「ジャパンラグビー トップリーグ2017-2018」メディア・ブリーフィング・レポート

2017-2018からは日本代表強化を第一に考えた新フォーマットに
2カンファレンス+交流戦+順位決定トーナメント=日本選手権

text by Kenji Demura

1月30日、都内で太田治・トップリーグ委員長のメディア・ブリーフィングが行われ、「ジャパンラグビー トップリーグ2017-2018」の開催フォーマットが明らかにされた。

以下、主な変更点を太田委員長のコメントとともに紹介する。

メディアブリーフィングで来季のトップリーグのフォーマット等に関して説明する太田委員長(右) photo by Kenji Demura

メディアブリーフィングで来季のトップリーグのフォーマット等に関して説明する太田委員長(右)
photo by Kenji Demura

「基本的に日本代表の強化を一番の目標、主眼に置き、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチおよび薫田真広・男子15人制日本代表強化責任者とも意見交換しながら、2019年に向けてどうチームをつくっていくのか。
トップリーグからサンウルブズおよび日本代表に選手を輩出する以上、16チーム各社の意見も踏まえながら我々としても最大限協力しよう、ひとつになろうということになった」

太田委員長が強調するように、今回の変更のベースには、2019年の自国開催ラグビーワールドカップへ向けて、日本代表の強化を最優先するという考え方がある。

<8月18日開幕。日本選手権決勝も兼ねるファイナルは1月第2週>

前シーズンより1週早い8月第3週の開幕となり、優勝チームを決める最終試合は来年1月の第2週の土日のいずれか(1月13日か14日)となる。
また、リーグ戦4強(各カンファレンス上位2チーム=後述)が進出するトップリーグ総合順位決定トーナメントの覇者が優勝チームとなる。このトップリーグ総合順位決定トーナメントは日本選手権を兼ねることになり、1月6〜8日のいずれかに準決勝が行われる。

「スケジュール的にはジョセフHCから選手のトップリーグが終わってスーパーラグビーが開幕するまで5週間は空けてほしいという要望があり、(トップリーグの)終わりが1月の第2週というスケジュールになった」

<2カンファレンス制のリーグ戦+総合順位トーナメント>

全16チームを8チームずつの2カンファレンスに分けてリーグ戦を戦い、さらに順位決定トーナメントを行い、最終順位を決定する。

「結果的には2カンファレンス制になったが、各チームの大半の要望は総当たりのリーグ戦でやりたいというもの。ただ、総当たりのリーグ戦をやると予備日がないままずっと突っ走ってしまう。週2回の開催にして、水曜日に試合を組まないといけないとか。いろいろな問題が出てくる。
そのため、総当たりのリーグ戦ではなく、カンファレンス制でしっかり予備日を取ってやろうということになった」

<リーグ戦はカンファレンスごとの7試合+交流戦6試合の計13節>

リーグ戦はカンファレンスごとの7試合と、異なるカンファレンスのチームとの交流戦6試合。計13節の総勝ち点でカンファレンスの順位を決める。

「交流戦に関しては、日程の都合上全チームとは対戦できず、各チーム他のカンファレンスの2チーム対戦しないチームが出る。この交流戦の組み合わせに関しては『抽選でもいいのではないか』など、いろいろな意見があったが、多くのチームが『最初から順位で対戦相手が決まっていた方がいい』という意見であり、最終的には上位と下位が当たらないかたちで組むことになった。
日程的にはカンファレンス内のリーグ戦と交流戦は分けずにミックスしたかたちでの13節となる」

<総合順位決定トーナメントはリーグ戦の順位により4チームずつ4トーナメントに>

各カンファレンスの上位2チームが日本選手権を兼ねる順位決定トーナメント(1〜4位)に進出。さらに、双方の3、4位が集まるトーナメント(5〜8位)、同5、6位からなるトーナメント(9〜12位)、同7、8位によるトーナメント(13〜16位)の4つトーナメントにより最終順位が決定される。

来シーズンは最終順位決定トーナメント王者がトップリーグと日本選手権の優勝チームとなる photo by Kenji Demura

来シーズンは最終順位決定トーナメント王者がトップリーグと日本選手権の優勝チームとなる
photo by Kenji Demura

<外国人選手の登録は試合の2週間前までに変更>

2016-2017シーズンまでは、外国人選手の登録、6月末仮登録、8月末本登録としていたが来季は2週間前までに登録すれば、試合に出られるように変更される。

「例外による不公平を生まないための措置。外国籍と特別枠含めて6人の枠内でサラリーキャップの範囲内で。トーナメント戦出場のためには、リーグ戦で最低でも1試合は出場しなければならない」

2017-2018および2018-2019の2シーズンは以上の方式での開催となる。

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