トップリーグ 2017-2018 第7節 レポート(パナソニック 32-3 豊田自動織機)

ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 第4節
2017年10月7日(金)14:00キックオフ/埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
パナソニックワイルドナイツ 32-3 豊田自動織機シャトルズ

豊田自動織機シャトルズ

豊田自動織機シャトルズのホールデン ヘッドコーチ(右)、村川ゲームキャプテン

豊田自動織機シャトルズのホールデン ヘッドコーチ(右)、村川ゲームキャプテン

レオン・ホールデン ヘッドコーチ

「選手達をすごく誇りに思う。しっかりゲームプラン通りに前半はうまくできていたと思う。
パナソニックにしっかりセットピースでプレッシャーをかけていこうというゲームプランができた。
パナソニックは、ボールを与えると何をしてくるのか分からない凄く危険なチームで、今日も長い距離で2つトライを取られた。
後半のプランとして、最初に得点して10-15(前半3-15)くらいに持ち込み、その後粘って最後の10分〜15分までわからない試合にしようとしたが、後半のレッドカードの所がターニングポイントとなった。
強いクオリティのあるしっかりしたチーム相手に、14人で戦うのは難しい。レッドカードを貰うと仕方ないので、レフリーの判定に従ってしっかりプレーしないといけないという事を選手たちに伝えていく。NTTコム戦で同じようなシチュエーションで、うちのJJ(JJ・エンゲルブレヒト)が頭から落ちて非常に危険だったのに対してイエローカードだった。
こういう事に対しては、レフリーとしっかりとコミュニケーションをとって、クリアにしていきたいと思う。
諦めずにしっかりとファイトしていけば、試合に勝ちだすと思う。最後の10分は13人でも攻め続けて良い試合をした」

村川浩喜ゲームキャプテン

「厳しい状態が続いていて、勝ちきれないゲームが続いてるが、選手全員が下を向いてなくて、絶対勝ってやるぞと。今日のパナソニックは格上のチームだけど、絶対に勝ってやるという気持ちでいった。そこは東芝・NTTコム戦でもチャレンジャー精神を忘れていなかった。次はコーラ戦となるが、絶対勝って1勝を取れるように頑張る」

──SHに転向して4年の木村選手について。

ホールデン ヘッドコーチ

「すごく元気があって、チームにエネルギーを与えてくれるすごく良い選手。シーズンの最初3〜4か月をニュージーランドで過ごし、ゲームコントロールという部分もしっかり上げてくれたと思う。
彼はニュージーランドとワイカトを気に入って、たぶん残っていたかったと思う。彼はまだまだ伸びる余地がある。それは木村選手だけでなく、他の選手にも言える事ですが‥‥これからの織機にすごく大事な選手になってきます」

──パナソニックは若手主体で臨んできたが。

村川ゲームキャプテン

「若手と言っても、大学でも一線で戦ってきた選手ばかりだし、一つ一つのスキルは凄いものを持っているなと思う。自分から見て、今日のパナソニックは少しミスが多かった。そういう面で、ベテラン選手の大事さが出たのではなかったのかなと思う」

──これからの戦い方を修正する必要はあるか?

村川ゲームキャプテン

「軸は変えてはいけないと考えてる。相手によって戦い方を変える事はあっても、チームとしての軸は絶対に変わらない」

パナソニックワイルドナイツ

パナソニックワイルドナイツのディーンズ監督(右)、布巻キャプテン

パナソニックワイルドナイツのディーンズ監督(右)、布巻キャプテン

ロビー・ディーンズ監督

「今日勝つ事ができて、素直に喜んでいる。ボーナスポイントも得る事ができて良かった。
春シーズン、織機さんには一度太田で負けてるので、彼らは我々に対して、どういう戦い方をすれば良いか分かっていると思うし、まさにそれが証明された試合だったと思う。
我々にとっては、たくさん学びのある試合だったと思うし、来週再来週に向けての準備としてはパーフェクトだったと思う」

布巻峻介キャプテン

「今日は勝った中でも学びが多い試合だった。中でも、織機さんのブレイクダウンでのプレッシャーとか、僕たちは簡単なミスだったり、そういう所を修正する必要がある。
それでも、今日は堀江さんの100CAPだったり、内田選手のワイルドナイツ50CAPだったり、僕らの中ではめでたい日だったので、無事勝てて嬉しい。次もいい準備をしたい」

──若手メンバーの起用について。

ディーンズ監督

「彼らにとっては、貴重な経験になったのではないかと思う。
試合中、勢いがなかなか作れないゲーム展開の中で、彼らが得たものは大きかったと思う。ゲームの途中でも、非常に若い選手たちばかりがバックスを構成する様な時間帯もあった。その中でも彼らがしっかりとやれて、簡単ではないボーナスポイントを取る事ができたのは良かったと思う。
苦戦した部分では、我々のベーシックなスキルの部分がしっかりとできていなかった。特に前半は、前に出る勢いを作り出せなかったので、バックスとしては非常に難しいゲームになってしまったと思う。明らかに織機さんは、パナソニックを前に出させないゲームをやってきたと思うが、できなかったのは我々の自己責任でもあると思う」

──バックスが25歳以下になった意図は?

ディーンズ監督

「ある意味必要に迫られてという部分ではある。今まで経験のある選手達が移籍をしたり引退をしたりという3年間の中で、若手が育って来ているところで起用している状況。彼らがしっかりと仕事をしてくれているという事だと思う。
一時代を築いた選手達が引退したり、次のキャリアに移ったりした時に、簡単に経験とかメンバーを入れ替えるのは難しいが、例えば霜村選手だったり三宅選手だったり、林選手だったりと選手が抜けたりしたが、今入ってきた若い選手たちが、しっかりとそのスペースを埋めてくれていると思っている」

──熊谷をホームゲームとして試合をしているが、パフォーマンスは上がってるか?

布巻キャプテン

「僕らの中でも、段々ホームゲームなんだなという事をプレーして実感し始めている。色々な環境を周囲の方々と一緒に作り上げている最中だと思う。分からない力を貰ってるような、モチベーションが上がるきっかけになってると思う。太田でも熊谷でも、殆ど負けていない歴史があるので、そこを受け継いでいこうという事もある。

──神戸製鋼・サントリー戦と続くが、どんなメンバーで臨むのか?

ディーンズ監督

「フレッシュでハングリーな選手を起用したいと思ってる。今日、神戸製鋼さんが負けた事で、神戸製鋼も必死になって立ち向かってくると思うし、来週はアウェイで移動も入ってくるので、しっかり準備していきたい。
その次がサントリー戦となるので、今まで以上にこの2週間は相手の力が上がってくるので、そこはしっかりやっていかないといけない。我々にとって、休みに入る前の素晴らしいテストになると思う。毎週試合が進む毎にプレーオフ進出が近づいている中で、しっかりと自分たちがそのポジションを掴みにいかなければいけないと思っている」

──7試合終わってのチームの熟成度は?

ディーンズ監督

「良いところにいると思ってるが、その中でも相手が更に強くなってくるという所で、自分たちが今いるところでやっていては駄目だと思う」

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