トップチャレンジ1・第1節 マッチサマリー(Honda 59-0 釜石)

Honda HEAT 59-0 釜石シーウェイブスRFC

トップチャレンジ1・第1節
2015年1月12日(月祝)12:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場


肌寒い風が吹く秩父宮ラグビー場から、トップチャレンジシリーズトップチャレンジ1第1節、Honda HEAT vs 釜石シーウェイブスRFCの一戦。1位通過で自動昇格を決めたいため、一つも落とせないサバイバルゲームを勝ち抜けるのはどのチームなのか?
前半はHondaのキックオフで静かに試合が始まった。

14分、膠着状態の中ボールを支配しながらも攻めあぐねていたHonda。突破力のある11番WTBギアがタッチライン際でボールをもらって快走して右サイドへトライをあげた。右サイドの難しいゴールキックを14番WTBレメキが決めた。7-0

18分、Hondaのハイパントを釜石の選手がノックオンしてHondaの選手が拾い、縦へ突破してBKへ。釜石ディフェンスの後ろへキックしてワンバウンドで14番レメキがキャッチ、右サイドへトライをあげた。 12-0

30分、ゴール前5mのラックから9-11-3と渡り、3番PRキムが左すみへトライ。左すみの難しいゴールキックを14番レメキが決めた。 19-0

39分、釜石のノックオンをHondaのFWがすかさず拾い逆襲して、14番レメキにパス。快走、ポスト下へダイビングトライをして自らゴールキックをきめた。26-0

後半は釜石のキックオフで始まった。
9分、釜石の3番PR佐々木がシン・ビンで10分間の退場。

11分、釜石No.8須田のパスをHondaNo.8ソンゲタがインターセプトしてポスト下へトライをあげた。14番レメキがゴールキックを決めた。 33-0
18分、釜石のスクラムをHondaが押し込み、ボールを奪って6番FL中田がポスト下へトライをあげた。14番レメキがゴールキックを決めた。 40-0
22分、ハーフウェイの右から左へライン攻撃で23番WTBマサンガが左サイドを走り切り、中央に回り込んでトライをあげた。14番レメキがゴールキックを決めた。 47-0

31分、ラックから出たボールを受けた23番マサンガが走り込み、ポスト下へトライをあげた。14番レメキがゴールキックを決めた。54-0

34分、ハーフウェイ辺りでボールを貰った23番マサンガが、40m余りを走り切って右隅へトライをあげた。 59-0

Honda HEATが勝点5をあげて自動昇格によるトップリーグへの道に一つ近づいた。釜石シーウェイブスRFCは、勝点0で入替え戦に回る可能性が極めて高くなった。

次節は1月18日(日)午後2時から、Honda HEATが近鉄花園ラグビー場で三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦し、釜石シーウェイブスRFCは同じ会場で12時から九州電力キューデンヴォルテクスと対戦する。


● 記者会見ダイジェスト ●

釜石シーウェイブスRFC

釜石シーウェイブスRFC
三浦監督(右)、須田キャプテン

三浦健博監督

「今日はトップチャレンジ1の中でも強いチームであるHondaとの試合で、自分たちの力がどのくらいなのか、また、ディフェンスがどの程度できるかを把握できると思い臨みました。Hondaさんに個々のフィジカルで、また、スピードで上回られてしまったと思います。過去のトップチャレンジ1での経験の差が出たと思います。自分たちの足りないところを、これからしっかり練習してトップチャレンジ1のあと2試合に準備したいと思います」

──今日はペナルティキックからの速攻はあまりやらなかったが?

「特にペナルティキックからのクイックアタックの指示はしていません。アタックの時間を増やしたいと思っていましたが、Hondaさんのプレッシャーでミスが出てしまいました。アタックはゲームプラン通り、ヨコ幅を使ってやろうと考えていましたが、Hondaさんのプレッシャーでうまくいきませんでした」

──体力・フィジカル面で、トップチャレンジ1のレベルはどう感じましたか? また、手ごたえはどう感じましたか?

「試合開始後の最初の時間帯はよかったが、コンタクトや体重差がボディブローのように効いてきました。小さいながらスピードをつけることも必要だと思います。また、トライには至りませんでしたが、最後にワイドにアタックを継続して外にチャンスをもてたことは収穫だと思います」

須田康夫キャプテン

「スコア通りの完敗でした。Hondaさんとの差はプレッシャーの中でもミスなくプレーがしっかりできるかどうかだと思います」

──Hondaのチームレベルが高いと試合前から厳しい予想はしていましたか? Hondaのチームレベルは思っていたより高かったですか?

「Hondaは強いチームですが、自分たちがやり切れさえすれば、クロスゲームには持ち込めるだろうと思っていました。完敗しましたが、手の届かない距離ではないと感じました」

──バックスでのアタックでのラストパスで50/50のパスが目立ったと思いますが?

「監督も言ったようにピッチの幅を使うことを意識しましたが、少し広がりすぎだったかもしれません。ラック寄りの近さがなかったと思います。もっと前に出ながらのプレーをするべきだったと思います」

──今日の敗戦から何を糧にできましたか?また、次の試合にどう向けていきますか?

「コンタクトで負けずにしっかり前に出ること、また、1対1で前に出られなかったので、ディフェンスではロータックルで2人で1人を倒すプレーが必要だと思います。すべてのプレーで精度を上げることが必要だと思います。今日も大勢のサポーターの方々に応援に来ていただいたのに負けてしまい申し訳ありません。次の試合は皆様に感動を与える試合をしたいと思います」


Honda HEAT

Honda HEAT
藤本ヘッドコーチ(右)、鎌田ゲームキャプテン

藤本知明ヘッドコーチ

「今日は秩父宮という素晴らしい会場で試合ができたこと、感謝いたします。今年最初の試合をいい結果で終わることができました。まだ、ストラクチャーでは修正が必要だと思いますが、ディフェンスは評価できると思いますし、接点でも負けていなかったと思います」

──トップウエストの試合が終わってからの期間、どのように練習、あるいは練習試合を行ってきたのですか?

「12月にサントリーとトヨタのそれぞれBチームと練習試合をすることができました。またキャプテンも言ったようにチーム内でフルコンタクトが多い緊張感ある練習ができたことも大きかったと思います」

──今年からFWコーチになったマット・ティンク コーチ(元レベルズ コーチ)の貢献は?

「FWのセットプレーすなわち、スクラムとラインアウトで細かな指導をしてもらっています。ラインアウトでは来週への課題もはっきりしました。また、ブレイクダウンの技術ではボディポジションの重要性を教えてもらっています」

──まだ、話は早いですが、トップリーグに上がるためにHondaには何が必要だと思いますか?

「セットプレーをもっと安定させることと、プレッシャーの中でも基本的なプレーだと思います。今後も油断やおごりなど慢心することなく、チーム内でのコミュニケーションをはかっていきたいと思います」

鎌田哲郎ゲームキャプテン

「今日は秩父宮で試合ができうれしいです。スタンドでの釜石への応援がすごかったですが、我慢強く、しっかり戦えたと思います。あわてることもあまりなく、流れを作れていたと思います」

──落ち着いてプレーできたといいましたが、トップウエストでテンションを高めてそれを継続できましたか?

「この試合に向けてでは、特に控えメンバーの選手に感謝したいと思います。練習で控えメンバー相手に強度ある激しいコンタクトの練習ができたことが、今日の試合で強いプレーができた要因です」








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