プレシーズンリーグ2015「見どころ情報」:第3節、注目の精密機器ダービーが秩父宮で

プレシーズンリーグ 2015 / トップリーグ 2015-2016「見どころ情報」

text by Kenji Demura

“赤か黒か” “黒か赤か”は金曜ナイターで決着へ
注目の精密機器ダービーが秩父宮で

ジャパンラグビー トップリーグ 2015-2016 プレシーズンリーグ2015第3節。
3週連続での金曜ナイター開催となる東京・秩父宮ラグビー場では、注目の熱いダービー戦が行われる。
リコーブラックラムズ対キヤノンイーグルス。
絶対に負けられないライバル意識の高いチーム同士の対戦を前に両者のキャプテンに聞いた意気込みを中心に、ダービーマッチの魅力を紹介する。

ダービー戦を前に闘志を燃やす両スキッパー。左がキヤノン橋野主将、右はリコー野口主将 photo by Kenji Demuraダービー戦を前に闘志を燃やす両スキッパー。左がキヤノン橋野主将、右はリコー野口主将
photo by Kenji Demura

「絶対に負けられない」
奇しくも、今季からチームを率いる立場となった双方の新主将はそう口を揃えた。

「社内で多くの方から、『黒には負けるな。リコーにだけは負けるな』と言われるので、選手としても絶対に負けられないという意識はある」(キヤノンSO/FB橋野皓介主将)

「(キヤノン戦は)かなり意識する試合。勝つと本当に多くの祝福を受けるし、負ければ会社行く足取りが重くなる。本当に期待が大きいのを感じる」(リコーNO8野口真寛主将)

そんな、社内から最も熱い期待がかかる “ダービー対決”。過去のトップリーグでの両チームの対戦成績はリコーの2勝1敗となっている。
キヤノンがトップリーグへの昇格を果たした12~13年からダービー対決が始まり、そのシーズンは35-17、翌13~14年シーズンも25-20でリコーが連勝を果たした後、昨シーズンはキヤノンが33-21でリベンジした。

しかも、今回のリコー対キヤノン対決のユニークなところは、勝敗がラグビーの試合によるものだけではないというところ。

何と言っても盛り上がるのがダービーマッチの前哨戦として行われる両社社員による「社員対抗綱引き」。
今年はキックオフ前の19時頃からバックスタンド前の人工芝で開催される予定だ。

また、当日、会場ではオリジナルフードによる「赤・黒対決」も楽しめる。
今年はラグビーボール型ポテトフライ「ポムポムズ」を対象商品に、「黒=ブラックペッパー」と「赤=チリ」フレーバーを用意。
ハーフタイムまでに多く販売した方が勝者となる趣向だ。

リコーFL福本、キヤノンCTBボンドなど
有力新加入選手の躍動ぶりにも注目を

今季のプレシーズンリーグ第2節までの成績はリコーが1勝1敗で勝ち点5、キヤノンは1分1敗で勝ち点3。
プールD最終戦のダービーで勝利した方が2位以上を確保することにもなりそうで、上位進出に向けて熱いバトルが展開されることは間違いなさそうだ。

「フィットネス、ディフェンス、セットプレー。去年のシーズンにフォーカスした3つのポイントに加え、今年はさらにブレイクダウンにこだわっている」(リコー・野口主将)

「今年はセットプレーで勝負しようということで春から取り組んできた。スクラム、ラインアウトからしっかりアタックしていく」(キヤノン橋野主将)

そんなふうに、昨シーズンまでのベースに今季それぞれ目指しているスタイルが上積みされた両チームがどんな熱い戦いを見せてくれるのか。
すでに、両主将がおすすめの新戦力でもあるリコーFL福本翔平(「チーム1のフィットネスで足も速い」)、キヤノンCTB/FBマイケル・ボンド(「スキルが高く、足も速い」)もプレシーズンリーグデビューを果たしており、ダービー戦でどんな働きを見せてくれるか楽しみでもある。

共に「トップリーグでトップ4に入る」ことを目標にしている両チーム。

これまでの3年間10,063人(14年)、9,874人(13年)、8,073人(12年)という観客動員数を誇り、今回もプレシーズンながら多くのファンが駆けつけることが予想されるダービー戦の熱い雰囲気の中、シーズンの目標達成へ向けて、手応えを掴むためにも最高の舞台となるはずだ。

(9月18日金曜日のリコー vs キヤノンの試合では、社員対抗綱引きなど、特別イベントを開催! 詳しくはこちらのページでご案内しています

チケット情報

「プレシーズンリーグ2015」及び「トップリーグ 2015-2016」の試合スケジュールについては、こちらのページをご覧ください。

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