝のフランソワ・ステインのプレーについての感想は?

「前半、東芝は風をうまく使って、パナソニック陣に入ってきました。後半は同じような風が吹かなくなってパナソニックは風上を生かせませんでした。東芝がキックゲームをうまくマネジメントとしたと思います。フランソワ・ステインは経験豊かなインターナショナルプレーヤーです。今日はその経験をうまく発揮していました」

堀江翔太キャプテン

「今日の敗因は東芝がパナソニックのラグビーをよく知っていたことです。パナソニックとしては、もっと東芝のラグビーを知らなければいけないと思いました。試合全体では我慢もよくできていましたが、ほんの少しの穴をつけ込まれてしまいました。プレーヤーが相手チームのことをよく知ることが重要です。次節の対神戸製鋼戦にはしっかりと準備したいと思います」

──『パナソニックが東芝のことをよく知っていなかった』と言いましたが、今日の東芝のプレーは予想外でしたか?

「パナソニックのプレーはよく、東芝に分析されていたと思います。スクラムでは拮抗できていました。パナソニックのキックからのプレーでは、後半はあまり有利にできなかったと思います。主審のレフリングへの対応でも、東芝のフィフティーンの方がうまく対応していました」

──今日は自陣で反則をとられることが多かったが?

「今日のパナソニックは、反則が多かったと思います。ブレイクダウンでは思っていた以上に東芝の圧力がありました。フィフティーン全員でゲーム運びをもっとよく認識してプレーすることが必要だと思います」

──東芝にはファーストステージの初戦でも敗戦しており、連敗となったが?

「ファーストステージでの対戦と同じようなことはしてきてはいませんが、東芝はパナソニックのラグビーをよく知っていました。東芝はフランソワ・ステインがメンバーに入り、ゲームプランも違うラグビーをしていました」

──今日の試合では敵陣にあまり入れませんでしたが、その理由は? また、東芝のフランソワ・ステインのプレーについての感想は?

「今日は敵陣でプレーできませんでした。前半は思わぬ風と雨の天気となり、得点をあまり取れませんでした。後半には風は止み、両チームイーブンになりました。パナソニックとして、もっと敵陣でプレーをするプランをしていかなければいけません。フランソワ・ステインに関しては、今日はキックに徹して、東芝の選手をよく前に出していたと感じます。前半は、ブレイクダウンで食い込まれていたところもありましたが、パナソニックのゲインも切れており、焦りは全くありませんでした」


東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパス
冨岡ヘッドコーチ(右)、大島ゲームキャプテン

冨岡鉄平ヘッドコーチ

「前節にはファーストステージプールBで1位の神戸製鋼に勝ち、さらに今日はプールA 1位のパナソニックに勝つことができ、うれしく思います。選手達が気持ちよく試合をしてくれました。ゲームキャプテンの大島に加え、廣瀬、大野、豊田らのベテラン選手がよく話しながら修正をしてきて、いい状態で試合に臨めました」

──今日はエリアをしっかりとれたことが勝因と思いますが?

「今日のゲームプランではエリアマネジメントが大事でした。トップ4あるいはトップ8との試合では、エリアマネジメントでミスをしたら負けると思います。今日の試合前のコイントスでは、大島が勝てました。大島はコイントスで強い運を持っています」

──エリアでパナソニックに勝てた理由はどう思いますか?

「パナソニックにはキックの上手なベリック・バーンズや笹倉もいましたが、これに対してはキックまでの戦い方などの対策は取りました。東芝には風などいい条件も重なりました」

──今日のSO廣瀬選手のプレーについては?

「今日の廣瀬選手については評価しています。雨や風の天気ではSOの判断が多く求められますが、要所でキックでなくボールキャリーに切り替えるなどいい判断をしていました。また、トライにつながるようないいキックマネジメントもできていました」

──今日はFW3列目についてポジションを含め前節までと選手を入れ替え、また、先発SHには藤井選手を起用しましたが?

「選手起用には2つのテーマをもって決めています。『信頼』と『責任』です。この基準で、彼らを今日、起用しました。皆、しっかりプレーしてくれたと思います」

大島修平ゲームキャプテン

「セカンドステージは7試合続きますが、目の前の一つ一つの試合に全力で戦うことの選手のメンタリティがよくできたことがうれしいです。この後も、気持ちを切らさず一つ一つの試合にしっかり準備していけば、その結果について、自分たちの力を信じることができると思います」

──エリアでパナソニックに勝てた理由はどう思いますか?

「前半風上をとれたことが大きかったです。フランソワ・ステインのキックマネジメントにもうまく対応できました」

──後半17分、大島選手がキックチャージからトライを取れたプレーについては?

「チャージを狙ってはいました。手を出したらボールに当たっただけです」








マン・オブ・ザ・マッチは東芝ブレイブルーパス11番、大島脩平選手

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