トップリーグ第9節: サントリー vs クボタ

トップリーグ2016-2017 第9節
2016年10月30日(日)13:00キックオフ/東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場
サントリーサンゴリアス 38-0 クボタスピアーズ

クボタスピアーズ

クボタスピアーズのルディケ ヘッドコーチ(右)、立川キャプテン

クボタスピアーズのルディケ ヘッドコーチ(右)、立川キャプテン

フラン・ルディケ ヘッドコーチ

「サントリーさんは素晴らしい試合をしました。とてもフィジカルなゲインライン上のバトルがありました。こちらは、前半の最後の10分間はずっとボールを保持していましたが、得点できませんでした。選手は良く頑張っていました。約1ヶ月のブレイクでしっかり修正したいと思います」

──残り6試合の戦い方は?

「ヤマハさん、サントリーさんのトップ2がリードしていますが、この2チームを止めなければいけません。今日はサントリーさんにゲームのペースの握り方を見せていただいたので、取り入れたいと思います。ヤマハさん、サントリーさん、東芝さんなどのチームは競技力が高いチームです。ウチも今日の負けをポジティブに捉えて前へ進む意思を大事にしたいと思います。ここまでは力で押されて負けたゲームがありました。また、怪我人が多く、残念でしたが、11月には選手も戻って良いコンディションになって戦えると思います」

──カリーカップと比べたトップリーグのレベルは?

「トップ4チームはカリーカップでも十分戦えるチームです。セットプレーも十分力があるし、アタックも普通にペネトレイトできるし、ディフェンスも十分に機能すると思います」

立川理道キャプテン

「フランが言ったことと被りますが、22mラインから入ったチャンスゾーンで得点できず、プレッシャーを受けて向こうにペースを奪われてしまいました。良い課題を与えていただいたので、12月から修正して行きたいと思います」

──プレッシャーは?

「重なった時に、ボールが貰えようと貰えまいと関係なく向こうのキーマンが絡んできました。1ヶ月で修正したいと思います」

──サントリー戦のゲームプランは?

「向こうは強くテンポを作ってくるチームですので、ディフェンスでプレッシャーを掛けて、アタックでもプレッシャーを掛け続けることが重要と臨みました。前半はある程度それを続けられた時間もありましたが、ペナルティでエリアを取られてできなかった部分もありました」

──チャンスゾーンに入っても得点できなかったが?

「自分たちのチームは一人で一気にトライまでもって行ける選手は少ないので、自分たちのシェイプを作れた時はゲインできましたが、それが崩れるとサントリーさんにターンオーバーされて得点されました」

サントリーサンゴリアス

サントリーサンゴリアスの沢木監督(右)、流キャプテン

サントリーサンゴリアスの沢木監督(右)、流キャプテン

沢木敬介監督

「皆さん、お集まりいただき、ありがとうございます。ウチのプランとしてはゲームの強度を上げて、前半から圧倒して行きたいと臨みました。前半は良く意識して良い入りをしてゲームを支配できました。これから1ヶ月、ウィンドウマンスで今日出た課題をしっかり修正したいと思います」

──FWがモールからのトライを異様に喜んでいたのは?

「FWはキツい練習をしていたのに、なかなかモールからのトライを獲れなかったので、爆発して喜んだのだと思います。今シーズンはまだ1本も獲れていませんでしたから」

──有賀選手のトライはあまり喜んでいなかったが?

「(有賀)剛は一杯トライを獲っているので(笑)」

──バック3は有賀選手が入ると安定するが?

「今日の起用で一番期待したのは、剛の経験値なので。ナレッジに関しては日本でもトップクラスです。なかなかコンディションが上がって来ないので、あいつもどうやれば上がるか色々試しているけど、若い時と同じじゃ上がらないんですね」

──1ヶ月空いて6試合だが?

「毎回、言っているとおり、目の前の試合に集中することが重要です。まあ、もちろんヤマハ戦は楽しみですが。戦術的なことから、若手を成長させていこうというプランでやって来て、こうした若手が良かったことは今日の収穫でした。11月にもう一度セットプレーの強化をして、フィジカルコンディションを上げて、チームとしてのプラン、戦術を絞る、そういう時期だと思います」

──ここまでのチームに点数をつけると?

「(苦笑)まあ、何点ぐらいだと思いますか?(と、記者団に逆質問、流キャプテンにも聞いて、『7点中の5.5点』との答えに)その位でないとね。僕は4点。7点満点中の。100点満点中の4点でも良いけど(笑)」

──9連勝ですし、もう少し良い評価でも?

「全部勝ってはいますが、上手くいかない試合もあります。1試合1試合、勉強しながら、選手もトレーニングでコミュニケーションをとりながら、相手への対応力が少しずつ成長していると思います」

──ヤマハとのマッチレースの様相だが?

「まあ、ヤマハさんのセットプレーの強みを出させないことです。色々考えています」

──松島選手の出来は?

「今日に限って言うと、相手にキックを蹴らせるところにキックして、相手にタッチへ蹴らせていました。マツの判断は良かったと思います。インプレーの時間を長くしないで、相手のアタックオプションを少なくさせることです。去年のサントリーだと、相手ディフェンスも上がって来ているのに、ただ相手関係なくボールキープしていましたね。アタックって何だと。キックがベストオプションならキックだということです。春からやっている方向性は上手くいっていると思います」

流大キャプテン

「よろしくお願いします。試合自体をサントリーがコントロールできた、良い試合だったと思います。中身はしっかりトライを仕留めなくてはいけない場面で、ボールを上手く繋げられないことがありました。11月に修正してNTTコム戦に臨みたいと思います」

──指揮官の評価は?

「まず、言っていることに一貫性があって、しっかり選手にコミュニケーションをとってくださるので、協力しやすいです。ただ、僕はそんなに怒られたりしないけれど、怖いと思う選手もいると思います」

──これで9連勝だが?

「もちろん、勝っていることはすごく良いですし、去年だったら負けている試合もありました。そのプレーでヤマハさんに勝てるのか、自問自答して満足しちゃいけないと思います。目標はあくまでもチャンピオンチームになることです。これからの試合でいかに成長させてもらえるかだから、悩んで大きくなって行きたいと思います」

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