セカンドステージ第3節 マッチサマリー(近鉄 30-27 NTTドコモ)

近鉄
ライナーズ
近鉄ライナーズ
30 合計 27
8 前半 14
22 後半 13
5 勝点 1
13 総勝点 12
NTTドコモ
レッドハリケーンズ
NTTドコモレッドハリケーンズ
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近鉄ライナーズ 30-27 NTTドコモレッドハリケーンズ

セカンドステージ・第3節 グループB
2014年12月13日(土)14:05キックオフ/大阪・近鉄花園ラグビー場

大阪ダービー、今シーズン両チームはファーストステージ開幕戦で対戦、近鉄がNTTドコモを21-17の僅差で下している。しかし、NTTドコモは、セカンドステージここまで二連勝、グループ3位で勢いに乗る。一方の近鉄は、1勝1敗の5位でこの試合で勝利を収め上位進出を図りたい一戦。

近鉄キックオフで前半が開始、NTTドコモはSOリアン・フィルヨーンの効果的なキックで近鉄陣内奥深くまで攻め込む。近鉄ゴール前での攻防が続く中、近鉄は16分にFWラッシュでNTTドコモゴール前20mまで攻め込み左中間ラックから右展開、CTBイエロメジェフリー剛のマウンテンパスを右WTB南藤辰馬がとり、タックルをかわし右隅にトライし均衡を破る。(5-0)
一方、NTTドコモは慌てることなく、PKで一気に近鉄陣ゴール前に進むと、右ラインアウトからのモールを押し込みインゴールに持ち込む。TMO判定でNo.8イオンギ譲のトライが認められ同点、FB才口將太のGも決まり、5-7と逆転する。

24分、近鉄はSO重光泰正がPGを決めて再びリード、シーソーゲームの様相に。しかし、NTTドコモもこの一戦にかける思いは強く、35分にゴール前20m右中間ラックから、SOフィルヨーンからHO緑川昌樹に、ラックから出たボールをフィルヨーンが左中間に飛び込み再逆転、ゴールも難なく決まり8-14とNTTドコモがリードして前半を終える。

後半、先取したのは近鉄。9分にNTTドコモゴール前5m右ラインアウトからモールを押し込み、FLタウファ統悦が力でトライを奪い13-14。迫られたNTTドコモは焦ることなく直後の12分にFB才口がPGを決め、13-17と点差を拡げる。15分にも、近鉄が総がかりで攻め込む中、ラックターンオーバーからSH辻埜拓也が近鉄陣深く蹴り込み、NTTドコモは鋭い出足でチェイス、ここでもラックを支配し、FL朴淳彩がトライ。ゴールも決め13-24と突き放す。

ここで近鉄は、13分SHを金哲元に、16分にラディキ・サモ、高忠信、18分にも2名を入替え、逆転にかける。一方、NTTドコモは19分にCTBパエア・ミフィポセチがDGを決め、14点差をつけ逃げ切りにかかる。
近鉄はSH金が球出し素早く攻撃のリズムを作り、NTTドコモ陣内でゲームを続ける終盤の31分、NTTドコモゴール前でFWが再三ゴール前での攻撃を続け、最後はSH金が頭脳プレーでゴールポストにトライ(TMO判定)、Gも決まり20-27の7点差に詰め寄る。さらに35分にも近鉄はゴール前7m左中間PKから速攻を仕掛け、FLラトゥイラからFB高に繋げトライ、高は自らGを決め、ついに試合を振り出しに戻す。

残り30秒、ラインアウトから攻め続ける近鉄、ノーサイドのホーンが鳴った後、もう自陣で反則ができないNTTドコモ、観客席からは悲鳴ともとれる大歓声が沸き起こる中、NTTドコモは自陣20m中央ラックで戻り切れず痛恨のオフサイド。近鉄FB高は慎重にPGを決め、白熱する大阪ダービーに終止符を打った。
近鉄は勝点5を加えNTTドコモを抜き4位浮上。一方、敗れたNTTドコモは5位に後退。

マン・オブ・ザ・マッチには途中出場ながら1T・2G、さらにロスタイムに逆転PGを決めた近鉄高忠伸選手が選ばれた。試合終了後、トップリーグ100試合出場を果たした近鉄LOトンプソン・ルーク選手に花束贈呈、スタンドから大きな祝福の拍手が送られた。

● 記者会見ダイジェスト ●

NTTドコモレッドハリケーンズ

NTTドコモレッドハリケーンズ
下沖監督(右)、吉岡キャプテン

下沖正博監督

「今日は、大阪・近鉄花園での試合で、近鉄との大阪ダービーということでチーム3連勝を目指して試合に臨んだが、後半近鉄のアタックを受けてしまい結果、逆転負けとなってしまった。課題はあるが、良いプレーも沢山あったので一週間、修正して次のリコー戦に向けて良い準備をして行きたいと考えています」

吉岡宏樹キャプテン

「大阪での試合で多くの会社関係者の応援の中で勝利したかった。後半受けてしまったところが課題です。前後半通じて、アタックできるように修正して次節に臨みたい」

近鉄ライナーズ

近鉄ライナーズ
前田監督(左)、豊田キャプテン

前田隆介監督

「先週はライナーズらしくないゲームをしてしまった。今日は原点に戻って強いプレーで挑んだ。いい部分が連続せず、今日もタフなゲームの時間が多く最後の最後まで攻め切る姿勢とインパクトのメンバー達が仕事をしてくれて勝たせてもらった。シーズンは続くが次も大事なゲームなので、課題を修正して挑みたい。本日は有難うございました」

豊田大樹キャプテン

「本日は寒い中、ドコモも近鉄も多くのファンに集まって頂き、声援も大きく楽しくプレーができた。試合に関しては、まだまだミスも多く未熟だなと思う。ただ、同点のところでしっかりボールをキープし意思統一できたことは評価できると思う。
勝って課題を克服して来週もっと、もっといい試合ができたらなと思う」

──選手交代は予定通リだったか?

前田監督

「キャプテンも今回リザーブのスタートとプランニングで準備をしていたが、もう少し前半からテリトリーも点数も獲ってのイメージでいたが、なかなか獲れずにインパクトプレーヤーの仕掛けを早めた。最後はみんなが一団となって継続できたことが良かった」

──トンプソン選手の100キャップだったが選手達のモチベーションも高かったか?

前田監督

「トップウエスト時代も入れると達成はしているが、トップリーグで記念すべき100ゲーム、昨日彼からも、勝ちたいし今まで以上に努力して勝利を掴もうと、今日のプレーも自ら先頭に立って、最後の最後までボールを前に運んでくれた。有言実行で勝って100試合の記念ができて良かった」

(記事:山林右二、蜷川善夫、玉川育夫 写真:小巻真司 広報担当:村島博)

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