プレシーズンリーグ2015「見どころ情報」:チケット発売!

プレシーズンリーグ 2015 / トップリーグ 2015-2016「見どころ情報」

text by Kenji Demura

好カード目白押しで新戦力チェックにも最適
ワールドカップよりも早い9月4日、「プレシーズンリーグ2015」開幕

9月4日、日本ラグビー最高峰「トップリーグ」の新たな戦いの火ぶたが切って落とされる。
9月18日から10月31日まで、イングランドでラグビーワールドカップ(RWC)2015が開催されることもあり、昨季までとは異なる方式で行われる「ジャパンラグビー トップリーグ2015-2016」。
実験的であり、革新的な新しいスタイルであるがゆえに、昨季までとは違った楽しみ方が堪能できる新シーズンとなりそうだ。

昨季はパナソニックが2連覇を達成。9月4日のNTTダービーから「プレシーズンリーグ2015」が始まる
photo by Kenji Demura

RWCイヤーである今シーズンの「ジャパンラグビー トップリーグ2015-2016」は大きくふたつのシーズンに分けて進められる。

まずは、RWCに先んずるかたちで9月4日に「プレシーズンリーグ2015」が開幕。10月11日まで計5節に渡ってプレシーズン戦が繰り広げられた後、RWC終了後の11月13日から来年の1月24日までは「ジャパンラグビー トップリーグ2015-2016」が開催されることになる。

まだまだ残暑が厳しいことも予想される9月上旬スタートの「プレシーズンリーグ2015」は、今までにはなかった全く新しい試みだ。
16チームを4つのプールに分けて3節のリーグ戦を行った後、計2節のトーナメント戦に移行。
トーナメント戦では各プール1位同士、2位同士、3位同士、4位同士による4つのトーナメントが行われ、それぞれ「カップトーナメント(1位グループ)優勝」、「プレートトーナメント(2位グループ)優勝」、「ボウルトーナメント(3位グループ)優勝」、「シールドトーナメント(4位グループ)優勝」が争われることになる。

このプレシーズンリーグが開幕する9月4日には、日本代表はすでにイングランド入りしている。
ラグビーの母国で日本代表の指揮を執るエディー・ジョーンズヘッドコーチがよく口にする言葉に“Depth of Squadと"いうフレーズがある。
直訳すれば、「スコッドの深さ」だが、「チーム全体の戦力の分厚さ」とでも置き換えた方がわかりやすいかもしれない。
要はRWCのような厳しい戦いを乗り切っていくためには、ひとつのポジションに同等の実力を持つ選手が複数いるような充実した戦力が必要であることを訴えているのだ。

翻って、各チームがプレシーズンで計5試合、11月からのリーグ戦で7試合、さらに来年1月に行われる順位決定トーナメントで3試合の年間15試合を戦うトップリーグもDepth of Squadが求められるタフバトルの場であることも間違いない
代表選手のいない戦いとなるプレシーズンは、各チームの戦力の分厚さを探り、新戦力や成長著しい選手など、代表選手たちに負けず劣らずの魅力を持つキープレーヤーをチェックする絶好の機会ともなる。

昇格チームのHondaにとってはかっこうの腕試しのプレシーズンリーグ。初戦でいきなり王者・パナソニックと対戦
photo by Kenji Demura

9月4日は"NTTダービー"で開幕
18日の金曜夜はリコー対キヤノン

プレシーズンリーグ2015のプール分けは以下のとおり。


パナソニック ワイルドナイツ(1位)
トヨタ自動車ヴェルブリッツ(6位)
NECグリーンロケッツ(10位)
Honda HEAT(今季昇格)


ヤマハ発動機ジュビロ(2位)
サントリーサンゴリアス(5位)
近鉄ライナーズ(12位)
コカ・コーラレッドスパークス(14位)


神戸製鋼コベルコスティーラーズ(3位)
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(8位)
NTTドコモレッドハリケーンズ(11位)
クボタスピアーズ(13位)


東芝ブレイブルーパス(3位)
キヤノンイーグルス(7位)
リコーブラックラムズ(9位)
豊田自動織機シャトルズ(15位)

( )内は昨季順位

プールAで何と言っても見逃せないのが、昨季トップチャレンジシリーズを制して4年ぶりのトップリーグ復帰を果たしたHondaがどんなチャレンジを見せるか。
開幕節ではいきなり昨季のトップリーグ覇者パナソニックと対戦(9月5日、東京・秩父宮)。
実は、Honda は11~12年のシーズンには、パナソニックに対して16-19という接戦を演じており、今度こそ金星を狙う。第2節には地元の三重・鈴鹿での試合も予定されている(9月12日、対NEC)。

その一方で、主力に多くの日本代表選手を抱えるパナソニックに対して、戦力的には上位進出を果たしてもおかしくない10~11年トップリーグ4強のトヨタ自動車、11~12年同4強のNECがどんな戦いを見せるのかも注目だ。

プールBでは、因縁の相手と言っていいヤマハ発動機とサントリーが同組に。昨季、清宮克幸監督が「一番倒したい相手」と公言する古巣サントリーを倒して日本選手権覇者となったヤマハ発動機。第2節(9月12日)に地元の静岡・ヤマハスタジアム(磐田)にサントリーを迎える日本選手権決勝戦の再現試合は、代表選手たちがいなくても意地と意地がぶつかり合う熱い試合となりそうだ。
近鉄、コカ・コーラとボールを良く動かすラグビーをするチームがまだ暑い時期にどんな戦いぶりを見せるかもファンにとっては見逃せない。
近鉄、コカ・コーラともにプール戦3節中2節を地元で戦えるのも大きい。

昨季の秩父宮でのナイターではキヤノンと対戦したNTTドコモ。今季プレシーズンリーグはNTTコムとの"NTTダービー"で開幕
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昨季の開幕節はサニックスに快勝スタートだったNTTコム。今季プレシーズン初戦では”NTTダービー”勝利なるか
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"NTTダービー(9月4日、東京・秩父宮)"で開幕するのがプールC。
両者ともに絶対に負けられないダービー戦の過去のトップリーグでの成績はNTTコムの4勝。NTTドコモは開幕戦で東京に乗り込み、初のダービー戦をものにしたいところだろう。
また、神戸製鋼とクボタは何と10-11年シーズン以来の直接対決(9月5日、大阪・ヤンマー)となる。

開幕節の金曜ナイターが"NTTダービー"なら、第3節(9月18日、東京・秩父宮)の金曜ナイターに組まれているのが、"精密機器ダービー"のリコー対キヤノン(プールD)。
こちらも、お互い絶対落とせない試合だけに、熱戦となること請け合いだ。
過去のトップリーグでの対戦も1勝1敗のイーブン。決着をつける試合となる。

多くの代表選手を抱える東芝が彼らなしでどう戦うのか。逆に、豊田自動織機は代表選手による戦力ダウンがなく、上位陣を倒すチャンスとなる。

注目すべきカードも多いプレシーズンリーグのチケットは、8月1日(土)の朝10時から一般発売が開始される。

リコーにとっては最もライバル心を煽られるキヤノンとの対戦は9月18日に東京・秩父宮で
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「プレシーズンリーグ 2015」のチケットは「自由席 一般」1,500円。(※小中高生・未就学児は無料)
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