プレシーズンリーグ2015「見どころ情報」:トーナメント戦 2回戦

プレシーズンリーグ 2015 / トップリーグ 2015-2016「見どころ情報」

text by Kenji Demura

いよいよプレシーズンのフィナーレ
カップトーナメント決勝は神戸製鋼対サントリー

イングランドで快進撃を続ける日本代表が運命のアメリカ代表戦を戦う今週末、プレシーズンリーグ2015もクライマックスを迎える。

9月4日の開幕から3節に渡ったプール戦に続き、前週はトーナメント1回戦が行われた結果、7つの最終順位決定対戦カードが決まった。
カップファイナルからシールド3位決定戦まで、いまや世界中のラグビーファンを惹きつける存在となった日本ラグビーの息吹きを感じさせる熱い戦いが繰り広げられるはずだ。

トーナメント2回戦が行われるのは計3会場。

3日にラグビーワールドカップ(RWC)2015の日本―サモア戦パブリックビューイングも行われた東京・秩父宮ラグビー場では、10日(土)にボウルトーナメント2試合、11日(日)にカップトーナメント2試合が行われる。

日本代表組が抜けている神戸製鋼FW陣だが強さは健在。悲願の日本一奪還へまずはプレシーズン制覇を目指す日本代表組が抜けている神戸製鋼FW陣だが強さは健在。悲願の日本一奪還へまずはプレシーズン制覇を目指す
photo by Kenji Demura

プール戦、トーナメント1回戦の計4試合負けなしでカップファイナルに勝ち上がってきたのは神戸製鋼コベルコスティーラーズとサントリーサンゴリアス。

12~13年シーズン以来3季連続でトップリーグ4強入りを果たしている神戸製鋼は、今シーズンは春夏シーズンから他を寄せつけない圧倒的な強さを感じさせる戦いを続けている。
「いまはちょっと群を抜いている感じ」
8月3日に行われた網走ラグビーフェスティバル時点で平尾誠二ゼネラルマネージャーがそう手応えを感じていたとおり、プレシーズンリーグに入っても強力FWを中心とした安定感のある試合ぶりを続けている。

負傷離脱したPR平島久照も含めて、同・山下裕史、HO木津武士、LO伊藤鐘史と、日本代表にFWフロントファイブの4人を輩出している神戸製鋼だが、トーナメント1回戦で元南アフリカ代表PRのピーター・オス・デュラントFWコーチの下、セットプレー強化に取り組んできたトヨタ自動車ヴェルブリッツにしっかり勝ち切るなど、代表組不在を感じさせない力強さを見せている。

RWC2015メンバー入りこそ果たせなかったものの、日本代表に帯同することで大きく成長したSO山中亮平、南アフリカ代表としてRWC2015に出場していても全くおかしくない実力の持ち主であるCTBジャック・フーリーなど、BK陣のアタックに関してもトップリーグ随一といっていい力があるのは確か。

トップリーグがスタートした03~04年シーズン以来のタイトル獲得のためにも、まずはプレシーズンリーグで頂点を極めたいところだ。

カップトーナメント3位決定戦はトヨタ自動車―東芝のフィジカル戦
花園にはダービー戦勝者NTTドコモとリコー集結

対するサントリーは夏合宿では神戸製鋼にまさかの惨敗。

サントリーも神戸製鋼同様、PR畠山健介、LO 真壁伸弥、SH日和佐篤(日本代表)、あるいはSHフーリー・デュプレア(南アフリカ代表)、SOトゥシ・ピシ(サモア代表)といった代表組が多いが、PR森川由起乙、SH流大などの新人も起用しながら実戦を重ねることで「ゲームのテンポを上げる試合ができている」(アンディ・フレンドヘッドコーチ)と、サントリーらしいアタッキングラグビーが形になりつつあるのは確かだろう。

こちらにも、長らく日本代表に帯同したPR垣永真之介もいて、ジャパンウェイを身近に感じる絶好の機会ともなる。

サントリーとしては、前節、珍しく大阪で行われた“府中ダービー”で東芝ブレイブルーパスとの激戦を制した勢いのまま、カップ戦王者に登り詰めたいところだろう。

日本代表のPR垣永に、共に新人のHO北出、PR森川という顔触れで神戸製鋼のスクラムと対峙するサントリー日本代表のPR垣永に、共に新人のHO北出、PR森川という顔触れで神戸製鋼のスクラムと対峙するサントリー
photo by Kenji Demura

残念ながらトップリーグ2連覇中のパナソニック ワイルドナイツはトーナメント戦を出場辞退することになったが、11月13日に開幕するトップリーグ2015―2016の覇権争いを占う上でも大きな意味を持つ一戦となりそうだ。

11日の秩父宮では神戸製鋼対サントリーのカップトーナメント決勝戦(11日14:00)の前にカップトーナメント3位決定戦のトヨタ自動車対東芝の熱い一戦も。
共にコンタクトエリアにこだわりを持つチームだけに毎年、これ以上はないような肉弾戦となるカードだが、今季は前述のとおりトヨタが徹底したスクラム強化をしてきただけに、例年以上にFWを中心としたフィジカルバトルが繰り広げられそうだ。

カップトーナメントの2試合以外はいずれも10日(土)の開催となる。
大阪・東大阪花園ラグビー場では共にプール戦で熱きダービー戦(NTTダービー、精密機器ダービー)を制して幸先のいいスタートを切っているNTTドコモレッドハリケーンズとリコーブラックラムズがプレート王者の座を巡って対戦(14:05)。

同じく10日(土)の東京・秩父宮ではボウルトーナメント決勝のNTTコミュニケーションズシャイニングアークス対キヤノンイーグルス(14:00)、同・3位決定戦のNECグリーンロケッツ対ヤマハ発動機ジュビロ(11:40)、埼玉・熊谷スポーツ文化公園(県営熊谷ラグビー場)ではシールドトーナメント決勝のクボタスピアーズ対豊田自動織機シャトルズ(14:05)、同3位決定戦のHonda HEAT対コカ・コーラレッドスパークス(12:00)が予定されている。

 

チケット情報

「プレシーズンリーグ2015」及び「トップリーグ 2015-2016」の試合スケジュールについては、こちらのページをご覧ください。

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