トップリーグ 2016-2017 第4節 記者会見レポート(パナソニック 15-45 サントリー)

ジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017 第4節
2016年9月17日(土)19:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
パナソニック ワイルドナイツ 15-45 サントリーサンゴリアス

◎パナソニック ワイルドナイツ

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(右)、堀江キャプテン

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(右)、堀江キャプテン

○ロビー・ディーンズ監督

「サントリーさんは素晴らしいパフォーマンスでプレーしました。今日に限ってはサントリーさんにやられました。こちらのパフォーマンスは残念でした。ボール供給があれだけでは、勝負にならないですね。目の前の課題が山積みです」

──メンバーを入れ替えた理由は?

「実際、怪我もあるし、戻って来た選手もいます。バックマン選手も初めてにしては良いプレーを見せてくれました。しかし、メンバーを変えたのはパフォーマンスが悪かった言い訳にはなりません。バックマン選手、福岡選手はゲームの時間を取って行けば、将来、とてつもないパフォーマンスができる選手の一人になることは間違いありません」

──2週間空くが?

「来週は1試合強化試合があります。今日プレーした選手は出ませんが、そういった試合でオーストラリアでは若い選手のアピールの場になります。同じミスを繰り返さないよう改善しなくてはいけません」

○堀江翔太キャプテン

「お疲れ様です。シンプルに相手が僕らより強かったです。本当に素晴らしいラグビーをされたと思います。アタック、ボールのつなぎ、シンプルに良かったです。4連覇させたくないという気持ちが入っていました。どのチームもパナソニックだけには、とやってくるので、こういう苦しいゲームが続きます。あの位のモチベーションで来るので、1試合1試合負けずに戦っていきたいと思います」

──アタック、ディフェンスの不調の原因は?

「見てのとおりです。継続できなかった部分もあるし、目を切った部分もあるし。ディフェンスは分かんないです。分かっていれば修正できていました」

──立ち上がりが悪く、研究されているのか?

「自分たちのミスもあったし、僕ら以外のチームのモチベーションが高いのもあります。僕らもフォーカスしてモチベーションを上げていかなくては。若い人も多いので、どれだけメンタルを奮い立たせるか、仲間を信じてやっていくだけです」

──4連覇はかなり厳しくなったが?

「もともと、4連覇に賭けている話はしていません。すでに、次のゲームに対してどう当たっていけば良いか考えています。どう毎試合成長して行くか考えていくだけです」

──開幕戦の負けではポジティブだったが?

「そうですね。怪我も多く、疲れやなんかもあるし、チームの若返りもあるし、今日も若い選手を出しましたし。普通に負けるのは悔しいですが、目の前の試合にチームや選手から湧いて出て来るものが大切だと考えています」

◎サントリーサンゴリアス

サントリーサンゴリアスの沢木監督(右)、流キャプテン

サントリーサンゴリアスの沢木監督(右)、流キャプテン

○沢木敬介監督

「お疲れ様でした。やっと4節目にして、我々のやりたいラグビーが出せて来ましたが、パナソニックさんのアタックに対する対応力のなさという課題が見つかりました。シーズンは長いので、修正を図っていきます」

──パナソニックに対してどう挑んだのか?

「チャンピオンチームであるパナソニックさんに対して、なかなか新しいことをやると、障害が発生し、上手くいかない時期もあります。今日はこういうパフォーマンスができるのかと、チームが成長する良いきっかけとなりました」

──選手の成長は?

「一番は、勝つメンタリティです。グラウンドでのボディランゲージや苦しい時の態度だとか良くなってきました」

──どの辺りにフォーカスして来たのか?

「もう、本当に自分たちのスタイルを信じてやり切ることです。パナソニックさんに対する新しい戦術より、春からやって来た新しいベースを勇気をもってやり切ることです。特に今週これをやるというフォーカスは敢えてしませんでした」

──ハーフタイムの指示は?

「まず、ボールキャリアのボディコントロールと、二人目が負けているところでした。前半から二人目の寄りを指示していたが、パナソニックさんは全員が立って開いてウチにはディフェンスして来るので、ボールをなるべく差し出さないようにしようと言いました。できたところもありました」

──松島選手のウィングでの起用は?

「さっき、流もパナソニックさんにはボールを下げるとやられると言いましたが、松島はラック周りのスペースを突くことができる選手です。気の利く選手で、カバーのリアクションも速いし、どこでもできる選手です。ベストポジションは僕はフルバックだと思いますが(笑)」

(質問を遮って、自分から)「点数ですね?(笑)まだまだチャンピオンチームになるには、足りませんが、良いファイトができたので、75点です。あとの25点は伸びしろです」

──2週間空くが?

「ウチはヤマハさんのような常勝チームでなく、9位のチームです。1試合1試合粘り強く、我慢強くやるだけです。もちろん、チャンピオンチームになることが目標ですから、トップリーグで最後に残れるようにしていきたいですね」

○流大キャプテン

「よろしくお願いします。本日は王者のパナソニックさんに対して、覚悟をもってチャレンジをテーマに臨みました。上手くいったところもありましたが、修正点もある大きな勝ちを得ました。あくまでも、目標は優勝ですので、それに向かっていきたいと思います」

──試合の流れで大きかった石原選手のトライは?

「前半は近めにボールを集めて、ボディブローを効かせて、ヒーナン選手がちょっと内を向いてくれたので、石原さんも良いランニングで入ってくれて理想的な形の良いトライでした。キャプテンという立場で、しっかりパフォーマンスで引っ張らなくてはいけないのですが、ここ3戦あまり上手く行きませんでした。今日は裏のスペースを突けて、少しできたと思います。出し続けていただいて、トライを獲られた時の声掛けとか勉強しています」

──キャプテンになって今年のチームが変わった点は?

「去年とあまり比べたくないです。今年はリターンを意識して、必ず毎回の練習でコンペして、100パーセント出し切ることをやってきました」

──今日の試合に点数をつけると?

「僕も75点です。これで油断することなく、どこのチームも強いですから、自分たちのラグビーを見つめて修正したいと思います」

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