トップリーグ 2016-2017 第15節 レポート(東芝 14-15 パナソニック)

トップリーグ2016-2017 第15節
2017年1月14日(土)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
東芝ブレイブルーパス 14-15 パナソニック ワイルドナイツ

東芝ブレイブルーパス

冨岡ヘッドコーチ(右)、森田キャプテン

冨岡ヘッドコーチ(右)、森田キャプテン

冨岡鉄平ヘッドコーチ

「今シーズンの結果は予想していない状況の中で、今日の日を迎えた。今日ピッチに立った選手が一番難しかったと思う。選手はよく戦ってくれた。伝統のジャージのプライドをもって、キャプテンを中心によくまとまってくれた。スタートから80分間戦い抜いてくれた選手に感謝している。勝負の綾のところで、ペナルティーがあったり、ミスがあったりしたことは、今シーズンを象徴するプレイだったのかなと思う。選手、準備をしてくれたスタッフ、メンバーに入れなかった全選手に感謝している」

──苦しいシーズンだったと思うが、今シーズンの総括としてはどうか。

「今時点では、総括することはできていないし差し控えたい」

──このような形で終ったことについては、どのように感じているか。

「選手にも言ったが、今日は非常に重要な試合であった。選手はよく戦ってくれた」

森田佳寿キャプテン

「今日の最後の試合にあたって、(このような状況は)ブレイブルーパスとしては初めての経験だった。このゲームは勝ちにいったし、残り1試合での秩父宮での試合で、今シーズン自分たちが表現したかったラグビーを表現しようということでゲームに臨んだ。ゲームでは、アグレシッブなディフェンスができたし、アタックでも今シーズンなかなかできなったセットピースでも対応していた。しかし、ペナルティーやミスがあり、ゲームに勝つことができなかった。このゲームだけでなく、今シーズンをしっかり反省して来シーズンに臨みたい」

──先週の試合と比べるとミスが少ない。この1週間でどの部分に注意を払ってきたのか。

「自分たちがコントロールできるミスを減らすしかないと思っていた。表現したいのはフィジカルでの戦いに持ち込むということ。それに伴い自分たちのゲームの流れにすることであった。先週のゲームでもいい流れにもっていけなかったのは、我々がミスをしてボールを失っていた。これをなくそうということを意識してやった」

──後半は、タンオーバーが何回もあり、東芝らしいラグビーができていた。後半40分は思っていたことができたのではないか。満足度はどうか。また、来季につながると思うか。

「特にディフェンスは、後半40分だけでなく前後半を通してできていた。ディフェンスから、セットプレイ、ブレイクダウンでしっかり戦うということができていた。パナソニックとしては想像していたディフェンスとは違うと感じたのではないか。試合を通してアグレシッブなディフェンスからゲームの流れを作っていけたことでの満足度は高く、来季につながると思う」

──ディフェンスが良かったが。詳しく知りたい。

「アグレッシブにいった。今シーズンを通してそうなのだが、これをするためには、プレイヤーがしっかり立ち、立っている時間を確保することで、それらがうまくかみ合うことでよい結果につながる。それが今日はうまくかみ合っていたので、アグレッシブなディフェンスができた」

パナソニック ワイルドナイツ

ディーンズ監督(右)、布巻ゲームキャプテン

ディーンズ監督(右)、布巻ゲームキャプテン

ロビー・ディーンズ監督

「厳しいゲームに勝つことができてうれしい。ゲーム内容は良くなかったが、日本選手権準決勝に向けて最高の準備ができた」

──最高の準備ができたとはどのようなことか。

「今日、我々は勢いがなかった。勢いがない中でゲームを進めなければならなかった。プレーオフとはそのようになりがちで、リーグ戦とは様相が違う。今までそのようなゲームをしてこなかったが、今回、勢いがない中どのようにゲームを作っていくかを学べたことは、日本選手権に向けていい準備ができた」

──試合前と試合後でギャップを感じたか。

「特にないが、この試合は僅差の勝負で、力と力が拮抗した試合になると思っていた。ゲームの序盤でリードする展開になっていたら、もう少し楽な試合ができると思ったが、そうはならなかった。そういう場合は今日のような厳しい試合になる」

──優勝を逃してしまった原因として、最初の2試合に勝っていたらとの思いはあるか。

「その試合については後悔していない。毎週ベストを尽くした結果だと思っている。これから先、トップリーグでは上位3チームだけが最高の舞台が用意されている。そこで最善を尽くしたい」

──ポーコック選手が出てないが。

「怪我ではない。彼は47名の選手の中で一番激しい試合を続けてきている。ワラビーズの北半球ツアーで試合をしてオーストラリアへ戻り、日曜日に試合後、水曜の夜に日本に入り練習、試合と、休むことなく試合をしているのでここで休ませた」

──森谷選手のパフォーマンスについては。

「彼は、今日、素晴らしい経験をした。練習ではあのような経験はできない。今日の経験を選手生活の中で持ち続けてほしい。何よりもゴールキックをすべて決めてくれたことが、今日の勝利につながった。素晴らしいパフォーマンスをしてくれた」

──けがのバーンズ選手、山沢選手について。

「二人のうちどちらかが、グランドに立てればと考えている」

布巻峻介ゲームキャプテン

「勝ったことが次の試合に向けての力になった。内容は、東芝の勢いや気迫に少し受けた部分があった。次戦に向けていい準備ができたと思う」

──今日ノートライだった点と、最後のペナルティでゴールキックの選択をしたが、迷いはなかったか。

「3点でもトライでも同じだと思っていた。その前に、自分がクイックで行ったシーンも本来はペナルティゴールを狙うべきだったと思う。ボールをキープして得点圏にいるという意識をしていたので、最後の判断は迷わなかった。その時のベストな選択をすればいいので、トライがなかったことについてはあまり意識していない」

──東芝の勢いや気迫を受けてしまった要因は。

「あのようにしてくるのは分かっていたので、準備はしてきた。監督が言っているような気持ちが少しはあったかは分からないが、それより東芝がすごかった」

──個人的にはかなり忙しいシーズンだと思うが、振り返るとどうか。

「振り返りたいが、次の試合があるので、それが終ってから振り返ることができるのではないか。今はわからない」

──日本選手権に向けての抱負を。

「優勝が目標だが、まずは目の前の相手を倒すことに集中して、次戦に向けて、一日一日の練習を集中してやっていきたい。それにより結果がついてくれればと考えている」

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