トップリーグ 2017-2018 総合順位決定トーナメント1回戦 レポート(東芝 29-22 NEC)

ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 総合順位決定トーナメント1回戦(5位決定トーナメント)
2018年1月6日(土)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
東芝ブレイブルーパス 29-22 NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(右)、瀧澤キャプテン

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(右)、瀧澤キャプテン

ピーター・ラッセル ヘッドコーチ

「とても誇らしい試合でした。1週間話して来て、しっかりキャラクターのあるディフェンスとアイデンティティを、80分間、選手は示してくれました。来週に向けての良い経験になったと思います。ブレイクダウンはアタックもディフェンスもスピードがあり、良くやったが、テンポを上げられず、そこが東芝さんにやられたところでもあります。我々の獲ったトライは選手が任務を遂行した素晴らしいチームトライだったが、小さなミスが出て、東芝さんに息を吹き返させてしまいました。我々のミスにすかさずつけ込む、カフイ選手の経験のあるプレーが目立つ時間帯もありました。今日はレフリング上の課題もあり、セットプレーのところでペナライズがあっても、スクラムのリセットアップが要求されました。グラウンドがああだと、キーパーの方たちが入って来るので、アタック、ディフェンスとも速攻、即防御ができず、FWにとっては厳しい試合でした」

瀧澤直キャプテン

「素晴らしい天気で、ラグビー日和、カフイ選手と最高の環境だねと話して臨みました。東芝戦は死闘になると思っていました。順位決定も大事ですし、お互いにフィジカルな部分で負けられないし、綺麗にではなく汚い戦いになり、結果を求める試合になると思っていましたが、やはりそうなりました。カフィ選手にやられたところもあったし、自分たちでコントロールできないこともありました。チームとして、良いところも悪いところもありました。ただ、自分たちのファンの皆様には誇りを持てるゲームだったと思います。スタッフ、関わりのある人たちに胸を張れるゲームでした」

──前半、集中力が途切れなかったわけは?

「特別に声は掛けませんでした。皆が出すエナジーが素晴らしかったです。ディフェンスでは倒してやるという意識を感じましたし、FWは相手がモールして来るなら、潰してやろうと高い集中力で、ものすごい良いタックルをしていました。僕が何をしたというより、チーム皆のエナジーでそうなったと思います」

──前半、相手のラインアウトモールから流れが変わったが?

「前半30分で17-0、トライされないままで終えられれば良かったですが、それがラグビー。あと10分で獲れたか、と言うとそうではないし、もしかしたら、相手のディフェンスを褒めるべきシチュエーションかもしれません。17-0で折り返せたら最高ですが、そんなに簡単なものじゃないです」

──スクラムのリセット、選手としては?

「正直言えば、すごくプレッシャーを掛けられなかったです。グラウンドにもう少し力が入れば、展開が変わっていたと思います。いち選手がこんなことを言って良いのか分かりませんが、エナジー、集中力の継続の部分では、1回、1回『グラウンド直し隊』が入って来ると難しいです。両チーム平等な条件ですが、試合の流れは変わったと思いますし、何度かプレッシャーを掛けられ、影響はあったと思います」

東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパスの瀬川監督(右)、カフイ キャプテン

東芝ブレイブルーパスの瀬川監督(右)、カフイ キャプテン

瀬川智広監督

「順位決定トーナメントということで、勝たなくてはいけない試合でしたが、NECさんから仕掛けてくるなと準備していましたが、それ以上に、最初の10分間、ブレイクダウンとか、勢いを止めることができず、苦しい試合でした。前半は、やれることを絞り切れませんでしたが、追いかけることができたのは良かったです。8月からのシーズンで我々がやろうとして来たランニングラグビーを、もう1週間、チーム全体でやって行きたいと思います」

──ハーフタイムの指示は?

「やはり、丁寧にラグビーをしていない部分です。僕たちがやっている、順目のアタックのサポートで、インサイドの選手が遅れているのが問題でした。そこで、ショートサイドのアタックのオプションも持っていたので、それを遂行することを指示しました。選手からは、下が悪く、スクラムを組めないもどかしさの訴えがありました。また、ペナルティの後でテンポを上げたいのに、グラウンド直しが入ってしまうので、両チーム、イコールコンディションだが、もっと速い展開にすればという部分はあったと思います。ファシリティの部分は変えようがないので、どうしようもないのですが、東芝としてはホームグラウンドと位置付ける秩父宮のグラウンドがここまでかと思いました。このコンディションを考え、しっかり1週間準備したいと思います」

──1週間後のモチベーションの持ち方は?

「前日に決勝戦があるので、トップリーグのシーズン最後の締めくくりになります。東芝としては、リーグ戦で神戸さんに負けているので、NECさんに勝って、最後に神戸さんに勝ちたいと思っていました。一つ一つ確認して、チーム一丸となって神戸さんに勝ちたいと思います」

リチャード・カフイ キャプテン

「まず、最初の10分はNECのインテンシティが素晴らしく、苦労しました。瀬川さんが言ったように、前半の最後の10分間、よりワイドに、よりショートにプレーできて、上手く行きました。来週、神戸さんと試合できるようになって良かったです」

──前半、トライを獲れるようになったアプローチは?

「リーダーを集めて、何が上手くいってないのかを話し合いました。ボールキャリアにプレッシャーをかけられていたので、それを解消するために、カバーをよりワイドに速くサポートするように修正して上手くいきました。ブレイクダウンでも、ジャッカルが上手くいき、コンビネーションを取り戻せたと思います」

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