トップリーグ 2017-2018 第5節 レポート(パナソニック 43-16 トヨタ自動車)

ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 第5節
2017年9月23日(土)19:00キックオフ/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
パナソニックワイルドナイツ 43-16 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

トヨタ自動車ヴェルブリッツのホワイト監督(右)、姫野キャプテン

トヨタ自動車ヴェルブリッツのホワイト監督(右)、姫野キャプテン

ジェイク・ホワイト監督

「今日の試合は、全体としては、とても残念です。相手に簡単にトライを取られてしまったことが悔しい。クイックラインアウト、クイックキック、(パナソニックのような)よいチームはそういうところからトライを積み重ねていきます。また、パナソニックは何年も同じメンバーでやってきてお互いによく理解をしており、たくさんのインターナショナルプレーヤーも抱えているハイレベルなチームで、彼らはチャンスを的確に捉え、スコアに結びつけることができるチームです。ですが(先ほど選手にも伝えたように)トヨタは30点差で負けるようなチームではありません」

姫野和樹キャプテン

「今日は最高のチャレンジになるとみんなに話して試合に臨みました。結果は30点差の負けになってしまいましたが、(ジェイク・ホワイト監督が言うように)トヨタは30点差をつけられて負けるようなチームではありません。後半、一つ一つの気の緩みやミスで一発で抜かれるシーンがありましたが、今回勉強になったところでもありますし、また、トヨタがまだまだ修正しなければいけない部分でもあると思います。トヨタがまだまだ成長できると今はポジティブにとらえているので、ここからまた次の試合に向けて気持ちを切り替えて、勝ちを積み重ねられるように準備をしたいと思います」

──今日の試合のパフォーマンスで評価できるところはどんなところですか?

ホワイト監督

「正直に言って、今日はトヨタにはいいところがありませんでした。ただ、嬉しかったのはトヨタのフロントローに外国人がいないスクラムでも十分に戦えるということを証明できたところです。ですが、今日の試合はキックの蹴り合いの中で相手のペースにはまってしまったように思います。
パナソニックはとてもユニークな独自のスタイルをもったチームだと思います。私の重要な仕事の一つがトヨタのスタイルを構築することだと思います。まだまだ今、それに向けて磨きをかけているところです」

──30点差はつきましたが、チームとして進歩しているところもあるのではないかと思うのですが、自分たちの中でよくなってきていると手応えを感じるところはどんなところですか。

姫野キャプテン

「自分たちが自信をもっているところは、スクラムなどのセットプレーは安定してきていると思います。そこは自分たちの強みとして今後も伸ばしていきたいと思います。
ただ、今日はディフェンスの部分で課題が多く見つかったので、そこは改善が必要かなと思います」

──キャプテンとしてもだいぶ慣れてきたのではないですか?

姫野キャプテン

「そう見えているなら良かったのですが(笑)。グランドの中でも多くのベテランの方も含めメンバーに助けていただいている部分も多くあるので、まずは自分のプレーをしっかりやっていこうと思っています」

パナソニックワイルドナイツ

パナソニックワイルドナイツのディーンズ監督(右)、布巻キャプテン

パナソニックワイルドナイツのディーンズ監督(右)、布巻キャプテン

布巻峻介キャプテン

「まずは、トヨタという強いチームにこういうかたちで勝てたことが素直に嬉しいです。前半からいい入りができたので僕たちとしては満足のいくプレーができていたんですけど、その中でペナルティを重ねてしまって相手に勢いを与えてしまったかなと思います。その中で、我慢して、後半押し返すことができたと思います」

ロビー・ディーンズ監督

「布巻キャプテンが言ったように非常にタフなゲームだったと思いますし、そういう試合でしっかりこういう結果が得られたことは喜ばしいことだと思います」

──前半から後半の入りにかけて苦しい展開であったと思うのですが、その中で最終的にトライを重ねて勝利することができました。その要因はなんだと思いますか?

ディーンズ監督

「苦しんだ理由ということなんですが、トヨタというチームが大変タフなチームであり、我々がしっかりハードワークしなければ勝つことができないということだと思います。トヨタは意図をしっかりもった試合をやってきて、そこに我々がはまってしまった部分がありました。ただ、後半に入って、キックを使った展開から相手のギャップをつくような攻撃をトライに結びつけることができ、それに相手が合わせざるを得なくなったというところから自分たちのチャンスが広がったということだと思います」

──厳しい試合でしたが、その中でも楽しんでいたようにも見えたのですが。

布巻キャプテン

「まずはこういうゲームになることがみんなわかっていたので、焦ることもなく、そういった中でも相手に怖がらずどんどん当たっていこう、チャレンジしていこうということを確認していて、今週の練習、試合前の練習でチームとしていい状態をつくれたからだと思います。

──トヨタはジェイク・ホワイト監督を迎え、チームとしてどのような変化を感じますか。

ディーンズ監督

「トヨタはジェイク・ホワイト監督のコーチングの成果が見えていると思います。ジェイク自身、ストラクチャーの細部を大切にする監督ですし、またそういったチームになってきていると思いました。また、ジェイクのコーチングスタイルにあった選手もリクルートできていると思います。特に10番のクロニエ選手なんかはしっかりとしたストラクチャーをかたちづくれる選手ですし、今後はもっと活躍し、得点を重ねることのできる選手だと思います」

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