トップリーグ2015-2016 第7節 マッチサマリー(神戸製鋼 25-32 トヨタ自動車)

神戸製鋼コベルコ
スティーラーズ
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
25 合計 32
8 前半 17
17 後半 15
2 勝点 5
27 総勝点 26
トヨタ自動車
ヴェルブリッツ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ
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神戸製鋼 25-32 トヨタ自動車

神戸製鋼コベルコスティーラーズ 25-32 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

トップリーグ2015-2016 第7節 グループB
2015年12月26日(土)13:00キックオフ/兵庫・ノエビアスタジアム神戸

両チームとも、既に上位トーナメント進出を決めているが、グループBは勝点4差に上位4チームがひしめき合っている。今節でポイントを積み上げ、少しでも上位でトーナメントに挑みたい。
神戸製鋼10番 山中のキックオフで試合開始。

3分、トヨタ自動車がスクラムでコラプシングの反則を犯し、神戸製鋼がPGを選択。SO10番 山中がPGを決め3-0と先制すると、17分神戸製鋼がオフサイドの反則。トヨタ自動車SO10番 文字のPG成功、3-3と振り出しに戻る。
双方敵陣深くまで攻め込むが最後の詰めが甘く、トライまで至らない展開が続いたが、19分に神戸製鋼がトヨタ自動車陣に攻め込むも、トヨタ自動車12番 タウモエピアウがもぎ取りターンオーバー。NO.8ボスマが抜け出す。CTB12番 タウモエピアウ、13番 イェーツとつないでトライ。SO10番 文字のGも成功。3-10と逆転する。

25分にはトヨタ自動車ボールのスクラムから大きく右に展開。CTB13番 イェーツがタッチライン沿いを快走、WTB14番 彦坂匡、FB15番 松下とつないでトライ。SO10番 文字が難しい右端からのGを決め、3-17と突き放す。
39分、トヨタ自動車陣深くでトヨタ自動車ボールスクラムを神戸製鋼が押し込み、トヨタ自動車FWがたまらずコラプシング。タッチへ蹴り出した後のラインアウトから、理想的なモールを作り突進する神戸製鋼NO.8前川が押さえトライ(8-17)。後半へ望みを繋ぎ折り返す。

48分、神戸製鋼ラインアウトから巧みなステップワークで抜け出したCTB12番 ウィングがトライ。入替交代したばかりのSO22番 田邊がGを決め、15-17とトヨタ自動車を射程距離に捉えるが、51分トヨタ自動車が中央付近から大きく左に展開、WTB11番 和田がトライ。SO10番 文字のGはポールに当たり不成功となるも、15-22と突き放す。
左右へ大きくボールを動かす神戸製鋼だが、トヨタ自動車のディフェンスに、思ったようなゲインができず、ミスを犯して得点に繋がらない。

62分、マイボールラインアウトをFL7番 ベッカーがクリーンキャッチ。得意なモールで押し込みNO.8前川が押さえ20-22に迫ると、65分には神戸製鋼WTB11番 大橋が狙いすましたインターセプトから60m独走トライ。これで4トライとなり、ボーナスポイントも獲得するとともに、25-22と逆転に成功する。

72分、神戸製鋼の反則で得たPGのチャンスをSO10番 文字が決めて25-25。75分、トヨタ自動車がフェイズを重ね神戸製鋼ゴールに迫ると、左隅にいたWTB14番 彦坂匡に繋いでトライ。SO10番 文字のGも成功し、25-32と再逆転。6本中5本成功させたSO文字の存在は大きく、神戸製鋼の猛攻を凌いだトヨタ自動車が競り勝った。1位通過を狙った神戸製鋼は、まさかの2位へ転落。対するトヨタ自動車は勝ち点差1の3位でリーグ戦を終えた。
マン・オブ・ザ・マッチは、攻守にいぶし銀の活躍をみせたイェーツ スティーブン。
(南 博)

神戸製鋼 25-32 トヨタ自動車

● 記者会見ダイジェスト ●

神戸製鋼コベルコスティーラーズ

神戸製鋼コベルコスティーラーズ
クッツェー ヘッドコーチ(右)、橋本キャプテン

アリスター・クッツェー ヘッドコーチ

「負けたのは残念です。ホームゲームなのにコンスタントに良いパフォーマンスが出せませんでした。先週のパフォーマンスは悪くありませんでしたが、今週はミスが多かった。
我々が何故ベーシックなプレーをコンスタントにできないのか、検証する必要があります。
一方で相手のミスを効果的に得点につなげたトヨタ自動車には、素直に賛辞を送りたいと思います。グループBでは2位通過となりそうですが、年明けからのトーナメント(LIXIL CUP 2016)、1月9日の試合までしっかり準備したいと思います」

橋本大輝キャプテン

「相手にプレッシャーをかけましたが、逆に自分たちの首を絞めてしまいました。今回の負けを良い勉強にして気持ちを切り替えたいと思います。具体的にはブレイクダウンの精度を上げたい。サポートプレーヤーの寄りを早くしたいと思います」

──今回はキッカーの調子が良くなかったようだが‥‥。

クッツェー ヘッドコーチ

「コンバージョン(の不振)は原因ではありません。取るべきところで取れなかったチームの責任であり個人の責任ではありません。戦術的なことを言えば、効果的なモールをもう少し組んでも良かったと思います。追い掛ける展開が多かったが、その状況ではよりミスが増えるシチュエーションが多い。良いスタートを切る必要があります」

──モールで攻めるシチュエーションを増やしてもよかったとのことだが‥‥次節以降の戦い方も含めて考えは?

橋本キャプテン

「キックが多かったので、途中からはモールを多めに組みましたが、ミスが多かったです。個人のミスが多かった。セットプレーはうちの強みです。第一列には日本代表の選手もいるし、ラインアウトはベッカーがいるので、次節からも武器になると思います」

クッツェー ヘッドコーチ

「コンテストキックに対しての対応は良かったです。それを乗り越えてターンオーバーしようとしましたができませんでした。ケガ人が何人か出てチームの安定感が欠けました。また、思うような選手交代のプランができませんでした。ケガ人はこの2週間での回復を待ちます」

神戸製鋼 25-32 トヨタ自動車

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

トヨタ自動車ヴェルブリッツ
菅原監督(右)、滑川ゲームキャプテン

菅原大志監督

「アウェイの試合でしたが、豊田から来てくれた方も含め、多くのトヨタ自動車ファンがご来場下さった中で、いいプレーができて良かったです。スタッフ・選手・メンバー外の選手が一体となって、よい結果が生まれました」

滑川剛人ゲームキャプテン

「神戸のお客様にトヨタ自動車らしいプレーをお見せできました。両チームの良いところが出ましたが、勝ちきれたのは全員の力の一体化が(理由として)あげられます」

──対神戸製鋼としてどのようなゲームプランだったのか? また、トヨタの今シーズンの強みは?

菅原監督

「神戸製鋼の大きな選手に対し、うまく対応できました。特にエイスはシーズン途中からの加入ですがよくフィットしてくれました。うちのやってきたことをしっかりとして、勝ちきることを考えていました」

滑川ゲームキャプテン

大きな神戸製鋼のFWに対抗するために、タックルしたらすぐに起きる。このことを15人全員が理解して、倒れたらすぐ起きることを徹底しました。1人が2,3人分の仕事をする、湧き出てくるようなディフェンスを心がけました」

神戸製鋼 25-32 トヨタ自動車

神戸製鋼 25-32 トヨタ自動車

神戸製鋼 25-32 トヨタ自動車マン・オブ・ザ・マッチはトヨタ自動車ヴェルブリッツ13番、イェーツ スティーブン選手

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