ジャパンラグビー トップリーグ2016-2017「年間表彰式」レポート
サントリーの中靍がMVPとトライ王のダブル受賞
得点王は小野(サントリー)、新人賞は松橋(リコー)
text by Kenji Demura
1月15日夕刻、東京都渋谷区にあるセルリアンタワー東急ホテルで、ジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017 年間表彰式が行われた。
前日に最終節の試合を終えたばかりの各チーム関係者やレフリーなどが一堂に会した表彰式は、一般ファンにも開放され、今季のトップリーグを盛り上げた功労者をラグビーファンみんなでお祝いする一体感のある催しとなった。
主な受賞者/チームと受賞コメントは以下のとおり。
<チーム表彰>
●優勝チーム=サントリーサンゴリアス(4季ぶり4回目)
「去年の悔しさを力に変えて、選手、スタッフ全員で1試合、1試合戦ってきた結果」(沢木敬介監督)
「苦しみながらも、1試合、1試合、成長し続けることのできたシーズンだった」(流大キャプテン)
●準優勝チーム=ヤマハ発動機ジュビロ
●第3位チーム=パナソニック ワイルドナイツ
●ベストファンサービス賞=神戸製鋼コベルコスティーラーズ(2季ぶり11回目)、リコーブラックラムズ(初受賞)
●フェアプレーチーム賞=ヤマハ発動機ジュビロ(初受賞)
<個人表彰>
●トップリーグMVPおよび最多トライゲッター(17トライ)=中靍隆彰(サントリーサンゴリアス=初受賞)
「トライにつながるパスをたくさんくれたチームメイトに心から感謝したい。今後も、この素晴らしい賞に恥じない選手になるように、日々努力していきたい」
●新人賞=松橋周平(リコーブラックラムズ)
「開幕の頃、『新人賞を取る』と言っていたので、有言実行できて嬉しい」
●得点王(187得点=3T/56G/20PG)=小野晃征(サントリーサンゴリアス=初受賞)
「得点王になれたのはチームがいいアタックができた結果。来年も得点王目指して頑張りたい」
●ベストキッカー賞(G/PG成功率=82.35%)=ゲラード・ファンデンヒーファー(ヤマハ発動機ジュビロ=初受賞)
「ヤマハ発動機でプレーするチャンスを得られたことに感謝したい。この賞をもらえて光栄に思う」
●ベストホイッスル賞=麻生彰久(4季連続4回目)
「1試合、1試合、選手、監督、コーチのみなさんが準備して臨んでいるので、全ての試合が私にとっても大事な試合」
●AIG賞(レフリーとアシスタントレフリーを合算して最も多く担当)=梶原晃久
<功労賞>
●リーグ通算100試合担当レフリー=戸田京介、平林泰三
<特別賞>
●リーグ戦通算100トライ今季達成選手=北川智規(パナソニック ワイルドナイツ)
「(今季のパナソニックは)若手が元気で選手層が厚くなっている。僕もそれに負けないようにもっともっと頑張りたい」
●リーグ戦通算150試合出場今季達成選手(達成順)=大野均(東芝ブレイブルーパス)、大田尾竜彦、山村亮(以上、ヤマハ発動機)
「150試合出場は嬉しいが、今シーズンは我々にとっては苦しく、厳しいシーズンだった。来季は悔しさを力に換えて、本来あるべき東芝のあるべき姿をみなさんにお見せしたい」(大野)
「ヤマハも若い力が台頭した。その中で150試合出場ができたことはすごく意味がある」(大田尾)
「目標のトップリーグ制覇はできなかったが、この悔しさを日本選手権にぶつけていきたい」(山村)
●リーグ戦通算100試合出場今季達成選手(達成順)=山下裕史(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)、タウファ統悦、金哲元(以上、近鉄ライナーズ)、飯島陽一(パナソニック ワイルドナイツ)、田邉篤(近鉄ライナーズ)、杉浦敬宏(宗像サニックスブルース)、ホラニ龍コリニアシ(パナソニック ワイルドナイツ)、猪瀬佑太(NECグリーンロケッツ)、田中史朗、ヒーナン ダニエル(以上、パナソニック ワイルドナイツ)、ロビンス ブライス(宗像サニックスブルース)、竹本隼太郎(サントリーサンゴリアス)、湯原祐希(東芝ブレイブルーパス)
「100キャップを取れて嬉しい。トップリーグで優勝できなかったのは残念だが、チームの若手が成長しているし、今後が楽しみ」(ヒーナン ダニエル=パナソニック ワイルドナイツ)
<DAZN 賞※1>
パナソニック ワイルドナイツ(第6節 対NECグリーンロケッツ戦での後半38分の藤田慶和選手のトライ)
※第13節までの試合を対象とし、DAZNが4つのトライを選出。一般投票により最も多く票数が多く集まったトライがベストトライとなり、対象チームが表彰される。
<OPTA賞※2>
ディグビー・イオアネ(Honda HEAT=ゲインメーター873m)
※ゲインラインをボールを保持した状態で攻撃方向90度に進んだ距離の総数=ゲインメーター記録が最も高かった選手に贈られる。