トップリーグ 2017-2018 weekly preview:第10節

NTTコム – 神戸製鋼、ヤマハ発動機 – 東芝など
カンファレンス2位争いに影響する好ゲームも

text by Kenji Demura

12月2日、代表チームの活動を優先するウィンドウマンスのため、10月22日を最後にリーグ戦が中断されていたトップリーグが再開する。

神戸製鋼ではこの秋唯一日本代表としてプレーしたSO/CTB山中。連敗が止まらないと4強入りが厳しい情勢に photo by Kenji Demura

神戸製鋼ではこの秋唯一日本代表としてプレーしたSO/CTB山中。連敗が止まらないと4強入りが厳しい情勢に
photo by Kenji Demura

中断前までにすでに全13節中9節が終了。
残り4節、リーグ戦終了後に行われる順位決定戦(1〜4位、5〜8位、9〜12位、13〜16 位の4グループに分かれて、それぞれ最終順位が決定される)でどのグループ入りするかをめぐって凌ぎを削ることになるが、まずは9節終了時点でのレット、ホワイト両カンファレンスの順位と勝ち点がどうなっているのか整理すると下記のようになる。

(レッドカンファレンス)
1.サントリーサンゴリアス(38)
2.神戸製鋼コベルコスティーラーズ(29)
3.トヨタ自動車ヴェルブリッツ(28)
4.東芝ブレイブルーパス(24)
5.NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(23)
6.NTTドコモレッドハリケーンズ(17)
7.クボタスピアーズ(14)
8.近鉄ライナーズ(13)

(ホワイトカンファレンス)
1.パナソニック ワイルドナイツ(44)
2.ヤマハ発動機ジュビロ(35)
3.リコーブラックラムズ(29)
4.NECグリーンロケッツ(21)
5.キヤノンイーグルス(13)
6.豊田自動織機シャトルズ(7)
7.宗像サニックスブルース(6)
8.コカ・コーラレッドスパークス(2)

( )内の数字は勝ち点

今節で同一カンファレンス内での上位争いに大きな影響を与えそうな直接対決は12月2日に東京・秩父宮ラグビー場で行われるNTTコム−神戸製鋼(14:00)。
今季、開幕から6連勝した神戸製鋼だが、ウィンドウマンス入り前は3連敗。2位をキープしているものの、3位のトヨタ自動車との勝ち点差はわずかに1。5位のNTTコムとの勝ち点差も6しかない。
来季の加入が発表された元ニュージーランド代表ダン・カーターをベスト4のチームとして迎えるためには、このあたりで連敗を止めないと苦しくなる。
1ヶ月超のブレイク期間を経てチームがどう立ち直っているのか。

対するNTTコムは神戸製鋼戦に加えて、トヨタ自動車との直接対決(12節)も残しており、このチームを直接対決で破ることが4強入りの絶対条件になっていきそうなだけに、こちらも気合いを入れて臨んでくることになりそうだ。

同日の秩父宮の第1試合(11:30)に登場するホワイトカンファレス3位のリコーは、同2位のヤマハ発動機との差を縮めていくために、NTTドコモに対して勝ち点5を挙げたいところだ。

ヤマハ発動機戦に勝って上位進出への望みをつなぎたいを東芝。FLリーチ、PR浅原など日本代表組の出場は? photo by Kenji Demura

ヤマハ発動機戦に勝って上位進出への望みをつなぎたいを東芝。FLリーチ、PR浅原など日本代表組の出場は?
photo by Kenji Demura

日本代表が不在だった影響が大きいチームは?

東京での2試合を除いて、今節はすべて3日(日)の開催となる。

大阪・ヤンマースタジアム長居で行われるヤマハ発動機対東芝の対戦(14:00)も、カンファレンスが異なるチーム同士の交流戦とはいえ、両カンファレンスの2位争いに少なからず影響を与える一戦となりそうだ。

現在ホワイトカンファレンス2位のヤマハ発動機だが、東芝に敗れるようだと、リコーとの差が縮まる可能性が出てくる。

逆に東芝は、ここで負ければ、4強入りは厳しくなる。

FLリーチ マイケル日本代表主将をはじめ、PR三上正貴、同・浅原拓真、FL徳永祥尭と、4人の主力FWが日本代表のフランス遠征に帯同して、不在だった影響はどう出るのか。
「トップ4入りを狙えるので、ヤマハ発動機戦にフォーカスしていく」
ウィンドウマンス入り前にそう語っていた瀬川智広監督が主力FW不在の中でチームをどう再構築し、強力FWのヤマハ発動機戦に臨むのか注目される。

東芝以上に多くの主力が日本代表の活動のため不在だったパナソニック(ホワイト)、サントリー(レッド)という両カンファレスの首位チームは、パナソニックが地元の群馬・太田運動公園陸上競技場でNEC戦(13:00)、サントリーは熊本・えがお健康スタジアムで近鉄戦(11:30)となる。
そして、新人ながらチームキャプテンをつとめ、日本代表でも大活躍したFL姫野和樹が不在だったトヨタ自動車は、熊本での第2試合(14:00)でコカ・コーラと対戦。

やはりSO/CTB立川理道主将が不在だったクボタは福岡・グローバルアリーナに乗り込み、宗像サニックスとのアウェー戦(14:00)。
日本代表の司令塔でもあるSO田村優が不在だったキヤノンは大阪・ヤンマースタジアム長居で豊田自動織機とあいまみえる。
ウィンドウマンス間、日本代表選手が不在だった影響の大小も各試合の勝敗を分ける要因のひとつになりそうだ。

ホワイト首位のパナソニックは地元・太田でNEC、レッド首位のサントリーは熊本で近鉄とそれぞれ対戦 photo by Kenji Demura

ホワイト首位のパナソニックは地元・太田でNEC、レッド首位のサントリーは熊本で近鉄とそれぞれ対戦
photo by Kenji Demura

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