トップリーグ2018-2019 第4節レポート(リコー 21-17 キヤノン)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第4節
2018年9月21日(金)19:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
リコーブラックラムズ 21-17 キヤノンイーグルス

キヤノンイーグルス

キヤノンイーグルスのクッツェー ヘッドコーチ(右)、嶋田主将

キヤノンイーグルスのクッツェー ヘッドコーチ(右)、嶋田主将

アリスター・クッツェー ヘッドコーチ

「今日の大事な試合に敗戦となってしまったこと、誠に残念に思います。選手たちが最後まで勝利のために力を尽くしてくれたことを誇りに思います。若い選手が多いので、こういった試合を通じてチームとして成長が続いていると思います。勝利という結果がいずれはついてくると思います。ディフェンスが間違いなく成長していることはチームとして良かったと思いますが、選手個人でのミスがいくつかありました。このトップリーグのレベルではこういったミスは致命的になります。試合からいいレッスンを学んで、トップリーグのレベルを上げていきたいと思います」

──チームにミスが多いですが、この1週間、2週間でどうやって改善していきますか?

「プレッシャーを受けてしまっていること、また、ヤル気を出し過ぎてしまっていることから、する必要のないオフサイドなど簡単なペナルティを取られていることが多いと思います。1年目、2年目の若い選手が多いし、新しいキャプテンでもあり、こういったプレーのほんの少しの差が負けにつながっています。ミスから学んでほしいと思います。東芝戦はいいゲームでしたが、Honda戦、クボタ戦ではプレーが悪くなりました。ゲームの終盤、最後に勝ち切ることが大事なのですが、経験が浅いことが影響しているかもしれません。ケガ人が出ていることもあります。今日のレフリングには少し、統一性がなかったところもあったと思います。キヤノンがやっているシステムを信じて、コーチもリーダーもそれをやりきることが重要だと思います。技術的な視点からも、メンタルな視点からも、もっとコンスタントなプレーができるようにしていきたいと思います」

嶋田直人 主将

「今日はキヤノンのアタックが通じた時間も多くありました。ディフェンスも通用していて、いいリズムで進めたところもありましたが、簡単なミスやペナルティからリコーのスコアにつなげられてしまったシーンもありました。前節の試合からあまり日数がないショートウィークでしたが、いい準備をして臨みました。試合の中では何フェイズも繰り返しリコーのアタックを止めきれたところは良かったと思います。いいところを伸ばし、良くなかったところは改善して次の試合に臨みたいと思います」

──試合の終盤、リコーにPGを2本決められ逆転された時間帯では、キヤノンが少し押し込まれていたと見えましたが?

「たしかに疲れはあったと思います。しかし、リコーのFWがあまり多くはラックに参加していないときに、キヤノンが戻りきれていないというようなミスがありました」

──後半終盤に逆転された時間帯ではリコーがイエローカードで14人となり(注:後半24分 リコー15番ロビー・ロビンソンがインテンショナル・ノックオンでシンビン)、キヤノンは人数が多かったにもかかわらず、リードを守りきれませんでしたが?

「あの時間帯には『まずしっかりエリアを取ろう。正しいエリアでプレーしよう』と試合をすすめようと考えました。しかし、リコーにラックやモールの近場で時間を使われ、逆にキヤノンのペナルティを取られてチャンスを生かすことができませんでした」

──開幕の東芝戦でいい勝利をあげましたが、次からはHondaに引き分け、クボタに敗戦、そして今日の敗戦と、苦しんでいますが?

「開幕戦ではいいシーズンの『入り』ができて、勢いで行けると思いました。しかし、その後、Honda戦、クボタ戦と、個人のミスやペナルティが多く出てしまいました。まだまだ足りないと思います。この結果をしっかり受け止めてチームとして下を向かず、ネクスト・ジョブをしっかりやっていくことが必要だと思います」

──今年のトップリーグでは各カンファレンス上位4チームでのトーナメントに勝ち進めなければいけないですが?

「キヤノンのやっているシステムをすこし見直さなければいけないかもしれません。ミスとペナルティがなければそれ以外はいいラグビーができていると思います。この1週間、2週間で改善したいと思います」

リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズの神鳥監督(右)、濱野主将

リコーブラックラムズの神鳥監督(右)、濱野主将

神鳥裕之監督

「今日はありがとうございました。キヤノンとの試合はいつもタフな試合になります。特に今日は15人あるいは23人がよく戦ってくれました。キヤノンはFWに大きな選手が多いですが、リコーのFW選手がよくやってくれました。来週は1週間空きますが、その後はまだ大事な試合が続きます。しっかり戦っていきたいと思います」

──11番ロトアヘア アマナキ大洋が今日はいいプレーを見せていました。日本代表への復帰も狙えるのでは?

「ロトアヘア アマナキ大洋はコンスタントにいいプレーができて、安定感が出てきていると思います。春シーズンから夏シーズンにかけて、いろいろなポジションをやらせてみましたが、11番に固定して起用しようと思っています。春にはFBもやらせましたし、12番、13番もやらせました。いろいろなポジションをやることによってストラクチャーの理解をあげて、いい経験になったと思います。春シーズンにいろいろなポジションをやったことが無駄になっていないと思います」

──後半、トライを取ったところ(注:後半11分)では、スクラムでキヤノンのコラプシングをとり、これがロトアヘア アマナキ大洋のトライにつながりましたが?

「80分間全体ではスクラムは苦戦していました。しかし、何本かプレッシャーを掛けることができました。試行錯誤しながらやっていました」

──今日の勝利で、リーグ戦前半を3勝1敗の好成績で進めてこられましたが?

「シーズン入り前から、最初の4試合が大事なフェイズだとして臨みました。全勝するつもりでしたが、第2節で東芝に敗戦したのが痛いです。戦い続けるうち第3節のコカ・コーラ戦あたりから、リコーのラグビーが見えてきたと思います。今日はしっかりディフェンスができました。リーグ戦後半はチャレンジングなゲームが続きます。1試合1試合、しっかり準備して臨みたいと思います」

濱野大輔主将

「今日はありがとうございました。今日の試合はFWでエンジョイしようと臨みました。FWのブレイクダウン、セットプレーともいい仕事ができたおかげで勝てて良かったと思います。ディシプリンの面では大きな課題が残りました。ここはしっかり改善して、次の試合までに修正して臨みたいと思います」

──FWをどのようにして盛り上げてきましたか?

「前日のミーティングで、FWにはタフに戦ってもらいバックスにボールを回してもらおう、BKとしてFWの戦いを讃えようと話し合いました。ポジティブに臨もうと話しました。今日はFWがいい仕事をしてくれました。FWもBKも一体となって戦うことができたと思います」

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