トップリーグ 2016-2017 第9節 レポート(キヤノン 35-5 宗像サニックス)

2016年10月29日(土)11:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
キヤノンイーグルス 35-5 宗像サニックスブルース

宗像サニックスブルース

宗像サニックスブルースの藤井部長兼監督(右)、田村キャプテン

宗像サニックスブルースの藤井部長兼監督(右)、田村キャプテン

藤井雄一郎 部長兼監督

「前半、すぐに獲られて立ち上がりが良くなかったです。後半も最初、ウチが得点できそうになった時に反則が出てしまいました。反則が多かった」

──先週の負けを引きずったのか?

「特にそれはなかったです。練習も上手くいっているし。とにかく反則が多かったです。どの部分かは分かりませんが」

──1ヶ月の間で変更することは?

「アタックに関しては、例年とかわりません。カルロス(スペンサー コーチ)が来て、ディフェンスがすごく良くなりました。スクラムコーチも来てくれて、飛躍的にスクラムは良くなりました。そのおかげで、前半節が終わって勝ち越しできました」

──前半節が終わり、強いチームとそうでないチームの差は?

「サンウルブズと日本代表でチームづくりが遅れたチームがありました。ウチやヤマハさんみたいに準備できたチームとそうでないチームに差が出ました。新しいラグビーをやっているチームが上位に行き、そうでないチームが下にいます。少しずつ、チームによってやっていることの差が出ています」

田村衛土キャプテン

「アタックの精度です。自分たちがアタックの精度を上げられなかったのが敗因です」

──ターンオーバーされたシーンが多かったが?

「一人目が裏に出たところで、サポートが遅れたり、ボールキャリアを追い抜いてしまったりして、クリーンアウトできませんでした。そこでターンオーバーされてリズムをつかみ切れませんでした」

──前半節で上位に付けたが、どんな感じか?

「正直、いいですね。勝ち始めると欲が出て、勝利に貪欲になります。後半戦も一つでも多く勝って、上に食い込みたいです」

キヤノンイーグルス

キヤノンイーグルスの永友監督(右)、庭井キャプテン

キヤノンイーグルスの永友監督(右)、庭井キャプテン

永友洋司監督

「本日は協会の皆様、ありがとうございました。サニックスさんにとって不運なアクシデントやペナルティがありました。お互いしっかりしたゲームができなくて、ペナルティが多い試合でした。最後、ちょっとバラバラな個人個人のアタックが出たり、反省すべき部分が多いですが、庭井キャプテンを中心にしっかりトライを獲るラグビーをやってくれた選手に感謝したいと思います」

──トライを獲るゲームプランとは?

「ここまでトライを獲れていないので、トライを獲って自信を付けさせたいという思いがありました。今まで対戦したチームはどのチームもディフェンスが良かったです。キャプテンの庭井とリーダー中心に作ったプランで臨みました。具体的にはサニックスさんのラグビーをされないように、相手にボールを渡す時間を少なくするようにしました。今日はエリア、ポゼッションとも、サニックスさんはフラストレーションが溜まるゲームだったと思います。良いゲームプランを遂行してくれました」

──山路選手の日本代表入りについて?

「これまで、他チームからキヤノンの仲間になった代表選手はいましたが、今回、生え抜きの山路選手が代表の一員になれたというのは、キヤノンの新たな歴史を作ってくれたと思います。社会人2部からスタートして、1部を経て、ずっとキヤノンの苦しい時代を知っている選手がなったということはチームにとって大きいことです。ラグビーに取り組む姿勢、人間性も素晴らしく、こういう選手が日本代表になるということを他の選手は感じて欲しいし、多分感じてくれていると思います。我々にとって非常に大きいことで、ジェイミーが良く見てくれていると感じました。スポットコーチとして、長谷川慎が行ってくれるので、ヤマハのスクラムの強さを山路に教えて欲しいと、(記者に)これ、書いておいて下さいね(笑)」

庭井祐輔キャプテン

「協会関係の皆様、この試合開催に関わって下さった皆様に感謝申し上げます。トライを獲りにいくというゲームプランは実行できたと思います。普段ならショットの場面でも、ラインアウトからモールで獲りに行って、自分たちの気持ちを見せて、チャンスで良いトライが入り、良いリズムで進めることができました。しかし、チャンスが多かったにもかかわらず5トライしかとれていないので、まだまだ修正しなくてはいけません。ウィンドウマンスの間で修正したいと思います」

──山路選手の日本代表入りについて。

「キヤノンの中で結構年上で、ずっとチームのムードメーカーです。愛されるキャラクターで、皆、代表に選ばれたことを喜んでいます。チームに活力をもたらしてくれました。個人的には、周りが代表経験者でフッカーだけが選ばれていないので、選ばれるよう頑張らなくてはいけないと思いました。(隣から永友監督が『慎に言っておくよ(笑)』とフォロー)」

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