トップリーグ 2016-2017 第11節 レポート(サントリー 48-12 コカ・コーラ)

トップリーグ2016-2017 第11節
2016年12月10日(土)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
サントリーサンゴリアス 48-12 コカ・コーラレッドスパークス

コカ・コーラレッドスパークス

臼井章広監督

「今年初めての秩父宮での試合でしたが、寒い中、多くのファンの方々に応援に来ていただきありがとうございました。今日の試合では、序盤、『入り』ではうまくはまって2トライ取れましたが、それをやりきることができませんでした。サントリーは広いスペースをうまく使って、私たちのディフェンスができませんでした。次の試合、クボタ戦は本当に大事な試合になると思います。今日の敗戦を糧にして、しっかり準備して勝ち切りたいと思います」

──『入り』が良かったという中では、特に、14番先発に起用した副島亀里ララボウラティアナラ選手が2トライ決めました。副島選手はリオ・オリンピック後のチーム加入でしたが、・・・?

「副島選手はリオ・オリンピックまでは7人制だけに専念していました。チームには8月末に合流しました。15人制からしばらく離れていたこと、また、チーム内へ慣れる時間が必要だったことからしばらく、チームでの調整が必要でした。今日は初めての先発起用でしたが、ファーストタッチで最初のトライ、セカンドタッチでもいいチャンスにつなげました。WTBで先発起用される力を持っています。副島選手の『取り切る力』は評価しています。チームとしても決定力のある副島選手にボールをつないだ力があったと思います」

──『今日の敗戦を糧にして』と言いましたが‥‥。

「ラグビーというスポーツは、どこまでいいボールを運べるかだと思います。このためにも、タックル、すなわち、ディフェンスが大事です。これがやれた時にはいい試合運びができます。ファーストタックルをしっかりやることが大事だと思います」

──前節の東芝戦に勝利したことで得た自信が今週にはつながりませんでしたか?

「東芝に勝ってチームとしてはいい雰囲気で今日の試合に臨めました。東芝戦では山下主将が中心になってスクラム、ディフェンスを80分間やり続けたことで勝てました。これを、サントリー相手でもやっていくつもりでしたが、スクラムではタイミングを含めあわなかったと思います」

山下昂大キャプテン

「今日は今シーズン唯一の秩父宮での試合でしたので、ワクワクしながら楽しんで試合を迎えました。入りの15分間はウチらしいアタックができました。次の15分間はディフェンスがしっかりできず、サントリーのフラットなアタックにやられました。ディフェンスに粘りがなかったと思います。しかし、試合を通じてやろうとしていたことは伝えられたと思います。課題を明確にして、次の試合にはしっかり修正して完成させるようにしたいと思います」

──後半、敵陣に入ってもなかなか得点が取れませんでしたが?

「特に、戦略を前半から変えたということはありません。後半はチャンスが少なかったと思います」

──前節の東芝戦では勝利しましたが、スクラムでの課題は修正できましたか?

「スクラムが課題ということがキーポイントでした。サントリーはスクラムがチームの武器でもあります。サントリーとの組み方がマッチしなかったというより、サントリーがうまくついてきたと思います。この点は試合中にはなかなか修正できませんでした」

サントリーサンゴリアス

沢木敬介監督

「今日の試合は、前半の『入り』が悪く、サントリーの強度でプレーできませんでした。レフリングへの対応にも課題を残した試合でした。残り20分に、入替で投入した選手達ももっとつなげるプレーをしなければいけませんでした。今日出た課題をしっかり修正して、次節のトヨタ戦にしっかり備えたいと思います」

──『入り』の時間帯でのサントリーの強度が出せなかった原因は?

「少し受けていると思います。自分たちでハードワークできなかったと思います。最初の10-15分間にこれができていませんでしたが、その後の10分間はできていました。ハードワークできていなかった最初の10-15分間が課題です」

──今日のスクラムについてはどう評価しますか?

「今日のFWはいい8人がこだわりを持って、いいスクラムが組めていたと思います。しかし、決してこれには満足していません」

──今週、以前にサントリーの選手だったスペシャル・コーチ(フーリー・デユプレア)に指導を受けた日があったと聞いていますが?

「彼の来日の都合がついたので、1日だけ、練習を見てもらいました。特に細かなことのコーチングを受けたのではなく、外から見てのチームへのアドバイスをもらいました」

──今日、CTBで先発起用したスティーブン・ドナルド選手についての評価は?

「今日はドナルド選手をCTBで起用して、新しい組合せを試みました。まだ、チームに慣れていないところもありますが、やはり、オールブラックの選手です。対応力やコミュニケーション能力は高く、慣れてくれば強力な戦力になるでしょう」

流大キャプテン

「今日は特に前半の『入り』に、危険な(リスクの多い)プレーが多くでて、課題を残しました。勝ち点5を取って勝利できたことだけには満足します。今日出た課題点を修正して来週のトヨタ戦に臨みたいと思います」

──前半2分に、SO小野選手がインゴールに飛び込み、トライかというプレーがTMOの結果、オブストラクションがありトライと認められませんでしたが、チームとして、この『悪い10分間』を試合中にどのように修正していきましたか?

「ハードなランニング、ハードなコンタクトをしようと、声を掛けました。その後はハードなプレーができるようになったと思います。小野選手のノートライのプレーにより、何か、チームがフワッとしたような雰囲気になってしまい、強度が出せなくなったと思います」

──フーリー・デュプレアによる指導についての感想は?

「彼は、練習のピッチにいるだけで特別です。SHとして、また、チームとして、多くのヒントをもらえました」

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